ランボー
元グリーンベレーでベトナム戦争で多大な功績のあった男、ジョン・ランボー氏が、帰国してみたら嫌がらせばかりされて、怒って乱暴者になる話。数年に一度は観たくなる、地上波放映時が懐かしくなるシリーズ作品第一作。ネタバレあり。
―1982年公開 米 94分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:ベトナムでグリーン・ベレーとして活躍した男が警察の嫌がらせに怒りを爆発させ、数百人の警官と死闘をくり広げる。製作はシルヴェスター・スタローンとバズ・フェイシャンズ。エグゼクティブ・プロデューサーはマリオ・カサールとアンドリュー・ヴァイナ、デイヴィッド・マレルの小説「たった一人の軍隊」(早川書房)をスタローンとマイケル・コゾル、,ウィリアム・サックハイムが共同で脚色、監督は「ノース・ダラス40」のテッド・コッチェフ、撮影はアンドリュー・ラズロ、音楽はジェリー・ゴールドスミスが担当。出演はシルヴェスター・スタローン、リチャード・クレナ、ブライアン・ドネイ、デイヴィッド・カルーソ、ジャック・スターレット、マイケル・タルボット、デイヴィッド・クロウリイほか。パナビジョンで撮影。(KINENOTE)
あらすじ:ランボー(シルヴェスター・スタローン)はベトナム時代の戦友を訪ねたが、戦争の後遺症で既に死んでおり、やむなく近くの街に立ち寄った。だがその街の警察署長ティーズル(ブライアン・ドネイ)は若い警官たちと共にランボーをからかい、虐待した。ところが、何をされても無抵抗だったランボーが突然反抗し始めたのは、髭を剃られようとした時だった。ランボーの忍耐は限界に達し、凄まじい殴り合いが始まった。あっという間に警官を叩きのめし、オートバイを奪って逃走した。追跡するパトカー。かつて朝鮮戦争の英雄であったティーズルにとってグリーン・ベレー上がりの若僧にコケにされるのはたまらない屈辱だった。追撃戦はハイウェイから山中へと移され、ランボーが断崖絶壁に立ったところをヘリコプターから狙撃する。ランボーはこぶし大の石で狙撃手を絶命させ武器を手に入れた。近代兵器と物量を投入して追跡をあきらめないティーズルたちを、夜の闇を利用して1人、また1人と倒していくランボー。このニュースは一夜にしてアメリカ全土に広がり、山麓は報道陣で膨れ上がった。一方警察も1000人を動員し、山狩りを開始した。そこに、トラウトマン(リチャード・クレナ)という男が現れ、ランボーの意外な過去を告げた。トラウトマンはグリーン・ベレー時代のランボーの上司で、彼はランボーにどんな状況になっても生き残る特殊な訓練をほどこしているので警官を何人集めても勝ち目はないという。その頃ランボーは古い廃坑を偶然見つけ、奥深く掘られているトンネルを通って包囲網を脱出。通りかかった軍用トラックを襲い、橋に設けられた検問所を強行突破し、ティーズルへの報復を果たすべく街へ乗り込んだ。ティーズルもランボーとの対決はさけられないものと警察署に陣どり戦いの準備にとりかかった。間もなくランボーは疾風のように街に戻り、ガソリン・スタンドや銃砲店を火の海にした。警察署に近づいたランボーは、その屋上にティーズルが隠れているのを知り、マシン・ガンの掃射で周囲の灯りという灯りをすべて消してしまい、真っ暗闇になった署内にとびこんだ。屋上と1階で激しい銃撃戦が展開されティーズルは凄まじい音と共に床にたたきつけられた。束の間の静寂が訪れ、どこからともなくトラウトマンが姿を現わし、ランボーに降伏するよう説く。ランボーは大粒の涙を流しながら、ベトナムから帰国して以来、いかに国や他人から冷たくあしらわれたかを告白し、トラウトマンの説得に応じるのだった。(KINENOTE)
監督:テッド・コッチェフ
出演:シルベスター・スタローン/リチャード・クレンナ
ネタバレ感想
誇張表現などが混ざった超適当なネタバレあらすじ
ベトナム帰還兵のランボーは、戦場で絆を深めた親友を訪ねてみたのに、友は戦場の化学兵器かなんかのせいで、帰国後にガンで死んじゃってて、会えずじまいの意気消沈。ショボくれながら、あてもなくフラフラしていたら街にたどり着いた。彼はそこで、不運にも暴力保安官に遭遇してまうのだ。
ランボーに喧嘩を売った暴力保安官ティールズは、「ここは俺の街だ。ここでは俺が法律だ」なんて抜かす田舎もん丸出しな糞野郎で、浮浪者っぽいランボーを乱暴者と判断して街から追い出そうとするのだ。で、ランボーはよせばいいのに、ちょっとムカついたのか、街から追い出されたのに知らん顔してまた戻ってこようとしちゃうのだ。
