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映画『強盗狩り』ネタバレ感想 ラストまで緊張感のないボンクラ強盗団

強盗狩り
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強盗狩り

強盗団VS警察&FBI VS殺人鬼というシッチャカメッチャカなお笑いサスペンス。つまらなくはないと思うけど決して面白くもない、何だかもったいない感じのする珍作である。ネタバレあり。

―2016年製作 米 84分―

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あらすじ・スタッフとキャスト

あらすじ:熟練の銀行強盗団は、建物内に閉じ込められてしまった。そこへ、目玉への異常な執着心に満ちた凶器の足音が迫る。血塗られた混乱に、もはや逃げ場などない。(NETFLIX

監督:マイク・メンデス
出演:ヘンリー・ロリンズ/トランス・クームズ/ヴィクトリア・プラット/マイケル・シャノン・ジェンキンス/ニック・プリンシプ/マーク・ケリー

ネタバレ感想

作品全体に緊張感なさすぎ(笑)

何となくあらすじに魅かれて鑑賞してみた。序盤から物語が動き出すまでが退屈。そこを乗り切れた人は、劇終まで何とか耐え抜けるだろう(笑)。

決してつまらなくはないのだが、ハラハラドキドキ、スリリング! という感じに楽しめる作品ではない。

問題なのは、製作側の技量の低さなのか、役者がへたくそなのか、その両方なのか、ともかく、どいつもこいつも緊張感なさすぎなのだ。

物語の中心にあるのは主人公らの強盗行為である。であるから、警察組織と強盗団の人質をダシにした駆け引きが繰り広げられる。

さらに、強盗団は金庫室に潜む目玉くりぬき殺人鬼にも対応しなくてはならぬ。そんなシチュエーションとあれば、鑑賞者はスリリングな展開を期待せずにはいられない。

にもかかわらず、画面からは何の緊張感も伝わってこない。出てくる奴らはどいつもこいつも避難訓練でもしてるかのように、のんびりしているようにしか観えない(笑)。これはある意味すごいことだ。

ツッコミ入れて楽しむ作品

ということで、この作品は登場人物たちの支離滅裂かつトンマな言動を微笑ましく思いつつ、優しい気持ちで鑑賞し続けられれば、愛すべきツッコミ作品として受け入れられるだろう(笑)。

とか偉そうに言っているが、俺は、登場人物たちのアホさにイライラさせられながら観ていた(笑)。特に中盤くらいまでは。

例えば強盗団。そろいもそろってアホばかり。主人公っぽいボスの頭脳が間抜けだから、彼の従える仲間もボンクラであるのは仕方ない。

トンマなボスは、乗り込んだ銀行の従業員に実の弟がいたので、いきなりマスクを脱いで、弟に正体を明かしてまう。なぜそんなことをする必要があるのか、さっぱり理解ができぬ。

このシーンでボスは仲間の女性に非難されていた。無駄に正体明かしてんだから、当たり前だ(笑)。銀行に乗り込んですぐにボスがこういうアホなことをやってのける。それ以降は、全員のやることなすこと、不注意かつ不用意すぎてイライラさせられるのだ。

いくら相手が猟奇殺人者だとは言え、全員が銃を持っている集団がいいようにやられちゃうってのは、トンマすぎる。よく今までチームとして捕まらずにいられたなと思うほどに低脳な強盗団だ。

だがしかし、そうしたボンクラシーンを延々と見せられているうちに、ボンクラどもの言動が、楽しめるようになってくるのが本作の特徴だ(そう思えるのは俺だけかも)。

ということで、総じて言うならそれなりに楽しめたし、そんなに悪くもない作品だと思ったのである。二度観たいとは思わないが。

※この作品はネットフリックスで鑑賞できます。

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