トンネル 闇に鎖(とざ)された男
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:崩落したトンネルに閉じ込められた男の救出劇。自動車ディーラーのジョンスは妻子の待つ家へ車を走らせていた。車が山中のトンネルに差し掛かると、トンネルが崩落し、ジョンスは生き埋めになってしまう。救助隊長のキムらが駆け付けるが、状況は深刻だった。出演は、「お嬢さん」のハ・ジョンウ、「私の少女」のペ・ドゥナ、「暗殺」のオ・ダルス。監督・脚本は、「最後まで行く」のキム・ソンフン。第37回青龍映画賞6部門ノミネート、第53回大鐘映画祭5部門ノミネート。(KINENOTE)
あらすじ:自動車ディーラーのジョンス(ハ・ジョンウ)は大きな契約を成功させ、妻セヒョン(ペ・ドゥナ)と娘が待つ家へ帰ろうと車で向かっていた。しかし、車が山中のトンネルに差し掛かると、突然頭上から轟音が鳴り響き、尋常じゃない揺れがジョンスを襲う。ジョンスの脳裏に不安がよぎった瞬間、トンネルは崩壊し、車ごと生き埋めになってしまう。ジョンスが目を覚ますと、周囲は巨大なコンクリートの残骸に囲まれていた。手元にあるのはバッテリー残量78%の携帯電話、2本のペットボトルの水、そして娘への誕生日ケーキだけだった。一方、トンネル崩落のニュースは瞬く間に国内に広がり、救助隊長のキム(オ・ダルス)らが現場に駆け付ける。しかし、その惨状は想像を遥かに超えていた……。(KINENOTE)
監督・脚本:キム・ソンフン 出演:ハ・ジョンウ/ペ・ドゥナ/オ・ダルス/チョン・ソギョン/パク・ヒョックォン/シン・ジョングン
感想
主人公イイ人だし、最後まで面白くは観られる
災害パニック物が好きなので借りて観た。主人公と救助隊のオッサンはなかなかいい人間であった。ラストのラストに主人公が救助隊のオッサンに親指を立てるシーンなんかは、さほど交流がなかったものの、2人がお互いの奮闘をたたえて分かりあっているように感じさせる場面である。「お前ら全員糞だ!」。そう言いたくもなるわな(笑)。
てなことで、序盤から中盤にかけてはなかなか緊迫感があるので、ラストに向けて最後まで飽きずに観られる楽しい作品。しかし、トンネルだけに穴もいろいろある作品ではあった。
あんなミスはしちゃいかんと思うよ
その最たる例は、主人公救助のために山の上から掘削して縦穴をつくるシーン。杜撰な工事でつくられたトンネルなんだから、設計図を信用しちゃダメだろ。そもそもその通りにつくられてないんだから。穴をあける前に、きちんと間違いないか判断してから掘るべきだと思うんだが。その意味では、あの救助隊のオッサンは自分の率いる救助隊が国内で最も優秀なチームと自負してはいるものの、トンマな奴でもある。
主人公タフネスすぎ(笑)
あとは、一ヶ月以上もトンネルの中に閉じ込められてたら、主人公はあんなに元気に動き回れるはずないだろってこと。さして痩せこけた感じもしないし、食べるものもほとんどないはずなのに、あれだけ長い間生きてられることが不思議で仕方ないのである。携帯電話も節約してるとは言え充電が長いこと普通に保たれていて、どんな万能な仕組みなんだよ、とかそういう細かいところを抜きにして鑑賞すれば、面白い作品だと思います。
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