デビルズ・トレイン 怪物特急
最初から内容には期待してなかったので、そこを差し引けばなかなか楽しめたであります。特に何のひねりも驚きもなく劇終を迎えるという意味では、いたって普通なホラーというか、モンスターパニックB級映画。この手の作品が好きな人なら、観ても損はないかも。ネタバレあり。
―2015年製作 英 89分―
解説・スタッフとキャスト
解説:夜行列車に化物が襲い掛かるモンスターパニックホラー。ある嵐の夜、乗客8人を乗せた夜行列車が森の中で緊急停止してしまう。原因も分からず、乗客たちは仕方なく最寄りの駅まで歩いて移動することに。すると、突然大きな咆哮が闇夜に鳴り響き…。(KINENOTE)
監督:ポール・ハイエット
出演:エド・スペリーアス/ホリー・ウェストン/ショーナ・マクドナルド/エリオット・コーワン
適当なあらすじ
鉄道会社で働くジョーは、出世を狙って管理職試験を受けるも、あえなく不合格通知を受け取る。しかもその直後、自分が狙っていたポストに就いたばかりの同僚に、夜行列車での夜勤を命じられる。
で、渋々仕事をしていたら、ある森を通過中に列車が停車。騒ぐ乗客をなだめすかしたものの、運転手が消えている。列車の外に出たがる乗客たちの要求に、「規則だから外には出せない」と拒否するものの、抗いきれなくなってまう。で、ジョーは解雇も止むなしとあきらめ、ドアの鍵を開けて乗客たちと外へ。
ところが外に出てみると、林の中に死体を見つけてしまうジョー(運転手?)。ヤバイと感じたジョーは、車内に戻れとみんなを促して走り出す。
みんなジョーの勢いに飲まれたのか、その指示に従っていっせいに列車に向かって走る。無事に全員乗車かとおもいきや、最後に乗車しようとしたお婆さんが何者かに引っ張られ、車内と外、ドアを隔てた婆さんの綱引きがスタート。
何とか車内に引き込むことに成功したものの、婆さんの足には、謎の噛み傷のようなものが残っているのであった…。
で、いろいろあるんだけども、列車の中に閉じ込められた乗客やジョーたちは、外に化物がいることを認め、襲いくる異形の生物たちからどう生き残るかを描いた内容であった。
ネタバレ感想
この映画で襲ってくる怪物は、狼と人間が融合したような生物。狼男ってことでいいのかなぁ? ちょっとすごいなと思ったのは、この怪物に噛まれた人も、一定時間が経つと狼人間になっちゃうのである。ゾンビ化するみたいなもんだね。
他は特に、目新しさはなかった。
ツッコミどころとしては、最後のほうで列車を直してくれる青年を、ジョーと同僚の女性が見捨てるの早すぎってところ。もう1つは、あと少しで逃げ切れるのに、ジョーが自分を犠牲にして同僚女性を逃がすところ。あんなことせんでも、2人で逃げ切れたような気がしなくもない。
ジョーは冒頭から中盤までは、へたれ野郎なんだけども、怪物と戦うことになって以降、残った乗客との関わりの中で、少しずつ男として成長していく。だから、最後の自己犠牲的結末になるんだろうけど、やっぱり、逃げちまえば良かったのになぁと思わずにはいられない。
おそらく、他を押しのけて生き残ろうとするクズ社長が、ああいう死に方をするオチにしたかったんだろう。
地上派の洋画劇場がたくさん放映されていた時代に、よく放映されていたようなB級作品であった。そういう意味では楽しめたかな。
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