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映画『エヴォリューション』ネタバレ感想 何これ? キモい

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エヴォリューション

何これ? キモい。というのが鑑賞後の感想。映像が美しいかと言われれば個人的にはそうも思えず、セリフも少なく、音も少なく、だからと言って、映像にかじりついても全容がわかるわけではない。けなすことも、ほめることも難しい謎作品。ネタバレあり。

―2016年公開 仏 白 西 81分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:「エコール」のルシール・アザリロヴィック監督によるダークファンタジー。少年と女性しかいない離島で、母親と暮らす10歳のニコラ。その島ではすべての少年が奇妙な医療行為を受ける。なにかおかしいと気付いたニコラは、夜半に出かける母親の後をつける。出演は、マックス・ブラバン、「白いリボン」のロクサーヌ・デュラン、ジュリー=マリー・パルマンティエ。2015年サン・セバスチャン国際映画祭審査員特別賞・最優秀撮影賞、ストックホルム国際映画祭最優秀撮影賞受賞。

あらすじ:10歳のニコラ(マックス・ブラバン)は、少年と女性しかいない人里離れた島で母親と暮らしている。その島では、すべての少年が奇妙な医療行為を施される。ニコラは「なにかがおかしい」と異変に気付き始め、夜半に出かける母親の後をつける。母親は、ほかの女性たちと海辺である行為をしていた。それを目撃し、秘密を探ろうとしたニコラの悪夢が始まる……

監督・脚本:ルシール・アザリロヴィック
出演:マックス・ブラバン/ロクサーヌ・デュラン/ジュリー=マリー・パルマンティエ

ネタバレ感想

ともかくキモい

謎描写てんこ盛りの謎映画。そして、何これ? キモい。という作品であった。好みが分かれるだろうなぁと。俺は正直言って、何だかよくわからんかった。細部を説明しないのは、意図的にそうしているんだろうから、別にいい。

別にそこはいいんだけど、とにかくキモい。

成人女性と少年しかいない土地

この作品は隔離された土地が舞台になってて、海岸近くのその集落には、成人した女性と、ちんぽの毛も生えていないだろう少年しかいない。

で、その少年らは、それぞれが母親と思われる女性に育てられている。だが、この女性たちは能面みたいな表情しているし、母性というか自分の子どもに対する愛情表現みたいなのを感じられず、人間ぽくない。

女性たちは人間ではない

後々わかってくるのは、彼女らは人間ではないようだ。何か、背中に吸盤みたいのがついてて、水中でも呼吸ができるらしい。そして、育てている少年らが寝静まった夜、彼女らは海岸に集まって、というか群がってというべきなのか、ともかくお互いに絡まりあって、ウネウネしているんである。何なんだろうか、あの行為は。

ニコラの母は母ではない

で、それを見ちゃった主人公のニコラは、直感的に、自分の母親は母親ではないと思ったようだ。実際に、セリフでもそう言っている。じゃあ何なんかというと、よくわからない。探りを入れてみるんだけど、うまくいかない。むしろ、ヘンテコな悪夢みたいのを観させられるし、あれよあれよと言う間に、友人らと一緒に病院通いをさせられ、医者みたいな格好したお姉さんおよび、おばさんらに、臍のあたりをいじくりまわされるのである。

ニコラはその状況を何とかしたいけど、どうにもできないようだ。そして、一人、またひとりと、友人である少年たちは、姿を消していく。しかし、何もできない。

秘密を知りたい? でも教えてない

ところがそこに、救世主があらわれる。吸盤女たちの中に、なぜかニコラに対して母性を感じるのか、ある看護師みたいな吸盤女性が、ニコラに「秘密を知りたい?」と聞いてきて、彼を海岸に連れてって自分の背中の吸盤を見せてやるのだ。

その後、なぜか2人で水中を泳ぎ、ニコラ呼吸ができずに気絶。彼女は岸辺で人工呼吸してやって、ニコラを蘇生させる。秘密を教えてあげたことになってないと思うし、結局ニコラは病院で手術みたいのを続けられる。

少年が赤子を産む

で、どうなるかというと、ある手術みたいの終えて目覚めたニコラは、水槽みたいなところに入れられている。で、ムズムズするへそのほうをみてみたら、なんか赤ん坊みたいのが2匹、ニコラのへそのあたりに吸いついていたのだ!

オイオイオイオイ

何これ? 何なんこれ? キモい。キモすぎ。

これは何? どういうことかわからんが、吸盤女性たちは少年たちを使って、自分たちの子どもを産ませていたってことでしょうか? こわっ。

なぜそんなことができるのかは謎だ。謎だがそういうことなんだと俺は解釈した。

ニコラは文明世界に帰った

そういうおぞましい現実を見せられた後、ニコラは看護師吸盤女に連れられ、その集落から海に脱出。気づいたらボートみたいのに乗っている。途中、看護師女は、集落に帰ってしまった。ニコラは看護師に戻ってきてほしいが、もう無理だ。そのうちに、遠くに明かりが見えてくる。それは文明世界の明かりであった――おしまい。

どうにもわけがわからん

わけわからんぞ。わけわからんが、ニコラは絵を描くという特技を持っている。彼の描いた絵を観るに、彼は、人間の文明社会で生きていた子どもらしい。なぜなら、あの集落にはいない、哺乳類のような動物や、人間がつくりだした車、そして観覧車などの絵が描けるからだ。これは想像で描いているのではなく、彼自身の記憶にあるからこそ、描けるのだと俺は思った。そして、彼が描く髪の長い女性こそ、彼の真の母親なのかも。

勝手に補足すると、彼はさらに幼い頃に、あの吸盤女たちにさらわれてきたのだ。あの吸盤女たちは、少年をさらってきて、彼らを使って自分らの子どもを産み、あのコミュニティを維持しているらしい。

あの吸盤たちの生活の大半は、さらった子どもたちの世話だ。他にやっているのは、前述した夜のまぐわいみたいなことくらい。そんな生きかたの何が面白いのかと思うけど、それは、吸盤女ではない俺の価値観なのだから、あの吸盤たちには吸盤なりの楽しみでもあるのかもしれない。

ディストピアもユートピアも、とらえ方によっては同じ意味だ

というか、この映画のタイトルが示しているように、あの吸盤女たちが、人間の進化系なのかもしれない。そう解釈するなら、何がいいのかわからんが、あの集落はユートピアだ。逆に、そんなことがあり得るのかわからんが、吸盤の進化系が、我々人間なのだと考えることもできる。もしそう解釈するなら、あの集落はディストピアだ。恐らく、どっちがいいとか悪いとかでなく、どっちでもいいんだろう。

そして確かに、俺はこの作品で描かれる世界を気持ち悪いと思ったが、あのコミュニティで生きる生物の数のほうが多い世界があったとしたら、ニコラが帰還する文明社会のほうが、キモいのである。たぶんそういうことを描いた作品ではないと思うが、俺にはそういう観方しかできない作品であった。

けなすことも褒めることも難しい、謎作品である。

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