トレマーズ 地獄島
―2020年制作 米 103分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:人気モンスターパニックアクションシリーズ第7弾。遺伝子操作されたモンスターが、ハンティングの獲物として島に持ち込まれる。研究所の責任者は最強のグラボイドハンター・バートを呼び寄せようとするが、彼はやる気を失い引退していた。(KINENOTE)
あらすじ:ハンティングの獲物としてモンスターを島へ持ち込んだグループがいた。そのモンスターは遺伝子操作されており、最強最悪のモンスターが誕生していた。研究所の責任者は、最強のグラボイド(モンスター)ハンターのバートを呼び寄せようとするが、今や彼はやる気を失い引退していた…。(wikipedia)
監督:ドン・マイケル・ポール
出演:マイケル・グロス/ジョン・ヘダー/リチャード・ブレイク
ネタバレ感想
最近、シリーズを少しずつ見返していたら、いつの間にか最新作ができていて、しかもレンタルが始まっていたので早速鑑賞した。
今回の主役も、もちろんマイケルグロスが演じるバートガンマーだ。前作で引退して息子にグラボイズハンターの役目を引き継いでたような気がするんだが、このシリーズは彼が主役のほうが面白いに決まってるんだから、これでよし。
ただ、7作目の今回は、これまでの作品と少し毛色が違うように感じた。これまでの作品は、明るいコメディタッチな雰囲気だったのに対して、今作はなんとなくシリアスな感じが作品に漂っているのだ。もちろん、コメディ的な描写もたくさんあるんだけど、なんか明らかに雰囲気が違う。
良い言い方をすると、チープさがなく、なんだか洗練されているのである。どうしてそう感じたんだろうか。よくわからん。
また、これまでの作品はミリタリーオタのバートが強力そうな銃を使用してグラボイズたちと戦っていたが、今作で使用されるのは火炎放射器くらいなもの。他は弓矢だったりナイフだったり、その辺はちょっと拍子抜け感はある。
ついでに、ハンター側の親分が、かなり嫌な奴で悪者なんだけど、やっていることが単なる暴君で脳みそが足りなすぎる行動しかしないので、悪役として魅力がない。弓矢の女性が寝返るくだりは、さして説明なしでも伝わってくるので良いと思うんだけど、その彼女もそれほど活躍するわけでもないし、なんだかもったいなさもある。
いずれにしても、隔離された島でハンターたちが遺伝子操作した生物を狩っているという話は、『ジュラシックパークⅢ』みたいだなぁと思ってたら、シュリーカーがハンターやガンマーたちを狙っているシーンは、明かに『プレデター』の描写を真似ていて、実際に劇中でもそのようなセリフが出てくる。そういう意味では、それらの作品のファンにとってもニヤリとさせられた。
また、ラストのグラボイズを葬るシーンは、1作目のバルとアールが試みた作戦と同じ。それをバートがやってのける展開はなかなか熱く、しかもその後、バートはグラボイズもろとも崖の下に落ちてって、絶命しちゃうのである。マジか…。
最初、このシリーズでは主要な人物はほぼ死なないので、バートも何らかのこじつけをして復活してくるんだろうなと思っていたら、してきません。してこないんです。バート死んじゃいます。マジっすか。悲しい…。ちくしょう。
しかしまぁ、30年近くも続いたシリーズでバートはずっと戦い続けてきたわけだし、そろそろ幕をひきたかったんであろうねぇ。これ、続編あるんだろうか。あるとしたら、1、2作目では目立つ脇役として、そして3作目以降は晴れて主人公としてシリーズを牽引してきたバートがいなくなっちまったんだから、ヴァルかアールがあらためて登場するしかないだろうね。
アール役のフレッドウォードは厳しいかもしらんが、ヴァル役のケビンベーコンはまだ動けるだろ。というか、そのレベルの人が続きに出てくれなきゃ、俺にとっては見る価値がない。このシリーズは、1作目からずっと関連する人物が出続けている地続き感がいいのであって、まったく関連のない別設定の物語になっちゃったら、きっと面白くないと思うんだよなぁ。バートの息子のトラヴィスがいるんじゃんと思うけど、彼だと、ちょっとね…。
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