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映画『アウトサイダー』ネタバレ感想 日本人キャストが豪華なネットフリックス作品

アウトサイダー
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ネットフリックスオリジナル作品。黒社会を描いた作品はけっこう好きで、しかも日本を舞台にしたヤクザ映画ということなんて、かなり期待をして鑑賞。セリフが少なく、静かに淡々と物語が進んでいく印象であった。ネタバレあり。

―2018年ネットフリックス公開 米 120分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:アメリカ合衆国の犯罪スリラー映画、ジャレッド・レト主演。マーチン・サントフリート監督。2018年にNetflixにて公開された。日本が舞台であり、大阪のやくざ社会で生きていく元米兵のアメリカ人を描く。全編日本ロケで撮影され、日本からは浅野忠信、椎名桔平、忽那汐里、田中泯、大森南朋などが出演。(wikipedia)

あらすじ:元米兵のニックは、軍を脱走後日本の刑務所に収監されていた。しかしある日、脱走を図ろうとする清という男を助けたことにより、釈放後に清の導きのもと大阪の白松組の世話を受け、後に正式な組員となりアメリカ人でありながらヤクザの道を進んでいく。しかし清の幼馴染で白松組組員のオロチがかねてから小競り合いを繰り返していた神戸の勢津会との手打ちを勧め始めると、白松組の組長である秋弘はそれを拒否。ニックは、両組織の抗争に本格的に巻き込まれる。(wikipedia)

監督:マーチン・ピータ・サンフリト
出演:ジャレッド・レト/浅野忠信/忽那 汐里/椎名 桔平/大森南朋/田中 泯/エミール・ハーシュ

ネタバレ感想

多くを語らずともその場の振る舞いやらで登場人物たちの関係性がわかる、ハードボイルドな内容に仕上がっているが、もう少し説明があってもよかったのではないかと思わなくもない。

物語の主人公たるジャレット・レト扮するニック。彼は脱走兵だったらしい。で、日本の刑務所に収監されていたところ、塀の中で浅野忠信扮する清(きよし)と出会い、彼を助けることで、自分も娑婆に返り咲くことに成功する。

で、娑婆に出て清に頼まれた仕事をこなしていくうちに、清が所属する大阪の白松組のヤクザになっていくのだ。その間、彼は清の妹と恋に落ちたり、闇の仕事に手を染めるわけだが、その辺の葛藤を描く部分がなんとも薄く感じて、物足りなかった。

清には妹と付き合うことを止められていたのに、大して悩みもせずに愛を深め合う選択をしているように見えるし、自分が殺しに手を染めて(元々兵士だから殺しはしてたかもだが)極道の世界にあっさり入門していってるように見える。

そもそも、清とニックの間には友情と信頼があるように見えるんだが、何で清はそこまでニックに思い入れがあったのかよくわからん。刑務所で助けられた義理を忘れないということだろうか。ニックもニックで、清に対する思い入れが深いんだとしても、上述したように、止められた癖に彼の妹と平気で関係を進めていくわけで、何だかよくわからんのである。

あと、ニックが完全にヤクザものになったあとの話。昔の軍人仲間に街で呼び止められる。ニックはどうやら大尉だったらしい。で、仲間は彼と旧交を温めようとするものの、ニックは乗り気になれない。むしろ身の危険を感じたのか、わざわざ家に招き入れて彼を殺害してまうのだ。どうしてなのか。

他にも気になったのは、清のムショ内での割腹や(このシーンて『仁義なき戦い』にもあったような。オマージュ?)、ニックと清の指ツメのシーン。あんな簡単に腹を横に割いたり、指が切れるもんかいね。リアルなのをみたことないから、何とも言えんが、もう少し力を入れないとダメだと思った(笑)。

そして、椎名桔平の役名がオロチ(笑)。何で一人だけあだ名みたいな名前なんだろうか。

しかしまぁ、高倉健主演の『ザ・ヤクザ』とか『ブラック・レイン』を懐かしく思い出せるような内容であり、文句ばっかりだけど楽しませてもらいました。この手の映画が好きな人にはオススメです。

本作はネットフリックスで鑑賞できます

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