トレマーズ5ブラッドライン
―2015年制作 米 99分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:「トレマーズ」シリーズの10年ぶりとなる第5弾。グラボイズを追い続けるバート・ガマーの下に、グラボイズが南アフリカで住民たちを襲っているという情報がもたらされる。バートは新たな相棒、トラヴィス・ウェルカーと共にアフリカに飛ぶ。(KINENOTE)
あらすじ:長年の宿敵である地中のモンスターたちを今日も追い続けるバート・ガンマー(マイケル・グロス)の元に、ここアメリカではなく、南アフリカの野生生物保護区の住民たちが襲われているとの情報がもたらされる。ちょっといかがわしい、新たな相棒トラヴィス・ウェルカー(ジェイミー・ケネディ)とともにアフリカに飛んだ彼らを、より巨大で凶暴なモンスターは待っていた…。(Amazon)
監督:ドン・マイケル・ポール
出演:マイケル・グロス/ジェイミー・ケネディ
ネタバレ感想
シリーズ5作目。今回の舞台は南アフリカ。しかもバートの息子が現れる。この人は次の作品にも出てくるし、7作目でも存在は確認されるキャラ。
で、この人はバートが若い頃行きずりの関係を結んだ人との間にできた子で、1作目で登場した奥さんとは別の人の子らしい。その相手は7作目に一応出てくる――などと、しれっと次作以降のちょっとしたネタバレもしてしまった。
ともかく、今作の舞台は南アフリカってことで、これまでのグラボイズよりも強そうなやつが登場する。バートは「北半球以外にグラボイズは存在しない」と言っていたが、その説があっさりと覆される展開(笑)。
そもそも何で北半球以外に~と考えられるの根拠があったのか、そしてなぜ南アフリカにも登場するのかについての説明もないこの緩さが、このシリーズの雰囲気と言えばそうなので、その点は気にしなくてもいいかなと。
では南アのグラボイズはどんな奴かというと、でかいし、土からジャンプしてくるし、触手を遠隔操作してくるし、なかなか強い。アスブラスターも登場して、こいつがなんかキモいクリーチャーみたくなってて、凶悪な面構えになってる。そしてこれまたデカい。
こういう奴らに対してバートらがジタバタするんだが、今回は相棒役の息子に加えて、アフリカの土地を知り尽くした戦闘狂みたいなヘリコじじいが良い味出してる。他にも弓矢の達人である現地人の女医さんとか、彼女に惚れてる兄ちゃんとか、活躍する人間がけっこういる。
ちなみに、バートを南アフリカに駆り出した人間は政府の役人ではなく、動物の密輸をしてる犯罪者だったようだが、なぜこいつが女医たちの地元民に普通に扱われてたのかはよくわからん。政府の人間になりすましてたってことなんだろうけど、身分がバレずにそんなことできるんだろうかーーなんてのもこのシリーズに対しては野暮なツッコミであるな(笑)。
いずれにしても、飽きがこないように各作品ごとに新たな工夫を加えることで、このシリーズは、今でも続編がつくられていて、こうして俺のように鑑賞する人間がいるわけだから、人気があるんだろうねぇ。もちろんそれは、これまでも言及してきたようにバートのキャラによるものと、彼の物語であるところが要因だと思われる。
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