THE WAVE ザ・ウェイブ
ノルウェー産の津波パニック。最近観たディザスターパニックでは最も面白く観た。でもそれは、他の作品が酷過ぎるからという部分も大きい(笑)。いずれにしても、細部に突っ込みどころはあるが、楽しめます。ネタバレあり
―2016年公開 諾 105分―THE WAVE
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:第88回アカデミー賞外国語映画賞ノルウェー代表に選出されたディザスター映画。世界屈指の絶景スポット、ガイランゲルフィヨルドで研究に取り組んできた地質学者のクリスチャンは、ある日異変を察知。その直後、岩盤が崩落し、大津波が人々に襲いかかる。主演は「レヴェナント:蘇えりし者」のクリストファー・ジョーナー。監督のロアール・ユートハウグは、本作をきっかけに「トゥームレイダー」リブート版の監督に抜擢された。(KINENOTE)
あらすじ:ノルウェーのガイランゲルフィヨルドは、広大な山々に囲まれ、標高1000メートル級の切り立った断崖絶壁が両岸に迫る渓谷が続く世界屈指の景勝地。自然豊かなこの絶景スポットは日々、観光客で賑わっていた。その一方で、ここは過去に山崩れの大災害が起きた危険な地帯でもあった。地質学者のクリスチャン(クリストファー・ジョーナー)は長年、ここで地質研究に取り組んできたが、家族の将来を考え、大手石油会社からのオファーを受け入れ、都市部への引っ越しを決めていた。その引っ越し前日。住み慣れた町での最後の時間を子供たちとゆっくり過ごしていたクリスチャンは、異変を察知。すぐにそれが、大規模な岩盤崩落の前兆であることを確信する。その不安は的中し、ガイランゲルの町に緊急避難警報が発令される。大津波が到達するまで、わずか10分……。(KINENOET)
監督:ローアル・ユートハウグ出演:クリストファー・ジョーナー/トーマス・ボー・ラーセン/アーネ・ダール・トルプ/ジョナス・ホフ・オフテブロ
ネタバレ感想
フィヨルド津波
フィヨルドで起こる津波ってのは、あんな感じなんだね。よく考えたら津波って地震の揺れの影響で海から来るだけでなく、こうした岩盤崩落によっても引き起こされるわけだ。題材が新鮮なところもあってなかなか楽しめた。
無理のある生き残り方
ただ、主人公が山の上のほうに娘を連れて津波から逃げるシーン。主人公は途中で隣人の奥さんを助けるために引き返して、最終的に逃げ切れず放置されてた車の中で津波から耐えようとするわけだが、無理ありすぎな気が(笑)。
助けようとした隣人の奥さんは無残にも車中で何か鉄の棒みたいなのの串刺しになっているのに、助手席の主人公はほぼ無傷(笑)。しかも、娘は先に逃がしたとはいえ、そこから津波に襲われるまでの時間ってほぼ数十秒なのに、なんで娘は逃げ切れたんだろうか。無理だと思うんだけどなぁ。
母は息子のためなら鬼畜になる
あと、主人公の奥さんと息子はいろいろあってホテルのシェルターに逃げることに。地下でスケボーやってて事態を知らずにいる息子を助けるべく奥さん(名前忘れたのでA)が避難用のバスに乗らなかったのはいいとしよう。
だが、宿泊客の夫婦もAさんの力になってやろうとホテルに引き返す。あれ、夫婦の旦那のほう(B)は妻(C)が心配だから渋々Aを追うわけだ。で、Bは息子とシェルターに先に入ったところで津波がホテル内に入ってくる。
Aは走るのがトロいCを励ますものの、シェルター入口でCは流されていってしまう。で、BはCを助けたいから頑張るんだけども、シェルターに逃げ込めたAは息子と抱き合ってやがる(笑)。
そして非情にも、「ドアを閉めないと私たちも死ぬ」とか言ってBを説得し、Cを見殺しにするのである。仕方ないことだとは言え、なかなか鬼畜である。
で、Bは自暴自棄になって次第に悪態をつき始めるんだが、その内容が自分が死にたくないというものであり、Cが命も省みずAたちを助けに来た結果死んだということで、Aたちを非難するわけではないところがまた酷い(笑)。最終的にBはパ二クりまくって息子を殺そうとするので、AはやむなくBを絞め殺す(笑)。なんなんそれ、鬼畜すぎだろ。
――という点をスル―しておけばなかなか楽しめる作品です。
かなり酷いディザスターパニック↓
まぁまぁ面白いディザスターパニック↓
名作と呼ばれるディザスターパニック↓
コメント