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映画 ザヤクザ ネタバレ感想 高倉健&ミッチャムの義理人情侠客作品

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ザ・ヤクザ

―1974年公開 米 123分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:ヤクザの世界から足を洗った男とアメリカの中年男が義理という日本的関係に縛られながら、巨大なヤクザ組織に立ち向かう。製作・監督は「追憶(1973)」のシドニー・ポラック、エグゼクティブ・プロデューサーは俊藤浩滋、共同製作はマイケル・ハミルバーグ、レナード・シュレーダーの原作をその兄であるポール・シュレイダーとロバート・タウンが共同脚色、撮影は岡崎宏三、アメリカ・シークエンス撮影はデューク・キャラハン、音楽はデーヴ・グルーシン、編集はトーマス・スタンフォード、ドン・ガイデスが各々担当。出演は高倉健、ロバート・ミッチャム、岸恵子、ブライアン・キース、ハーブ・エデルマン、リチャード・ジョーダン、岡田英次、ジェームス・繁田、侍田京介、クリスチナ・コクボ、汐路章、ウイリアム・ロス、リー・チリロなど。(KINENOTE)

あらすじ:アメリカの海運会社をいとなむジョージ・タナー(ブライアン・キース)の娘が、日本滞在中にヤクザ組織・東野組に誘拐された。組長の東野五郎(岡田英次)とタナーの間に交わされた武器の売買契約をタナーが無視したためだった。東野が腹心の殺し屋加藤次郎(侍田京介)をロスに送り、娘のドレスの切れ端をタナーに渡して4日以内にタナー自身が日本にこなければ娘の命はないことを通達した。タナーは思案の果て、旧友のハリー・キルマー(ロバート・ミッチャム)に相談した。二人は第二次大戦後、進駐軍兵士として日本に滞在していた仲だったのだ。日本には田中健(高倉健)というヤクザの幹部がおり、ハリーには大きな義理があるので、彼を通して話を進めれば東野との交渉もうまく行くだろうというのがタナーの目算だった。いやいやながらもこの役を引き受けなくてはならなくなったハリーにタナーのボディガードのダスティ(リチャード・ジョーダン)が監視役兼護衛役で同行することになった。ハリーとタナーの共通の友人で日本に住んでいるオリヴァー・ウィート(ハーブ・エデルマン)に出迎えられた二人は、彼の邸に滞在することになった。オリヴァーは終戦以来、日本文化にひかれ、大学で米国史を教え続け今日に至っていた。東京に着くとハリーは田中英子(岸恵子)の経営するバー“キルマー・ハウス”を訪れた。英子はハリーの遠い日の愛人でもあった。主戦直後の混乱のさなかに二人は知合い愛し合った。幼い娘を抱えた英子が娼婦にならずにすんだのもハリーの愛情のおかげだった。しかし終戦から数年を経て英子の夫健がフィリピンから奇跡的に復員してきた。健はハリーを憎悪したものの、妻と娘が受けた恩義を尊び、二人から遠去かった。そして健と英子の関係は兄妹としてハリーに知らされた。英子がハリーの求婚を拒み続けたのはそんな事情からだった。軍の命令で日本を去らなければならなくなったハリーはタナーから金を借り、“キルマー・ハウス”を英子にプレゼントした。その店で二人は二十余年ぶりで再会した。娘花子(クリスチナ・コクボ)も今は美しく成長して、心からハリーを歓迎した。英子から、健は京都で剣道を教えていることを聞いたハリーはすぐ京都へ飛び、事情を打ち明けたが、すでに健がヤクザの世界から足を洗っていることを知らされ、愕然とする。だが、一たんハリーの口から出た以上、健は義理を返すために頼みを引き受けないわけにはいかない。二人は早速、タナーの娘が監禁されている鎌倉の古寺に忍び入り、東野の手下数人を殺傷し、娘を救出した。こうして健の生命が今度は東野組に狙われることになった。健には五郎(ジェームス・繁田)という兄がいたが、実力者の五郎でさえも健を救うことはできなかった。ハリーはその頃、タナーが東野と手を握り、自分たちを裏切ったことを知った。ある夜、ウェートの邸に東野組の手下が殴り込みをかけ、そこに身を隠していた花子とダスティが殺された。ハリーと健は復習の鬼と化した。五郎も、今は東野の部下となっている息子の四郎を見のがしてもらうことを条件に全面的に協力することを約束した。ハリーはタナーを射殺した足で、健と共に東野邸に殴り込んだ。今度は健が東野を殺す番だった健のふりかざした日本刀が東野を真二つに割った。しかし、誤って四郎の命を奪ってしまった。誓いを破ったものは指をつめるのがこの世界のおきてだった。兄の五郎が止めるのもきかず、健は小指を切った。ハリーがアメリカへ帰る日がきた。健への友情のしるしに、ハリーは自分も指をつめることを決意していた。健が英子の実の夫であり、花子の実の父親であることを五郎から知らされた今、健が忍んだ苦痛を同じように耐え忍ぶことで。ハリーは健が自分のために払ってくれた犠牲にむくいようとしたのである。(KINENOTE)

監督:シドニー・ポラック
出演:ブライアン・キース/ロバート・ミッチャム/ハーブ・エーデルマン/高倉健/岸恵子

ネタバレ感想

アメリカ発の任侠ヤクザ映画

なんともストレートな題名。『ザ・ヤクザ』。アメリカ人が撮った任侠映画。ロバートミッチャム扮する探偵のハリーと、日本人の元ヤクザ、田中健(高倉健)の義理と人情と仁義が描かれている。

