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映画『2020』ネタバレ感想 駄作とわかってても観ちゃう物好きな方にはオススメ(笑)

2020
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2020

一言でいうならダメ映画です(笑)。だから、娯楽として単純に物語を楽しみたい人は観ないほうがいいと思う。この手のダメ映画が好きな人こそが鑑賞すべき作品。みどころは全編通して内容が酷い――ということに尽きる(笑)。

―2017年製作 米 88分―

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解説・スタッフとキャスト

解説:あらゆる天変地異が次々と世界に襲い掛かるパニックアクション。地上最大規模の地震や嵐が起こり、フランス、イエメン、ロシア、日本と被害が拡大していた。ケイトは謎の装置“ヘルストーム”の作動が原因だと政府に指摘するが、政府は存在を認めず…。(KINENOTE)

監督:ニック・ライオン 出演:ステイシー・オリスターノ/リブ・ヒリス/ブルース・トーマス/クリス・アッシュワース

あらすじ

冒頭、ケイトという女性学者がなぜかイエメンでテロリスト? みたいなヤツらにトラックの荷台で銃を向けられ、脅されている。荷台にはなんかよくわからない装置があって、それを起動させろということらしい。ケイトは拒否する。すると、拘束されてたもう一人の男性に、テロリストが同じ命令をする。男は命が惜しいので、起動する。ケイトはやめさせようとするが、無理。装置が起動した。

そこへ、アメリカ兵? らしきヤツラがやってきて、テロリストっぽいヤツらと戦闘に。ケイトは彼らに救出されるのだが、起動した装置は地中にもぐってしまった。どうやらこの装置、ドリルみたいなのがついてて、地中深くに掘り進んでいくものらしい。

で、この装置はヘルストームとかいう恐ろしい兵器で、地中を何かの波動を出し続けて移動することで、地球上で起こる地震や嵐の威力を増大させる力を持っていることがわかる。てなことで、地球全域で巻き起こる天変地異を収束させるべく、ケイトとその旦那、さらに娘たちが協力して装置を停止させようと奮闘するのであった!

ー―というのがあらすじ。

みどころ(笑)

冒頭に書いた通りです(笑)。ともかく本当に酷い映画で、そういうのを観ても何か別の楽しみ方ができる人にしか、本作はオススメはできない。つまり、ダメ映画であるところがみどころという、どうしようもない作品である。

酷いところ(笑)

ともかくスケールが小さい

なぜこの作品がダメなのかと言うと、天変地異が地球規模で起きているのに、その描写がショボすぎるところ。安っぽいCG演出で鑑賞するものを萎えさせるほどの酷い出来。しかも主人公らは装置を止めようとがんばるんだけども、その動いている場所がどっかの山の中。その一箇所だけで大した移動もなくジタバタし続けるだけの窮屈な箱庭感が、天変地異の大きさに反して際立ちすぎているのである。

装置にどうしてあんな威力があるの?

地震や嵐の威力を増幅させる恐るべき装置、ヘルストーム。どうやってあんなものを作れたのかは、ラストまで謎。どうして災害の威力を増幅できるのかも、よくわからない。どうもペンタゴン? が作り出した装置らしいが、ケイトは起動方法は知っているくせに、彼女の手になるものではないっぽい。じゃあ組織の誰がつくったの? ――謎である。

アメリカ政府のヤツらの動きがメチャクチャ

イエメンでのケイト救出時にアメリカ兵たちは、ヘルストーム破壊の任務を負っていたらしい。爆撃によって破壊は成功したことにしてたけど、それをきちんと確かめようともしないお粗末さ。そんで、お偉方は独断と偏見で装置が破壊されたと断定して、地球規模で起きている災害はヘルストームのせいではないと言い張る。意味がわからん。

で、ケイトに説得されて政府の中で協力することになる人物がいる。こいつの活躍によって、ケイトに重要な情報がもたらされるのだが、彼は政府のヤツらに拷問を受けることに。彼を手伝った鼻ピアスの恋人も連れられてきて、彼女も拷問にかけられる。だが劇終後、彼らがどうなったのかは描かれない。一応ハッピーエンドで主人公らは喜んでいるが、この2人のことも気にしてやれよと思わずにはいられない。

家族の絆を描くありがちパターン

本作ではもちろん、ディザスタームービーにありがちな家族の絆の再生を描く描写もきちんと挿入されている(笑)。ケイトが仕事ばっかで家にいないことを不満に思っている娘。彼女はいつも面倒を見てくれている父に、多少の反発はあるとはいえ、なついているように見える。で、久しぶりに再会した母とはぎこちない。だが、父が機転をきかせて、母と娘が二人で協力し合う機会を与えた結果、2人はめでたく絆を取り戻すのである。よかったねぇ。ほんとうにイイと思うよ。どうでもイイという意味で。

2020年に設定した意味がわからない

邦題が『2020』なのは、舞台が西暦2020年だから。でも、なぜそんな近い未来に設定する必要があったのだろうか。別に技術的に発展した世界が描かれているわけじゃないんだから、現代をそのまま舞台にしたって変わりはないと思うのだが。

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