メタモルフォーゼ 変身
―2021年公開 韓 113分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:悪霊に取り憑かれた一家を救おうと奮闘する神父を描く韓国発オカルト・ホラー。新居に引っ越してきた一家の周囲で奇妙な現象が起こる。父親は神父として働いていた弟ジュンスに助けを求めるが、過去のある出来事から自信を失くしていたジュンスは協力を拒む。出演は、「スウィンダラーズ」のぺ・ソンウ、「探偵なふたり」シリーズのソン・ドンイル、「無垢なる証人」のチャン・ヨンナム、「未成年」のキム・へジュン。監督は、「技術者たち」のキム・ホンソン。「未体験ゾーンの映画たち2021」にて上映。(KINENOTE)
あらすじ:どこにでもいるような平凡な一家は、新居に引っ越してから奇妙な現象に悩まされていた。時折感じる不気味な気配や、突然別人のように豹変する家族、隣人が行っていたおぞましい儀式など異常な出来事の連続に、一家の精神状態は極限に達する。父親（ソン・ドンイル）は一連の怪異に人外の存在を感じ取り、神父として働いていた弟のジュンス（ぺ・ソンウ）に助けを乞う。過去に悪魔に取り憑かれた少女を救えなかったことを強く悔やみ、自信を喪失していたジュンスは、一度は協力を拒む。しかし、姪らの悲痛な声を聞き、自らを奮い立たせ、一家を襲う絶対的な悪に立ち向かう決意をする……。(KINENOTE)
監督:キム・ホンソン
出演:ぺ・ソンウ/ソン・ドンイル/チャン・ヨンナム/キム・へジュン
ネタバレ感想
レンタルショップで見つけて何となく鑑賞してみた。借りる決め手になったのは「父親が二人いる」みたいな紹介されてたところ。それ以外は全然気にもとめずに借り、勝手にSFっぽい内容の作品なのかなと思って鑑賞したら全然違った（笑）。そこは俺がアホなんでいいんだけど、話自体は全然おもしろくなかったな。
悪魔憑きの話と言えば、『エクソシスト』が有名で、俺は詳しくないけども類似作品はけっこうあるはず。韓国作品で言えば、『コクソン』なんかもそれに該当する内容だと言えなくもない。
いずれにせよ、この話で父親が二人になるシチュエーションってのは、片方は悪魔が変身した姿ということらしい。主人公の神父は冒頭である少女の除霊に失敗してて、その悪魔に執拗に狙われることになる。
で、その悪魔は少女の父親に変身して、神父の兄の引っ越し先の隣人になりすましてて、その次に神父の兄一家にとりつき始めるのだ。でまぁ、いろいろあって、神父がこの悪魔と対決し、自らを犠牲にして悪魔をやっつけるのである。
物語の展開自体にはさほど不自然なところはないんだけど、いささか面白味に欠けるのはなぜか。個人的に見どころとして推したいのは、朝食時に母が豹変して長男を泣かせるシーン。あれは怖い。あとは、夜中に父親が二人になり、母親も二人になるところ。そのくらいかな。
笑えちゃうのは、神父の助っ人として同行することになった3人組が、弱すぎるところ。かなりの実力者と思わせておきながら、悪魔のおこした事故で即退場とか何なんだあれは（笑）。実力の片りんすら見せずに退場しちゃうんだもん、笑っちゃうでしょ。
あと、神父の兄一家の長女と次女の見分けがまったくつかない。双子という設定だったのかと思ったけど、それに言及するセリフもなかったように思うし、なんであんな似た二人を配役したんだろうか。ということで、気の毒に焼却炉で焼き殺されてしまったのがどちらの少女だったのか、俺にはわからんかった。
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