トリプルX 再起動
シリーズものの3作目ということを知らずに鑑賞したけど楽しめた。ツッコミどころも多いけど、娯楽作品として最後まで面白く観られる。ヴィン・ディーゼルが霞むくらいにドニー・イェンが活躍しているので、彼が好きな人にはオススメ。ネタバレ少しあり。
―2017年公開 米 107分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:エクストリーム・スポーツのカリスマが、政府の極秘エージェントとなって活躍するスパイアクションシリーズの第3弾。世間から身を隠していたザンダー・ケイジは、制御不能に陥った軍事兵器奪回のため、新たなチームと共に世界壊滅を企む陰謀に立ち向かう。主人公ザンダー・ケイジ役には、第1作以来、15年ぶりにヴィン・ディーゼル(「ワイルド・スピードSKY MISSION」)が復帰。強敵ジャンを「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」のドニー・イェンが演じる。(KINENOTE)
あらすじ:世間から身を隠していたエクストリーム・スポーツ界のカリスマ、ザンダー・ケイジ(ヴィン・ディーゼル)。政府の極秘エージェントとなった彼は、制御不能になった軍事兵器“パンドラの箱”を奪回するため、ずば抜けたスキルを持つ仲間を集めて新たなチームを結成。世界各国の最高権力者たちをターゲットにした世界壊滅の陰謀に立ち向かう。だが、彼らの前に最強の敵ジャン(ドニー・イェン)が立ち塞がる……。(KINENOTE)
監督:D・J・カルーソー
出演:ヴィン・ディーゼル/ドニー・イェン/トニー・ジャー/トニ・コレット/サミュエル・L・ジャクソン
ネタバレ少し感想
独立した作品として楽しめる
たぶん、1作目は鑑賞したことがあるような覚えがあるけども、まったく内容を覚えていない。でも、独立した作品として観てもストーリーがわからないということはないので、本作だけ観ても全く問題はないだろう。
キャストがけっこう豪華
序盤でいきなりサミュエル・L・ジャクソンと共に、サッカー選手のネイマールが出てきてびっくり。チョイ役なんだけども、なかなか面白い使われ方をしていた。
しかし、何を言っても本作で出色なのはドニー・イェン大先生だ。すごいカッコいい役どころであり、アクションも言うまでもなくすごい。ともかく速い。ヴィン・ディーゼルをわざわざ使わずに彼を主役にしてもよかったんでないかと思える活躍ぶり。
ドニー・イェンがカッコいい
ストーリーは引用を読んでもらうとして、この作品はヴィン・ディーゼル演じるザンダー・ケイジと、彼が行方を追うことになる、ドニー・イェン扮するジャンの犯罪チーム? との対決が最初のみどころ。
ザンダーもジャンも自分の実力とチームの面々に自信を持っているので、その対決をワクワクしながら観られる。
俺はドニー派なので、余裕かましたザンダーの挑発なりなんなりを、ジャンがしてやったりと涼しい顔して切り抜けて見せるところに痺れた。
アイス・キューブも登場
で、この二つのチーム、実は同じ組織に属する奴らで、最終的にはお互いに協力しつつ別の組織と戦うことになる。ラストのほうで、ジャンとザンダーが協力して戦うシーンと、彼らの仲間が共闘して苦境を脱しようと奮闘するシーンが交互に描かれ、後者のほうには、アイス・キューブが演じる全作の主人公が助っ人として現れ、前作ファンにもサービス精神溢れるストーリーが展開される。
しかしまぁ、何でアイス・キューブってあんなに貧相な印象受けるんだろうねぇ(笑)。
ツッコミどころ
物語的にはメチャクチャな部分もあるし、もったいない部分ももちろんある。例えば、ジャンとザンダーたちの仲間。彼らもそれぞれに有能みたいだけど、ジャンとザンダーがすごすぎるので、あまり彼らの必要性を感じない。唯一、ザンダーを後方支援するスナイパーの女性はそれなりの活躍をするが、ザンダーチームの残りの2人は単なるお笑い担当的な扱いしかされてないような。
ジャン側の女はザンダーと恋仲っぽくなるので必要ないとは言わないが、残りの2人はやっぱりいる必要なかったような。特に、ト二ー・ジャーはその実力の片りんを見せてくれはするものの、彼のよさを出し切ったとは言えないし、どうせなら彼を悪役側に配役してくれたほうが、より作品の娯楽性が増したんではないかなぁと思った。
あとは、あの人工衛星をコントロールできる「パンドラの箱」とかいう重要な道具。ちょっとチャチすぎねぇか(笑)。
いずれにしても、ともかくドニー・イェン先生がカッコいい作品であった。逆にヴィン・ディーゼル好きな人は満足できたのか気になるところではあるが。
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