監督はシドニー・ポラック。けっこういろいろな映画撮っているみたいだけど、俺の印象に残ってるのは今作のみ。。主演ロバート・ミッチャム。だいぶ古くから活躍していて、今は故人。だからこの人の印象も俺にとっては今作のみ。そして任侠映画と言えば高倉健。この人はもう説明不要。本作でも日本刀さばき、殺陣がかっこヨロシイ。

物語冒頭で、ヤクザの語源について語られる。元々漢字で八九三(やくざ)と書くらしい。これらの数、足すと20になる。20は博打では負けの数、よろしくない数みたい。どうして20が負けの数字なのかは解説がなかったのでようわからん。とにかく二十は負けの数で、役に立たない数。博徒たち、要するにヤクザたち、へりくだって自分たちをヤクザと称したとかいう……。

今作は1974年に撮られた、もう40年以上も前の映画だ。俺が初めて鑑賞したのは20代の頃、BSの映画番組だった。当時から洋の東西を問わず、バイオレンスなアウトローたちの映画は好きだったので、今作を鑑賞したわけだが、たいしておもしろいとは思わなかったものの、ハリーと健さんの仁義をとおした生き方には感銘を覚えた。

アメリカが描く日本と「らしさ」について

で、この作品の主な舞台は日本だ。一応これ、日本人も製作に関わっているみたいで、セットとかはそれなりに日本らしさはある。ただ、なんか変な風情の屋敷もある。しかしまあ、許せる範囲ではあったかな。もっとトンデモナイ作品、たくさんあるから(笑)。

でもやはり、ここぞ日本、これこそ日本、そんな雰囲気を出そうとしているところに限って、チグハグでおかしな感じしたりするもので、そんな描写がなくもない。墓場、なぜか墓場では常にお経が、坊主たちの読経の声、響いてる。そして、虚無僧、京都で尺八吹いてる虚無僧歩いてる。なんかわざとらしい。

あとは、これは役者が日系人だから仕方ないんだろうけど、日本語喋っているはずなのに、何を言っているのかわからないことがある。とうぜん、アメリカ人の日本語のセリフ、聞き取れない。そしてなぜか、日本人、出てくる日本人みな、英語で喋る。おぉ、凄い。まぁでも、こういう部分も許せる範囲だ。もっとトンデモナイ作品、たくさんあるから(笑)。

しかしまぁ、この日本の描写間違ってる問題とか、日本語へたくそ問題。逆に考えるとアメリカ映画に出る日本人、例えば『JM』で北野武がキアヌ・リーブスと共演してたが、たけしの英語、アメリカ人には何を言っているのかわからんのかもしれない。例えば邦画でアメリカの街のセットとかつくったら、勘違いがいっぱいあるのかもしらん。そういうもんだと考えることもできる。

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記憶を保存する職業って設定はすごいと思うんだけど、それがあんまりいかされてない感じ。

つまり、アメリカ人から見た日本らしさ、この「らしさ」というやつ、いくら「これは変だ」と日本人が主張してもアメリカ人には理解できないもんなのかも。そして、日本人がアメリカ舞台にした映画撮ったら、やはりアメリカ人には、どこか違和感を与えるのかもしらん。

要するに、「らしさ」だ。これは自分「らしさ」でもいい。そういうのは、当の本人にしかわからないものなんだろう。そして、なぜかそれは言葉ではうまく説明できないものであるように思える。

義理は重荷だ迷惑だ

ということでこの作品は、任侠映画だ。田中が、「義理は重荷だ」と言う。「だったらそんなの放ってしまえばいい」と言われても、彼はそれができない。重荷を背負って生きていくことしかできない。それが侠の漢というものだ。若い頃はこういう男ってかっこよろしいなぁと思ってたけど、いざ中年になってみると、自分の筋を通すために生きるがゆえに、周りには頑固で融通の利かない人間にも見えてきて、そういう意味では迷惑な奴だなぁと感じるようにもなった。大人になるってこういうことなんかねぇ。

てなことで、義理ってのは人に気を遣うことに似ている。気を遣いすぎると迷惑かけたり、周囲を不幸にしたりする。あまりに度が過ぎると、自分以外の人の人生も狂わせてしまうのである。そして、それを甘んじて受け入れて、自分の筋を貫き通しているのがこの作品中のハリー、そして田中なわけだ。

「殺陣」と「おひかえなすって」と「指詰め」がみどころ

今作のみどころは、クライマックス、東野の屋敷にハリーと田中が乗り込むシーンだ。ハリーも拳銃とショットガンで奮闘してるけども、その姿たるやクタビレたお爺ちゃん。方や田中の健さんは、得意の殺陣をがっつり見せてくれている。完全にロバートミッチャムを食ってしまっているのだ。

他のみどころは、どっちかというとお笑いシーンかな。例えば、冒頭とかで見せられる、ヤクザ同士が「おひかえなすって」と仁義を切るシーン。あれって当時のヤクザの人たちは本当にやってたんだろうか。特に、ハリーを狙っているヤクザ3人と健さんがトイレで対峙するシーン。なんでそんなとこで仁義切ってるんだよ。トイレで「お控えなすって」とか言われても、排泄がひかえられたら苦労はない(笑)。

もう一つのお笑いどころは、ラストにハリーが指を詰めるシーン。健さんとの絆を深める良いシーンなんだけど、小指つめて痛すぎて脂汗流してるハリーにたいして、健さんが意に介さず語りを入れてて、マジでうける。はよ切り上げて手当してやれや(笑)。

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何となく観たくなったので、数年ぶりに鑑賞。内容はけっこうツッコミどころあるんだけど、松田優作、高倉健、アンディ・ガルシアら役者陣がカッコいいので結構楽しく観られるバイオレンス作品。ネタバレあり。 ―1989年公開 米 125分―
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健三のキャラに物足りなさを感じたけども、全体的には面白い、楽しめる作品だった。主に、この作品の愛情にまつわる感想。

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