ボルケーノ・パーク
―2020年公開 中 94分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:「トゥームレイダー」「エクスペンダブルズ2」のサイモン・ウェスト監督によるパニック・アクション。活火山を間近で感じ未体験のスリルが楽しめる世界初の火山テーマパーク“天火島リゾート”。だがそこで賑わう人々の真下では、マグマが目覚めようとしていた……。出演は「レイン・オブ・アサシン」のワン・シュエチー、「スカイスクレイパー」のハンナ・クィンリヴァン。(KINENOTE)
あらすじ:“天火島”と呼ばれる火山島を訪れ、調査を行っていた火山学者のタオ(ワン・シュエチー)。ところが突如火山が噴火し、タオの妻が犠牲になってしまう……。20年後、実業家のハリス(ジェイソン・アイザックス)によって、「活火山の上に建つ世界初の火山テーマパーク」という触れ込みで天火島に一大リゾートが建設される。タオはその危険性に警鐘を鳴らすが、その一方でタオの娘シャオモンは、父に抗いタオの娘シャオモン(ハンナ・クィンリヴァン)は、父に抗いハリスのもとで火山学者として働いていた。オープンを間近に控え、出資者たちがパークを訪れるなか、観測チームがマグマの不穏な動きを発見。シャオモンはパークの閉鎖を訴えるが、ハリスは全く取り合わない。その頃、噴火の前兆を察知したタオも天火島へと向かっていた……。(KINENOTE)
監督:サイモン・ウェスト
出演:ワン・シュエチー/ハンナ・クィンリヴァン/ショーン・ドウ/ジェイソン・アイザックス
ネタバレ感想
中国の火山系ディザスターパニック。監督は『コンエアー』で有名なサイモンウェスト監督。なんか前にも、レニーハーリンが監督を務めてた中国作品があったけど、そういうのがあっちでは流行っているんだろうか。
火山のある島をそのままテーマパークにしちゃおうとかいうめちゃくちゃな発想を持った実業家が、投資家を集めてパークのすばらしさをプレゼンしてる最中に、爆発がおきちゃって、パークの関係者らがパニックに陥る話。
にしても、火山のテーマパークってのがビジネスとして成り立つのかけっこう疑問。なんでかっていうと、爆発してる状態だったら当然観光なんかできないわけで、じゃあ活動してない火山を観光するなら、テーマパーク的な出し物として何を目玉にしたいのかがよくわからん。
一応、モノレールみたいのとエレベーターを駆使して、火山の火口を見学できるツアーみたいのがあるようで、そこが目玉なんだろうなとは思われる。でも、それ以外の広大なエリアは何を売りにしたかったのかがよくわからんし、その説明はない。
と、いきなりその設定自体に突っ込んでしまったが、俺は駄作も含め、ディザスターパニックはそれなりに好きなので、いろいろと観ている中ではまぁまぁの水準といえる内容だった。ただ、最近作の割にはCG丸出しっぽいシーンがあるところが難点か。エンディングを見る限り、リアルな爆発シーンなども撮影してたようだったが、全体手に作り物感丸出しな感じがするのはなぜなのか。
まぁでも、数々のゼット級糞パニック作品と比べれば、人物描写もありがちとはいえきちんと描けているし、火山爆発の迫力もそれなりにあるので、災害の箱庭感はそんなになくて、そこはまぁ好感がもてる。
本当にひどい作品は、大災害が起きているのに、主人公周辺の人がジタバタするだけでその災害の規模がいまいち伝わりにくいものが多いもんだが、この作品についてはその辺はクリアできたかなという感じはする。その、ダメダメな感じが突っ込みどころ満載で、別の意味で楽しくみられるもんなんだが。
一方、本作品は、激しく突っ込みたい部分がメチャクチャたくさんあるわけでもないので、鑑賞後にいろいろ考えても、気の利いた感想が出てこない。という意味では、記事にするのが難しい、いたって普通な作品ともいえる。ということで、ほかに何も書きたいことがないのでもう終わる。
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