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映画『イップ・マン 序章』ネタバレ感想 無敵の詠春拳

イップマン序章
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イップ・マン 序章

『イップ・マン 継承』を先日観たこともあって、序章から見直したくなって鑑賞。このシリーズのいいところは、新作になるほど面白さが増していること。実在の人物を取り上げてるものの、フィクションぽい描写が多いのは別にそれで構わない。カンフーアクションが見たいわけなので。ネタバレ少し。

―2011年 香港 108分―

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解説とあらすじ、スタッフとキャスト

解説:ブルース・リーの師匠として知られるイップ・マンが、日本占領下の中国で己の信念を曲げずに武術に打ちこむ姿を描いた人間ドラマ。監督は、続編「イップ・マン 葉問」も手掛けたウィルソン・イップ。出演は、「エンプレス 運命の戦い」のドニー・イェン、「SPACE BATTLESHIP ヤマト」の池内博之。(KINENOTE)

あらすじ:1930年代の中国広東省佛山。詠春拳の達人イップ・マン(ドニー・イェン)は、家族とともに平穏に暮らしていた。武術の実力と人格によって人々の尊敬を集める一方、彼を倒して名を上げようとする武術家も多かった。しかしイップ・マンはそんな武館荒らしたちを、ひとひねりに倒してしまうのだった。1938年、日中戦争が勃発し、佛山は日本軍に占領される。家屋を取り上げられたイップ・マンは、家族を養うために慣れない炭鉱労働に勤しむが、一家は困窮する。そんな折り、イップ・マンの実力を知った日本軍将校・三浦(池内博之)は、日本兵たちに武術を教えるよう迫る。それを拒否したイップ・マンは、空手の名手である三浦と生死をかけた勝負に挑む。(KINENOTE)

監督:ウィルソン・イップ
アクション監督:サモ・ハン・キンポー
脚本・製作:エドモンド・ウォン
出演:ドニー・イェン/サイモン・ヤム/池内博之/リン・ホン/ラム・カートン

ある家族の生き様を描いた作品

こうやって見返してみると、このシリーズは単なるカンフーアクションではなく夫婦愛とか家族愛とかがテーマになっているようにも見える。で、3作目の感想でも触れたけど、俺はカンフー映画にそうしたウェットな話を求めていないので、そういうのは描かれようがどうだろうがあまり関心が湧かないんだけども、再鑑賞した中で思ったのは、このシリーズの良さは、そのウェットが物語内で大きなウェイトを占めているということだ。今さらではあるが(笑)。

だから巷で言われているように、今作、そして次作の『葉問』、そして最新作『継承』を時系列で追っていくと、よりこのシリーズに込められたものの深みが感じられるのである。ということを今さらながらに思わされた。あとは、時代に翻弄される1人の人間の生き様とかもね。

新作になるごとに敵が強くなっているところが良い

とはいえ、やっぱりその辺はどうでもいいと言えばいい。この作品では以降の2作よりもアクションシーンが大人しい印象を受ける。それは、以降に出てくる敵よりも本作の相手役のスケールというか強敵感が薄いからだろう。今作でイップ・マンが戦う相手は、彼に肉薄するほどの実力者ではない。

池内博之演じる将校、三浦。自分がかなりの実力者であると自負しているからこそのラストファイトなのだが、ほとんどイップ・マンの相手にならずに叩きのめされている。キャラとしては小物で極悪非道な日本人としては描かれてはいない。ある程度の礼節を持つ、武芸者としての矜持ある男として描かれていて好感が持てるものの、あの負け方をしてしまったら、失脚せざるを得ないだろうと思わされる。なんでかって言うと、占領下の地元民に力で負けてしまった将校なんてのは、軍全体からすれば、恥以外の何物でもないからだ。兵士の士気も落ちるだろうからね。

そういう意味では、ブルース・リーの『ドラゴンへの道』(だったっけ?)とか、ジャッキー・チェンがリメイクした同じ作品とかよりも、この作品では中国を占領していた日本軍の描き方に少しだけ変化があるように感じた。

近いうちに2作目も再鑑賞しようと思う。

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