トレマーズ4
―2003年制作 米 101分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:人気モンスターパニック映画「トレマーズ」シリーズの最新作。1889年のネバダ州。地中をうごめくモンスター“グラボイズ”専門のハンターであるバート・ガンマーの曽祖父、ラム・ガンマーの鉱山では、炭鉱夫が謎の死を遂げる事件が頻発していた。(KINENOTE)
あらすじ:ネバダ州の小さな炭鉱町リジェクションで、17人の作業員が一瞬にして死亡する怪事件が発生。原因を究明しようと掘削現場を訪れた鉱山主ハイラムらは、突然地中から現れた奇怪な生物に襲われる。それは伝説の巨大獣としいて荒野に古くから語り継がれる未知の怪物、グラボイズだった!馬車や家屋をなぎ倒し、圧倒的な破壊力で迫る巨大な敵を相手に、腕利きガンバンのケリーを助っ人に加えた人間たちのサバイバル戦が始まる! (Amazon)
監督:S・S・ウィルソン
出演:マイケル・グロス/ビリードラゴ
ネタバレ感想
シリーズ4作目は過去の話。いささか飽きがきそうなところで過去の話を持ち出してくるのはなかなか渋いし工夫が見られる。
てなことで、100年前の西部開拓時代のリジェクションという町が舞台。町というには人口が少なすぎるが、ここが100年後にパーフェクションと呼ばれるようになる顛末が描かれる。100年後も大した人口数になっていないところを見ると、今作の主人公のガンマーはさほど有能ではないのかもしらん。100年後の子孫は変人扱いで町の外れに住んでるし(笑)。
グラボイズの新しい種は出てこないし、シュリーカーではなく、なぜか冒頭で、小さいタイプのグラボイズが出てくる。設定変更? その辺は謎だ。この作品のガンマーは先述したように戦闘狂というか軍事マニアではなく、単に事業に失敗しそうな元金持ちという設定で、彼がグラボイズとの戦いを通してあの子孫を生み出すこになった過程がわかるようになってる。100年後の雑貨屋の前身になるであろう中国人家族などが登場してくるのもシリーズを見てきた人に対するサービスだろうか。
しかし、このシリーズはあのガンマーのキャラの良さで持ち続けている部分もあると思われるので、今作のガンマーのキャラには違和感を覚えてしまう。要するにヘタレっぽさが出ててあまりカッコよくないのだ。
それを補完する意味でなのか、強キャラとしてビリードラゴが演じる流れ者のガンマンみたいのが出てくる。こいつは自信満々なんだが、けっこうあっさりとグラボイズの餌食になってしまってあっけなく退場してしまうのが笑える。
てなことで、最終的には根性を出してグラボイズどもと喧嘩をする覚悟を固めたガンマーが町人たちと試練を乗り切った結果、町に住みつくことを決めるわけだが、グラボイズのことを町人だけの秘密にしちゃうのはいいとして、自分の子孫たちにはわかるように何かメッセージくらいは残してやってもいいんじゃないかと、余計なことを思ってしまった(笑)。
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