ブラックアウト:記憶の彼方に
なんかの任務だか犯罪中に事故に遭い記憶を失くした男が、担ぎ込まれた病院で麻薬カルテルから狙われることに。果たして彼は何者なのか。そして、彼女を助けようとする女性は? アクションはそこそこ頑張っているが、話の筋がわかるようでよくわからん中途半端な作品。ネタバレあり。
―2022年製作 米 91分―
あらすじ・スタッフとキャスト
あらすじ:記憶をなくした状態で、メキシコの病院で目覚めた男。自らがカルテルに追われる身であることを知り、一刻も早く真実を突き止めようと決死の戦いを繰り広げる。(Netflix)
監督:サム・マカロニ
出演:ジョシュ・デュアメル/アビー・コーニッシュ/オマール・チャパーロ/ニック・ノルティ/バルバラ・デ・レギル/ルー・フェリグノ・Jr./ロバート・アレン・ミュークス
ネタバレ感想
ネットフリックスで配信されてたので鑑賞。主役のジョンを演じた人は、いろいろな作品にチョイ役で出てる人のようだ。俺はよく知らん。
彼を助けようとする女性を演じてたアビー・コーニッシュって人も、どっかで観たことあるような美人で、調べてみたら、俺がこのブログで紹介してる作品にもいくつか出てる。画像を検索してみると、今作のように少し顔が太り気味のときもあれば、痩せているときもあって、痩せているときはさらに美人に見えた。
そして、今作にはあの、ニックノルティも登場するのである。48時間の頃の主役がそのまま爺ちゃんになったような粗野な感じがして、しかも経験からくる老練さみたいなのも滲み出てて、なかなかの存在感。それにしても、年取ったなぁ…。
で、主人公のジョンは病院で目覚めるわけだが、彼が記憶を取り戻す過程を描きつつ、病院を占拠してるカルテルの奴らと矢継ぎ早にアクションを繰り広げる展開。
そのアクションはなかなかのもので、しかも延々と続くのでアクション好きならそれなりに楽しめるかもしれないが、ストーリ自体は適当に感じる。というか、1回見ただけでは結局何だったのかようわからん。
どうやらジョンは麻薬取締局の潜入捜査官としてカルテルに潜入してて、その上司がニックノルティだったみたい。で、ノルティはジョンの親父とも親友だったので、ジョンのことも目をかけてやってたみたいな描写があるものの、最後は黒幕的にジョンをだましてた人間となる。
ジョンは潜入捜査官であり、つまり善人として麻薬組織の摘発に尽力してたように見せて、実は金を奪って逃げようとしてたと思わせるような描写もあり、しかも物語のキーになるアタッシュケースにはもっと政府の闇に関わる情報が隠されていたような感もあり、それがジョンの言によるとイルミナティとかディープスロートとか陰謀論的な社会の闇に迫る何かだと匂わせてくる。
だけど結局、その詳細が何だったのか、よくわからん。で、ジョンを助けてくれるアビー演じる女性はどうやらCIAのようだったが、ニックノルティとも通じてるようでいて、最後はジョンとの絆を守ったようなラストを選択する。そこがまたよくわからん。結局彼女はCIAの何者だったんだろうか。
ついでに、アクションパートはそこそこ魅せてくれると書いたけど、序盤のほうの戦闘ではどう考えてもジョンにも敵の弾丸が当たるだろうという場面において、無傷で乗り切っちゃうところとか、無理のあるように感じる描写もあったなぁ。
というわけで、結論としては観ても観なくてもどっちでもいいかなぁという作品であった。
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