ベスト・フレンズ・エクソシズム
アビーとグレッチェンは親友同士だが、ある日グレッチェンが豹変して二人の仲は険悪に。何とか元に戻ってもらおうと悩むアビー。実はグレッチェンには悪魔の使いがとりついていたのだった。10代の女性の友情を軸にした悪魔祓いホラーコメディ。ネタバレあり。
―2022年 米 97分―
あらすじ・スタッフとキャスト
あらすじ:1988年を舞台にした、ダークでユーモアあふれるホラー・スリラー作品。ティーンエージャーのアビー(エルシー・フィッシャー)とグレッチェン(アマイア・ミラー)は親友同士。2人はグレッチェンの体を乗っ取った別世界の悪魔と闘う。(amazon)
監督:デイモン・トーマス
出演:エルシー・フィッシャー/アマイア・ミラー
ネタバレ感想
アマゾンプライムで見つけて鑑賞。特に期待しないで見たが、短くまとまって、それなりにちゃんとした友情物語。親友同士が悪魔のせいで不仲になり、次第に周りの友人ともギクシャクし始めちゃうのは、グレッチェンが何とかという悪魔の使いにとりつかれちゃうから。
でも、アビーは最初、まさかグレッチェンがとりつかれてるなんと思わないから、レイプされたんじゃないかと推測して、やめればいいのにグレッチェンの両親や学校に報告しちゃう。
それでグレッチェンとの関係がよろしくなくなるわけだが、まぁ確かに、まさかよくわからんもんにとりつかれちゃうなんて思いもしないだろうから、一般常識的な推測をしているのはわかる。とはいえ、あんな簡単に口止めされたことを報告しちゃうのはいかがなものか。
そもそもグレッチェンがあんな目に遭うのは、アホみたいな男子生徒がくれたLSDを飲んじゃったのにも原因があって、その辺は若者の後先考えない好奇心ゆえの行動って意味ではまぁ青春映画としては許容範囲でなくもないが、友人4人とこっくりさんみたいのをやって、悪魔の登場を予感させる描写なんかは、よう考えたらおかしいわけで、その辺のつくりは適当。
他にも、アビーが密かに好いている先生が悪魔祓いしてくれるんかなと思いきや、彼は物語に大きく絡んでくることはなく、悪魔祓いはよくわからん芸人みたいなムキムキ三兄弟のうちの一人という(笑)。
こいつがそんなに役に立たず最終的にアビーが悪魔祓いすることになるのは、コメディなんだろうからいいんだけども、しかしまぁ、悪魔つきの描写はそれなりにグロいし、類似作やオリジナルを彷彿とさせるグロさなのに、コメディタッチの展開なために、緊張感は特にない。
しかも、最終的にこの悪魔の使いみたいなのが姿を現すんだけども、チビだしガリガリだし、ヌルヌルお肌のヘンテコな生物で、あんまり強そうじゃない。で、実際あんまり強くなくて、アビーに簡単に焼き殺されちゃう始末。
てな感じで、特筆するほど面白くはないが、サラっと気軽には観れるし、グレッチェン役の子が美人なので、彼女の将来が楽しみでありますな。
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