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映画『ギャング・イン・L.A.』ネタバレなし感想 エドワード・ファーロング(笑)

ギャングインLA
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ギャング・イン・L.A.

実話をもとにした物語だそうです。イスラエルからアメリカンドリームを求めて移住した主人公のアイザックは、夢を実現できるのか。邦題や煽り文句にのせられて鑑賞すると、内容にガッカリしちゃうだろう。ネタバレなし。

―2012年製作 米 93分―

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解説と内容紹介・スタッフとキャスト

内容紹介(一部省略)

★衝撃の実話に基づいた、激烈ギャング・アクション!
金、裏切り、そして銃弾は放たれる…。夢を求め街に流れ着いた若者にロサンゼルスのギャング達は容赦なく牙をむく! ! 衝撃の実話に基づいたストーリーが、フィクションの枠を超越した破壊力で迫る!

★個性派キャスト勢ぞろい! “イブシ銀”の演技バトル!
アイザックに闇社会の恐怖を知らしめるトミーを演じるのは、『ターミネーター2』の主演で日本でも大人気を博したエドワード・ファーロング! その他、『ゴッドファーザー』でマイケルの兄、ソニーを演じたジェームズ・カーンや、 『スカーフェイス』のスティーブン・バウアー、『ハング・オーバー!』のジェフリー・タンバーなど渋さ全開の個性派キャスト達が、若き主人公を取り囲み、その重厚な演技で魅せる!

★超有名楽曲目白押し! 物語を盛り上げる魅惑のサウンド・トラック!
劇中歌はTレックス“20th CENTURY BOY”、ブロンディ“CALL ME”、フィル・コリンズ“IN THE AIR TONIGHT”など、大ヒット曲目白押し! 激しいストーリーをド派手に盛り上げる!

ストーリー:血塗られたアメリカン・ドリームー
実話に基づく衝撃の物語イスラエルで、いとこのヨニと共に無邪気な毎日を送っているアイザック。しかし、ヨニの兄リーヴァイが銀行強盗したり、兄のエイブが賭博場で地元のチンピラ・トニーに銃で撃たれたりと、その周辺は徐々に危険な闇社会に巻き込まれ始める。逃げるように新天地・ロサンゼルスに渡り、一心に働くアイザックの元に、冷酷非情なL.A.ギャングの親玉、ミッキー・レヴィーンの影が忍び寄っていた。本人の意思とは裏腹に、アイザックは血で血を洗うギャング達の抗争に飲み込まれていく… (Amazon)

解説:エドワード・ファーロング、ジェームズ・カーンら実力派俳優が共演したギャングアクション。イスラエルからL.A.へと渡ったアイザックは、冷酷非情なL.A.ギャングの親玉、ミッキー・レヴィーンと関わったことからギャングの抗争に巻き込まれていく。(KINENOTE)

監督:エリー・カナー
出演:イェフダ・レヴィ/エドワード・ファーロング/ジェフリー・タンバー/ジェームズ・カーン

適当なあらすじ

イスラエルで生まれ育ったアイザックは、親戚含むと大家族。親友で従兄弟のヨニといつも一緒にいる。アイザックの一家は真面目に暮らしているが、彼らの住む街の治安はさほどよくないようで、ヨニの兄貴は強盗などの犯罪行為で金を稼いでいる。

で、アイザックの一家は地元のチンピラ(エドワード・ファーロング)と図らずも揉めてしまったことで、家業を捨ててアメリカのロサンゼルスに移住することに。アイザックは10代ながらも移住先で飲食店を開き、店を繁盛させる。手が足りないのでヨニを本国から呼び寄せ、出資者も得て店舗展開をするうちに、夢であった自動車整備工場を開くことにしたアイザック。そして、お客としてやってきた女性と恋に落ち、幸せな暮らしをしていた。

そこに出てくるのが、ジェームズ・カーンがボスの座にいる、地元のギャング。いろいろあって、ジェームズ・カーンに目をつけられたアイザックは、堅気の世界の仕事で金を稼ぐことを貫き通し、アメリカンドリームをつかめるのか――というような内容。

ネタバレなし感想

邦題や煽り文句に誘われて観ちゃうと、全然違う内容にガッカリするだろう。激烈なギャング・アクションなんて思えるシーンは皆無な作品だから。デカデカと写真に掲載されているエドワード・ファーロングも単なる小物の脇役。ある意味でお笑い担当でしかない。

主演は、俺の全然知らない役者さんであった。奥さん役の人も始めてみた。冒頭で紹介したように、本作は実話をもとにしているそうだ。エンディングでも実際のアイザックらの写真が紹介される。

たぶんこの映画は、ラストのアイザックのセリフにあるように、自分の成功は道の整備されていないところを歩み続けてきた――というチャレンジ精神の尊さとかを言いたかったんだろうと思われる。

思われるのだが、残念ながらそれを伝えるまでの過程に同じテーマ性を感じないので、何だったかのかよくわからない内容になってしまっている。ただ単に、実在の人物の人生をダイジェスト的になぞって見せただけのような印象なのだ。

というわけで、淡々と物語が続き、ラストに至る普通の作品。題材はなかなかすごい話だけに、もう少し何とかならなかったのかと思ってしまった。

エドワード・ファーロング(笑)

エドワード氏は、大ブレイクした『ターミネーター2』の他には『ペットセメタリー2』が印象にあるくらい。本作で久々に見かけた彼は、ピザ化した残念親父に成り下がっている。そして、その役柄もイキッってるだけの小悪党なわけで、笑ってあげるくらいしかできないのだ。

ジェームズ・カーンはよかった

もう一人、脇役としてあのジェームズ・カーンが登場する。彼は中盤までは物語の重要人物としてそれなりの活躍をしてくれる。老いたとはいえ、プールサイドを歩くときの所作なんかを観ると、『ゴッドファーザー』のソニーを思い出させる。そういう意味では、あの動きって彼の素なのかもしれないなと本作を観て思った。彼については、2017年に公開された『グッド・ネイバー』での役柄にがっかりしてたので、同作よりは少し若い頃の彼の姿を観れたのは貴重であった。

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ついでに紹介しておくと、ジェームズ・カーンはたくさんの作品に出てているが、個人的に彼の主演作で好きなのは、『ゴッドファーザー』以外では『ザ・クラッカー真夜中のアウトロー』か、『エイリアン・ネイション』だろう。どちらも面白いので、おすすめ。

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