そしたら怒りの沸点低すぎるティールズはブチ切れちゃう。で、無理やりランボーを逮捕して、豚箱にぶち込んじゃうのだ。で、この糞保安官の部下もそろいもそろってバカかチンピラみたいなやつらばっかで、とても街の治安を守っている奴らとは思えないんだが、こいつらが、ティールズの命令でランボーに嫌がらせみたいなことをして、翌日の裁判に出すために身だしなみを整えろとランボーの髭を無理やり剃り剃りしてやろうとしたら、ランボーはベトナムで捕虜になり、拷問を受けた記憶がよみがえっちゃう。
そして「ぐぉぉおっ」と叫びながら乱暴者へ覚醒。保安官どもをぶちのめして事務所を脱出し、オフロードバイクをスティール。その、盗んだバイクで走りだすのだ。どこに走り出したかというと、特に考えもなかったんだろうが、ともかく逃げるとこまで逃げたるわいと、街を走り抜けて、街の外にある険しい地形の森林地帯に逃げ込むのである。
でまぁ、いろいろあって、ティールズの部下であるチンピラ保安官が、事故で死亡しちゃう。ところがこれをランボーが乱暴したせいとして、ティールズたちは復讐のために犬まで駆り出して森の中に潜むランボーを狩りにかかるのだ。
ところが、ところが、ベトナムのジャングルで戦い続けてきたランボーにとってはこんな森林は庭みたいなものなのだ。地形を利用して罠を張り、保安官どもを迎え撃つ。この喧嘩は一方的な戦いになる。保安官どもは、まるでプレデターに襲われる米軍特殊部隊のように、一人、また一人とランボーの乱暴によって戦闘不能になるのだ(殺されてはいない。)。
最後に残されたティールズも、追い詰められ、ランボーから強烈な脅しをかけられて半べそ状態に。で、お情けをかけてもらって逃がしてもらっちゃうのである。ランボーの相手がお前じゃなくて、プレデター主演のダッチ隊長(シュワルツェネッガー)だったら、迫力の筋肉バトルになっただろうに…。と関係ない話はおいといて、ティールズざまぁみろ。
ところがしかし、州警察が出動してきたことで、半べそ状態から復活したティールズ。ランボーにボロボロにされたくせに、州警察にはイキッた態度を崩さず、ティールズと州警察合同のランボー対策本部が開かれることに。
そこへ、もう一人の男がやってきた。なんと、ペンタゴン(確か)所属の軍人、トラウトマン大佐である。彼はランボーを訓練した張本人であり、戦場でランボーらグリーンベレーを指揮した経験も持つ男。ティールズはそんな大佐に対しても偉そうにわめき、ランボーは俺たちが捕まえると息巻くが、大佐は「私はランボーの乱暴から君たちを救いに来たのだ」と言ってのける。ランボーは警察が何人束になってかかろうが、倒せる相手ではないらしい。
そんな忠告は無視してランボー狩りを始めんとするティールズと州警察。果たしてランボーとの喧嘩の結末はいかようなものに…。
その続き。ランボーは森林での狩りから逃れてティールズの街に戻ってきて、武器屋から装備を奪ってティールズの潜む保安官事務所へ。そして、ティールズを追い詰めて半殺しにしたろかってところで、トラウトマン大佐が入ってきて、ランボーに「乱暴はやめて降伏しろ」と説得する。
降伏なんかしなくていいから、そのまま外にいる州警察もブチのめしちまえランボー! もっと乱暴になれ!
…と観てるほうは思うんだけど、大佐を目の前にしたランボーは、子犬みたいになっちゃって、戦場で味わった悲惨な出来事と、それでも戦場では大きな仕事も任されたし、英雄のように戦火をあげたのに、なぜか帰国したら、警備員の仕事すらもらえねぇ! と泣きべそをかき始める。そんで、大佐によしよしヾ(・ω・`)されて、乱暴をやめることにしたのであった。
――というのが超適当な誇張表現もあるネタバレあらすじ。
保安官・州警察VSランボー
今作は俺が10代の頃、地上波ではよく放映されてて、その後も何度観たか知れない。ド派手なアクションってわけではないんだが、保安官たちや州警察VSランボーの戦闘はスリリング。ベトナムで活躍した戦闘マシーンのランボーが、たった一人で武装した権力側と喧嘩する構図は、ランボーを応援せずにはいられなくなる。
でまぁ、この作品はヒューマンドラマ的な内容も含んでいて、ベトナム帰還兵の帰国後の扱いの悪さなどを知らしめるような描写がある。しかもその内容が分かりやすいので、10代の頃の俺のようなアホでも、戦場から生き延びて生還できても碌なことがない、戦争の嫌さをわからせくれた作品である。戦争したいなら、お偉いさんが戦場に行けばいいのにねってことですよ。
コメント
映画へのリスペクトの欠片もない本当に適当な文章ですね。