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映画『光る眼』ネタバレ感想 カーペンター監督の手がけた普通作品

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光る眼

ジョン・カーペンター大先生の手がけた宇宙からの侵略者を描いたホラー作品。この頃の作品から先生は低迷し始めたような印象。とはいえ原作がよいからか、扱っている題材については興味深く、個人的には嫌いではない。ネタバレあり。

―1995年公開 米 99分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:謎の生命体との接触によって生まれた奇怪な子供たちの恐怖を描いたSFホラー。原作は英国の作家ジョン・ウィンダムの小説『呪われた村』(邦訳・ハヤカワSF文庫刊)で、60年の同名映画(テレビ放映のみ、ウルフ・リラ監督)に次ぐ二度目の映画化。監督は前作「マウス・オブ・マッドネス」はじめ、SFホラーでは「遊星からの物体X」「ゼイリブ」などを手がけたホラー映画界の重鎮ジョン・カーペンター。製作は監督の夫人でもある「マウス・オブ・マッドネス」のサンディ・キングとマイケル・プレジャー、エグゼクティヴ・プロデューサーはテッド・ヴァーノン、ジェフ・ゴードン、アンドレ・ブレイ、脚色はデイヴィッド・ヒメルスタイン、撮影は「マウス・オブ・マッドネス」のゲイリー・B・キッビ、音楽はカーペンター自身とブリティッシュ・ロックの重鎮グループ、キンクスのメンバーのデイヴ・デイヴィス、編集はエドワード・A・ワーシルカ・ジュニア、美術はロジャー・マウス、SFXはブルース・ニコルソンがそれぞれ担当。出演は「スーパーマン」シリーズのクリストファー・リーヴ、「マージョリーの告白」のカースティ・アレイ、「クロコダイル・ダンディー」のリンダ・コズラウスキー、「スター・ウォーズ」シリーズのマーク・ハミルなど。そのほか、「ザ・デンジャラス 地獄の銃弾」などB級アクションのヒーロー、マイケル・パレがゲスト的に出演している。(KINENOTE)

あらすじ:のどかな海沿いの町、アメリカはカリフォルニア州ミドウィッチ。バザーの日の朝10時、突然人々は意識を失って倒れ、6時間のあいだ眠り続けた。この異常事態は解明されないまま、町に異変をもたらした。何とその日を境に、町の受胎可能な女性全員が-たとえ処女であっても-妊娠していたのだ。政府上層部から派遣された科学者のスーザン・バーナー博士(カースティ・アレイ)は、この不可思議な“集団妊娠”におびえる町民に対し、生まれた子供を国の科学機関で定期検診させてもらうことを条件に法外な額の補助金を提示して、半ば強引に人々の同意をとりつける。やがて町の女性たちは一斉に出産を迎える。医師のアラン・チェフィー(クリストファー・リーヴ)の妻ジルは女の子を、そしてあの日事故で夫フランク(マイケル・パレ)を亡くしたジル・マクゴワン(リンダ・コズラウスキー)は男の子を生んだ。メラニー(メレディス・サレンジャー)だけはなぜか死産で、その死児の遺体はバーナー博士が持ち去っていた。やがて子供たちは全員ジョージ・ミラー神父(マーク・ハミル)の教会で洗礼を受け、バーナーとチェフィーは検査の結果、彼らが皆似たような遺伝子を持っていることを知る。(以下略)(KINENOTE)

監督:ジョン・カーペンター
出演:クリストファー・リーヴ/カースティ・アレイ/リンダ・コズラウスキー/マイケル・パレ/メレディス・サレンジャー/マーク・ハミル

ネタバレ感想

アメリカの田舎町が舞台。ある日、町全体を影みたいなものが覆う。その影が覆われた範囲に生息していた全ての生き物が、眠ってしまうのだ。6時間後、眠りから目覚めた住民の中の女性の何人かが、同時に妊娠していたことが発覚する。

政府の研究機関のようなところから派遣された医師は、妊婦たちが中絶をしないこと、研究の調査対象となることを条件に、家族たちにはお金を支給することを約束する。それもあって、妊婦たちはみんな、子どもを生むことにした。

しかし、その子どもたちは長じるにつれて、人間の子どもとは異なる能力を発揮し始める。まず、彼らは人間の心が読める。さらに、目を光らせることで、心を読んだ人間の肉体を操ることができる。また、個性というか感情を持たないので、個として生きる必要がない(俺の解釈では)。

子どもたちは、宇宙から来た侵略者たちなのだ。この侵略者は、世界各地で人間の女性を宿主として生まれ、グループを形成しながら人間たちを滅ぼそうとしていることが判明する。この物語の舞台となる田舎町では、ある町医者が自分を犠牲にすることで、侵略者たちのもくろみは失敗に終わる。ただ一人、感情を持ち始めた子どもを残して。

ということで、時代は前後するものの、この手の侵略者を描いた作品はけっこう多い。で、俺がそうした作品に持つ感想についても大体似たようなものなので、本作において感じたことも、ほぼ同じだ。それは、個体としての個性を持つ必要がない生命体が、なぜ群れをなす必要があるのかということだ。

この物語の侵略者たちは、デヴィット以外は感情を持たない存在として描かれている。そうした没個性の存在なので、敵対者を抹殺する冷酷さは感じるものの、まるで機械のようだ。こうした生命体がなぜ、他者との区別がないままに個別の存在として進化できるのだろうか。

また、この作品においての侵略者たちは、感情を持たないようなことを言っているものの、リーダーやサブリーダー役っぽい立ち位置の者もいるわけで、没個性的な感情を持たない人間には、あまり思えないのである。人間の言葉を解してコミュニケーションが図れる以上は、そうしたことが避けられないのではあるまいか――と思う(作品とはほとんど関係ない話)。

上記のことについて、興味のある方は下記の記事などを読んでいただければ。

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本作はクリストファー・リーブやらマイケル・パレやらマーク・ハミルなど、馴染みの役者がそれなりに出ており、しかも監督はジョン・カーペンターなので期待が高まる内容ではあったが、どうも何かが物足りない感じもするのはなぜなのか。個体の癖に個として生きる必要がない生命体の話――ということに限定すれば、俺は面白く観られたのだが。

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