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映画『グッド・ネイバー』ネタバレ感想 ジェームズ・カーン(泣)

グッドネイバー
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グッド・ネイバー

予告、宣伝、コピーだと『ドント・ブリーズ』の二番煎じ的なサイコ親父映画のような印象を受ける。しかも主演がジェームズ・カーン。彼が観たくて借りてきたのだが、その結果はどうだったかという感想。冒頭からネタバレしてます。

―2016年製作 米 98分―

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解説、スタッフとキャスト・予告

解説:『ゴッドファーザー』のジェームズ・カーン主演によるサスペンススリラー。ショーンとイーサンはひとり暮らしの孤独な老人の家に侵入し、ドッキリを仕掛ける。彼らは老人の反応を楽しもうとするが、逆に老人の常軌を逸した行動を奇妙に感じてしまう。【スタッフ&キャスト】監督:カスラ・ファラハニ 脚本:マーク・ビアンクリ 製作総指揮:ジェフ・クリーア 撮影:アレクサンダー・アレクサンドロフ 編集:キャシー・ガット 出演:ジェームズ・カーン/キーア・ギルクリスト/ローガン・ミラー(KINENOTE

YouTube ムービー)

サイコ野郎は出てきません

酷いね、これ。何もかも中途半端すぎて、退屈だった。久しぶりにジェームズ・カーンが観られると思って期待したら、サイコ野郎でもなんでもない単なる哀れなお爺ちゃんだし。

そもそも、あの顔が全然ジェームズ・カーンに見えなくて別人にしか思えなかった。なんでだろう。彼が年を取り過ぎたせいなのか、若い頃の彼のイメージが強すぎるのか。

予告、宣伝、コピーだと『ドント・ブリーズ』の二番煎じ的なサイコ親父映画のような印象を受ける。なるほど、それでもいい。二番煎じの駄作でもいい。サイコなジェームズ・カーンが観たい! そう思って鑑賞すると、期待は裏切られます。むかつく。宣伝の仕方が間違っているよね、この作品。

ではそれ以外に何を期待して観ればいいのかというと、俺にはよくわからん。あんな終わり方されても、「ああ、そうですか」で終わりだ。

ショーンが一番、何がしたいのかわからん

そもそも、少年たちがああした実験を試みたのはいいとして、頭脳の役割を果たしていたショーンは、何の動機があって、イーサンのあんなアホみたいな遊びに最後まで付き合ってたんだ? イーサンは単なる目立ちたがりのアホだから、ああいう言動をするのはいいとして、ショーンが何だったのか意味分からん。やめるタイミングいくらでもあったと思うんだが。

学力高くて知識も豊富。将来有望な少年みたいだが、やっぱ彼もバカだろ。あそこまで付き合っちゃうのは、イーサンみたいな友だちでも、なくすのが嫌だったから? そういう感じでもないんだよな。恋人とのいちゃつきシーンを出歯亀されたときは、マジで縁を切りたそうだったし。指紋がどーたらで脅されてたから止められなかったというのはわからんでもないが、イーサンを止める方法はいくらでもありそうなもんだぞ。

爺さんとイーサンは大願成就したね

で、ジェームズ・カーンの演じる爺さんも、偏屈であることは間違いないんだが、ああいう末路になったことに対しては、同情するほどのもんでもない。むしろ、過去はまさにグッド・ネイバーな活躍をしたのにイーサンに逆恨みされる。で、ガキどもの実験によって、奥さんとの思い出がいろいろと想起され、あのベルを見たことが自殺の引き金になったようだ。

しかし、彼はそもそも、奥さんの死後は何の希望も見出せずにウジウジ生きながらえていただけ。つまり、死にたかったんでしょ? そう考えると、自殺のきっかけを与えられたという意味では、よかったのだという見方もできると思う。

いっぽうのイーサン、彼も当初の狙いとは異なる結末を迎えたとはいえ、ある意味では野望を成就するきっかけは得られたみたいだから、あの2人に限って言えば、ある意味ハッピーエンドだ。そして、ショーンみたいなどっちにも振り切れないバカは、割を食うのであう。そう考えると、中途半端な真面目さで生きると損するよ。という高度な教訓映画だったのかもしれない(笑)。ある意味、爺さんとイーサンが図らずも協業することになる、糞バカバカしい作品であった。

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