ランボー2 怒りの脱出
―1985年公開 米 96分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:ヴェトナム戦争で行方不明になった米兵に関する情報収集のため敵地に乗り込んだランボーの活躍を描く。エグゼクティヴ・プロデューサーはマリオ・カサールとアンドリュー・ヴァイナ。製作はバズ・フェイシャンズ。監督は「オフサイド7」のジョージ・P・コスマトス、脚本はジェームズ・キャメロンと主演のシルヴェスター・スタローン、撮影はジャック・カーディフ、音楽はジェリー・ゴールドスミスが担当。出演はスタローン、リチャード・クレンナなど。(KINENOTE)
あらすじ:警官を相手に戦って服役中だったランボー(シルヴェスター・スタローン)は、元上官トラウトマン(リチヤード・クレンナ)から特殊任務につくことを条件に釈放された。その特殊任務とは、かつて東西陣営が総力をあげて戦った地でのアメリカ人行方不明兵士及び捕虜の動向を調査することだったが、戦闘は一切不用、情報収集だけで、後続部隊が救出するというものだった。目的地に向ったランボーはパラシュート降下中にアクシデントに見舞われ、ナイフと弓矢以外の武器は全て失った。やがてランボーは現地の連絡員コー・バオ(ジュリー・ニクソン)と出会い、捕虜収容所潜入を果たした。そこで米兵の拷問を目撃したランボーは指令に背いて米兵を救出、国境近くまで逃げのびたが頭上までやってきた米軍のヘリはマードック司令官(チャールズ・ネピアー)の命令で2人を見殺しにして去ってしまう。実はこの指令は<戦闘中行方不明兵士>を上べだけ調査して世論を鎮めようとする計画だから実際に捕虜が現われては困るのだ。トラウトマンとランボーはただこの計画に利用されたにすぎなかった。敵陣の中に置き去りにされたランボーは東側のゲリラ部隊のポドフスキー(スティーヴン・バーコフ)に捕えられる。超人的な忍耐力で拷問に耐えたランボーは、潜入したコーの助けで逃亡する。逃走中にコーは銃弾に倒れる。ランボーが初めて心を開き、アメリカヘ連れていくと約束した美しい少女の死に、ランボーは怒った。矢尻に火薬を込めた弓とナイフを武器にゲリラ部隊を一掃したランボーは前線基地に辿りつき、マードック司令官をたたきのめした。そしていずこへともなく姿を消した。(KINENOTE)
監督:ジョージ・P・コスマトス
脚本:シルベスター・スタローン/ジェームズ・キャメロン
出演:シルベスター・スタローン/リチャード・クレンナ/ジュリー・ニクソン/チャールズ・ナピアー/スティーヴン・バーコフ/マーティン・コーヴ
ネタバレ感想
超適当なあらすじ
ベトナム帰還兵ジョン・ランボーが、前作で犯した罪による服役から解放されるため、ベトナムに戻って行方不明になった米兵捕虜の調査に出向く。ところが味方のはずの司令部に一杯食わされて自身も捕虜に。
現地で支援してくれていた女性兵士が敵に殺されたことで激怒したランボーは、ロシアの部隊とその傀儡の現地兵のせん滅を決意。怒りの粛清を加えた後に、その勢いで自分をはめた司令官もぶちのめしちゃうのであった。めでたしめでたしーーというのが超適当なあらすじ。
弓矢とナイフで暴れるスタローンが男前
今回鑑賞してあらためて思ったのは、当時のスタローンはメチャ男前だということだ。筋肉もムキムキ。男の俺から見ても、何か色気を感じてしまうのであった。
そして、長髪が似合う。そりゃ、現地の美女も「私をアメリカに連れてって!」とメロメロになってまうわな(もちろん死地を去りたいというのが彼女の本来の希望なのだが)。
てなことで、2作目は前作よりもアクション要素が多いのが特徴か。ともかく怒り狂ったランボーが強すぎて、敵軍などはゴミみたいなもんだ。弓矢とナイフだけでも敵を全滅させちゃうんじゃないかという勢い。あげくには自分を嵌めやがった司令官に対しても、無線を通じて「首を洗ってまってろ!」と吐き捨てて有言実行。
自分の軍の司令部に侵入後、マシンガンみたいな銃を乱射しつつ、司令部を破壊。さらに司令官をぶっ飛ばしてまうのだ。かっこいいねぇ。
前作はベトナム帰還兵の悲哀がテーマになってたが、今作は戦争後、現地で捕虜にされて行方不明になっている兵士がいるのに、その存在を隠蔽しようとするアメリカ政府の糞さ加減を見せつける政治色のある構成。
実際にベトナム戦争後の捕虜がこのような目に合っていたのかどうなのかはわからんけども、戦地で血を流した兵士たちを見捨てる政府って本当に酷い。前作の感想でも書いたけど、お偉方どもが戦闘に参加しやがれって話ですよ。
実際に行方不明者の捜査はされていて、結論としては殺されたかどうかして、この作品のように生き残ってる人はいないとされているらしい…。聞きかじりなので真実かはよくわらんです。
ちなみに、本作では突っ込みどころもけっこうある。特に、ランボーが捕虜を助けたい気持ちはよくわかるんだけど、最初の脱出の時に、なぜ檻にいる人たちは助けようとしなかったのか。そんな暇なかったんだろうけど、だとしたら、一人だけ助けるよりも体制を立て直すために一度、司令部に連絡するとか、作戦を練るとかすればよかったんではないかと思ってしまった。
でもまぁ、娯楽作品として観ればそれなりに楽しめる続編である。
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