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映画『ゼイリブ』奴らは生きている! サングラスをかけろ!

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ゼイリブ (1988)

解説:極秘に進行しているエイリアンの地球侵略。そのエイリアンの正体を判別できる特殊なサングラスを手に入れた主人公は、抵抗運動に参加する事になるが……。サブリミナルによる姿なき侵略を描いたJ・カーペンターのSFスリラー。(all cinema ONLINE

監督:ジョン・カーペンター
出演:ロディ・パイパー/キース・デイヴィッド/メグ・フォスター

以下ネタバレあり この記事は2005年の内容を2016年12月に加筆・修正したものです

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淀川さんの解説がよかった!

監督はジョン・カーペンター。彼の作品、面白いのたくさんありますけど、個人的にはこれが一番好き。初めて見たのは映画評論家の淀川長治さんが司会をしていた日曜洋画劇場でした。淀川さんの『ゼイリブ』の解説もよかったですね。昔はその解説の起こし全文をネットで閲覧できるようにしてくれていた有り難い人がいましたけど、今はそのサイト見れないみたいですね。

「私にも敵が見えるぞ!」なサングラス

で、物語は地球人になりすましている異星人と戦う男の話です。主人公のネイダを演じるロディ・バイパーは元レスラー。このネイダがですね、地球に住んでいる人類の何%かが、地球人になりすました異星人であることに気付きます。

なんでわかるかというと、ネイダは、ひょんなことから特殊な加工を施したサングラスを手に入れるんですね。それをかけますと、地球人になりすましている異星人の姿が見えるようになるんです。じゃあ、そこからネイダはどうするのかって話。

映画史上に残る喧嘩(笑)

で、この作品で必ずと言っていいほど言及されるのが、物語後半、ネイダとフランク(キース・デイヴィッド)との格闘シーンです。ネイダが異星人の存在を知らせるために、フランクにサングラスをかけさせようとするんですね。ところがフランクは、「気でもふれたのか」と相手にしてくれません。哀れ主人公、邪険に扱われて追い払われてしまいそうになります。

だがネイダはしつこく「とにかくサングラスをかけて街行く人たちを見てみろ」と迫ります。あまりにしつこいからフランク、激怒です。ネイダはこうなったら実力行使と、力ずくでサングラスかけさせようとする。汚い路地裏で、殴り合い蹴りあいの喧嘩が始まります。しまいにはですね、プロレスのバックドロップとかね、そんな大技まで駆使したショーみたいになっていくんですな。

ごみ箱にブン投げたり、投げられたり、これはロディ・バイパーがレスラー出身だからできるシーンですが、それがもう延々と続きましてね、たかがサングラスでここまでやりあうのかってくらいボコボコにやります、手加減なしです。死にますよ、普通だったら。

映画史上に残る長い喧嘩(笑)

文字通り死闘であります。そしてとても長いです。なんでこんなに長いんだ? と思うくらい長いです。たぶん5分以上戦っている。このシーンの長さの意味については、哲学者のスラヴォイ・ジジェクが『スラヴォイ・ジジェクの倒錯的映画ガイド2倒錯的イデオロギー・ガイド2』というドキュメンタリーで語っているそうです。俺は見てないけど、アート・ディレクターで映画ライターの高橋ヨシキ氏が、ラジオで言ってました。

奴らは生きている!

ここがすごく面白くて見所でもあるこの作品。さらにすごいのは淀川さんも言ってたように、内容が社会風刺にもなっておるところであります。

見ればわかるんですけど、情報化社会、格差社会、消費社会をストレートに批判して、おちょくっているんですね。そこが物語のテーマ? なんだと思います。描き方はバカバカしいっちゃバカバカしいんだけど、わかりやすく、ストレートにメッセージを伝えてくる。そういうところが、いいんですね。

カーペンター監督って他にも洋画劇場向きな面白い作品をたくさん撮ってます。でも、ここまでわかりやすくメッセージ性の強い作品て、『ゼイリブ』の他になんかあったかな?

てなわけで、とても面白いので見てください。

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