ケイト
何者かに毒を盛られた暗殺者が、残された余命1日の間に自分を陥れたと思われるヤクザの組長に全面対決を挑む、東京を舞台にしたバイオレンス作品。ネタバレあり。
―2021年配信 米 106分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:『ケイト』は、セドリック・ニコラス=トロイアン監督、ウマイア・アレム脚本のアメリカのアクションスリラー映画。出演はメアリー・エリザベス・ウィンステッド、ウディ・ハレルソン、ミキール・ハースマン、浅野忠信。2021年9月10日にNetflixにより配信された。(Wikipedia)
あらすじ:毒を盛られて余命24時間を宣告された女性暗殺者が、自らを狙った相手を探すために東京の街を奔走し、かつての標的の娘と親交を深めていくことになる。(Wikipedia)
監督:セドリック・ニコラス=トロイアン
主演:メアリー・エリザベス・ウィンステッド/ミク・マーティノー/ウディ・ハレルソン/浅野忠信/國村隼//内山信二
ネタバレ感想
日本の文化や街並みは描写がヘンテコかどうか
ネットフリックスで見つけて鑑賞。日本を舞台にしたヤクザが登場する海外監督の作品は結構いっぱいある。もしくは、アメリカに進出しているヤクザが出てくる作品とか。その辺に興味がある人は下のリンクを参照してもらうとして、今作はそうしたヤクザ登場海外作品に、最近はやりの『ジョンウィック』的な格闘アクションを足したような内容になっている。
こういう作品に期待しちゃうのは、日本文化やその街並みの描写がどのように表現されているかというところがまずは一つ。中には「これのどこが日本なんだよ」と思いたくなっちゃうヘンテコで突っ込みどころが多い描写があったりするからね。
そこでいくと、今作はそこそこマシなほうかな。ヤクザの事務所が和風の大邸宅で、なぜかそこに能舞台みたいなのがあったのは笑ったが。東京の描写もロケをして撮影したように思える部分もあるものの、どうも東京には思えないセットみたいなシーンもあった。まぁでも、そうした適当というか海外の人から見た東京ってのがああいうもんなんだとしたら、それはそれで面白くはある。
ヘンテコ日本語はあるか
この手の作品でもう一つ期待しちゃうのが、役者たちが使う日本語。今作においては主人公のケイト=メアリー・エリザベス・ウィンステッドが日本語をしゃべるシーンがいくつかある。聞き取りづらいセリフもかなりあったが、『ローグアサシン』のジェイソンステイサム兄貴に比べると全然マシ。マシであるがゆえに、笑えないところがちょっと残念ではあったが。海外の役者が日本語をうまく喋れないことに対して笑っちゃうってのは、役者に対して失礼とも言えるけど、笑っちゃうものは笑っちゃうので、ごめんだけど仕方ない。
アクションはけっこうすごい
てなことで、今作はあらすじ自体は大したことなくて、各キャラの設定もかなり中途半端で掘り下げが少ないので、何とも面白くない。例えば、ケイトとウディハレルソン扮する仕事の斡旋者との関係とか、ケイトが行動を共にする娘とか。描こうとしていることはわかるんだけども、ラストの展開なども、特に何の感慨もわいてこないのだ。
そういうストーリーや人物たちの奥行きのなさは、かなりもったいないんだけども、アクションは結構すごいので、そこを楽しめる人なら、一見の価値くらいはあるんではないか。
にしても、メアリー・エリザベス・ウィンステッドって、いろいろな作品出てるけど、今作の彼女はシガニ―ウィーバーに見えちゃうことがけっこうあった。年を重ねて貫禄が出てきたということだろうか(笑)。
この作品はネットフリックスで鑑賞できます。
コメント