95:TIME
―2012年製作 米 94分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:タイムスリップ能力を持つヒロインと未来からの暗殺者の戦いを描いたSFアクション。時間を巻き戻す特殊能力を持つFBIエージェント・サリーは、科学者である夫の失踪事件を捜査していた。そんな中、未来から来た者たちが彼女の命を狙い始める。(KINENOTE)
あらすじ:FBIエージェントのサリーは超常現象を含む未解決事件の捜査に躍起になっていた。それは科学者であった彼女の夫が失踪した事件でもあった。その事件について彼女は、時間の流れの異常が関わっていると感じていた。なぜなら、彼女はある特殊能力、“時間を巻き戻す力”をもっていたからであった。彼女は目の前で起きた出来事を、時間を巻き戻し、やり直すことができるのだった。捜査を続けるうちに彼女は、いなくなった夫のゴーストのような存在を目にするようになった。一方で、彼女自身には、ある恐ろしい危機が迫っていた。遠い未来で起きる戦争に彼女の持つ能力が大きくかかわっているために、過去を書き換えようとタイムスリップしてきた者達が彼女の命を狙っていたのであった。事件の真相に迫っていく彼女に、時間を操る者達の影が迫っていた。(Amazon)
監督:トーマス・ゴメス・ダラム
出演:アレサンドラ・ダラム/ジョエル・ビショップ/テレンス・グッドマン
ネタバレ感想
よくわからんとこばっかり
2010年代の映画にしてはずいぶん映像が古臭くて、90年代の作品と言われても信じてしまうかもしれん。冒頭から謎めいた展開が続き、興味を惹かれなくもない内容で、その謎がところどころで判明する内容なので、ラストまで鑑賞できないこともない。
ところが、けっきょく何がなんだったのかよくわからん。一応ハッピーエンドっぽいんだけど、詳細は細部まで説明されない不親切な内容だった。特によくわからんのは、未来人の一人がサリーの息子であるのは良しとして、彼女と同一人物ぽい人も未来にいるような描写はなんなのか。FBIの上司はいろいろと事情に通じているようだったが、彼は現代人なのか未来人なのかよくわからん。
サリーの旦那がラストでシレっと復活してたが何でなのかよくわからない。旦那が失踪した事件と、サリーが捜査していた超常現象的事件の関連がよくわからないし、どうして関連があったのかの説明がないように感じた。つまりよくわからない。他にもよくわからないことばっかり。
とはいえ、さっきも書いたように謎めいた部分を後から説明することによって興味を持続させる工夫をしているところは良いと思った。あとは、サリーが特殊能力の持ち主という設定も悪くない。その能力とは9秒間時間を巻き戻せるというもので、彼女が人生において間違った選択をした場合、その瞬間に能力を発動すれば9秒戻って何度も違う選択ができるのだ。
ラストもなんなのかよくわからん
これは便利だ。羨ましい。で、彼女がこの能力を駆使して謎解きを頑張るという話の筋はとてもいいのに、それを活かしきれずにラストを迎えてしまうし、その内容の細部がよくわからないから、不満が残ってまうのである。
ちなみに、サリーがその能力をなぜ有しているのかは謎。まぁ、こんな能力を持てることの謎なんて誰にも分らんし説明できるわけもないんだからそれはいいとして、じゃあ、その能力を有する彼女が、どうして未来世界の大戦争を引き起こすきっかけになるのかが、よくわからんのである。
他にもう一つ腐しておくと、彼女がこの能力を駆使して武装した敵と戦うアクションシーンがあるんだけども、このアクションがマジでショボい。ショボすぎて笑えるのである意味では見どころとも言える(笑)。
コメント