スポンサーリンク

映画 ある用務員 ネタバレ感想 殺し屋たちの殺し合い

ある用務員
スポンサーリンク

ある用務員

阪元裕吾監督のバイオレンス作品。裏社会のボスの娘のボディーガードをしている男が、組織内の争いでボスの娘の命が狙われたことで、血みどろの闘争を繰り広げることになる。ネタバレあり。

―2021年公開 日 86分―

スポンサーリンク

解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:「のだめカンタービレ 最終楽章」の福士誠治初主演作となるクライムサスペンス。高校の用務員として働く深見晃には、元暴力団員だった父の兄弟分の娘・真島唯のボディーガードという裏の顔があった。ある日、暴力団の抗争が勃発し、唯が標的にされてしまう。出演は、「ソワレ」の芋生悠、「燃えよ剣」の山路和弘。監督は、「ファミリー☆ウォーズ」の阪元裕吾。「未体験ゾーンの映画たち2021」にて上映。(KINENOTE)

あらすじ:元暴力団員だった父を持つ深見晃(福士誠治)は高校の用務員として働きながら、父の兄弟分の娘・真島唯(芋生悠)のボディーガードとして密かな人生を送っていた。ある日、暴力団の抗争が勃発し、唯が標的にされてしまい……。(KINENOTE)

監督:阪元裕吾
出演:福士誠治/芋生悠/前野朋哉/山路和弘/波岡一喜/野間口徹/渡辺哲/般若/一ノ瀬ワタル/北代高士/伊能昌幸/髙石あかり/伊澤彩織

ネタバレ感想

ベイビーわるきゅーれの阪元監督作

阪元監督の作品は以前『ハングマンズノット』を鑑賞したことがあって、これがまぁ印象に残るバイオレンス作品。その後、特に同監督に関心があったわけではないんだけども、2021年に『ベイビーわるきゅーれ』という作品が公開されて、これがけっこう密かな高評価を集めてるらしい。

んで、俺は劇場に行く機会がなくて悶々としてたところ、この作品をレンタルで見つけたので鑑賞してみた。どうやらこの監督は、ともかくバイオレンス作品を撮るのが好きみたいだね。『ベイビーわるきゅーれ』もどうやらそういう内容みたいだし、同作の主人公の二人は、今作にも出てきた殺し屋女子高生2人組をモデルとしたキャラになってるらしい。

で、Wikipediaによると、この監督が作品づくりの手本にしているのは「ハリウッドよりも少年ジャンプ」なんだそうだ。なるほどと思いました。何がなるほどなのかというと、説明が難しいんだけども、10代の頃にジャンプを読んで育った俺としては、なんかそれがわかるのである。詳細を説明できないのが悲しいが。

外連味ある殺し屋たち

でまぁ、感想を述べていくと、さほど素晴らしいとは思わなかったけども、外連味ある殺し屋どものキャラはなかなかよい。こいつらは後半40分くらいの学校でのバトルでそれぞれの個性を発揮するわけで、おそらくこの作品は、そのバトルをやりたかったがために作られたのではないかと思われる。

シリアルキラーの若者、筋肉バカの男たち、喧嘩自慢のコンビ、殺し屋女子高生二人組、スナイパーの初老の親父、黒幕・本田のボディガードで中卒のバカ。それぞれが個性的。こいつらのキャラがもっと掘り下げられてたら、そっちのほうが面白かったんではないかと思ってしまった。

ストーリーはそれほどでも

ということで、前振りとなる前半部のストーリーはけっこう退屈。ラッパーの般若がへんてこなヤクザの親分として出てくる。彼が組織の跡目争いで強者ぶりを発揮して存在感を示すのかなと期待してたら、黒幕の本田にあっさりやられちゃう。これは本田の強さを強調しているとも考えられるので、必要な展開ではあったんだろうけども、これ以外の物語がね…。

主人公の用務員と彼が守るべき女子高生、そして彼女の幼馴染、その辺の人物の人となりを描写するストーリーに、あんまり面白味がないんだなぁ。女子高生の幼馴染は男気があって、なかなかのジャンプキャラぶりなんだけども、そこそこ喧嘩が強いんだから、殺し屋バトルの中で活躍させて、瀕死になりながらも敵を倒し、主人公を差し置いて、女子高生とハッピーエンドを迎えちゃってもいいんじゃないかと思ってしまった。そのほうがジャンプ的だし。

なんでそう思っちゃうかというと、要するに主人公にさほど魅力がないのだ。そして彼が守るべき女子高生のキャラもなんとも弱い。序盤では、なかなか精神的に強い子なのかなと思わせておいて、幼馴染や主人公に守られるだけの立場で、さほどの精神的成長もなくラストを迎えちゃうからね。

主人公も主人公で、彼女を守るという使命を果たしたはいいものの、けっきょく何を目的に生きてたのかわからない空っぽな人間で、それは彼の生い立ちに影響があるのもわかるんだけども、さして成長を見せないで終わってしまう。

別に、映画の登場人物は必ず成長をみせてラストを迎えなきゃいけないわけではないんだが、この作品においてはそれが必要だったんではないかと思う。ジャンプが手本であるならば、特に。

てなことで、個人的には以前に鑑賞した『ハングマンズノット』のほうが好きかな。あれはなんというか、善悪の基準のない若者たちが気軽に殺しやレイプを行う凶悪ぶりが恐ろしく、何とも言えないリアリティを感じた。

無駄に殺される脇役たち

今作でもその善悪のタガが外れた人物はたくさん出てくるんだけども、なんか物足りないのだ。例えば、学校内バトルに最初に参戦するシリアルキラーは、何のためらいもなく校内にいる人間を殺していくのだが、そもそも、その校内に人が少なすぎるんだよなぁ。

でも、中途半端に、中盤までに出てきた生徒や先生は校内に存在してて、この人たちは漏れなく殺し屋たちに殺されていくんだけども、この脇役たちのストーリーが必要だったのかすら疑問に感じてまうのである。

とか、やっぱり文句ばっかりになってるけど、『ベイビーわるきゅーれ』はいずれ観たいし、かなり期待している。

映画 ベイビーわるきゅーれ ネタバレ感想
高校卒業を控えた二人の女子高生殺し屋が、社会適応のためにルームシェアをしつつ表社会の仕事にも就くことに。四苦八苦して過ごす裏で、あるヤクザ組織と対決することになった。いったいどうなっちゃうのかという話。漫画っぽい中身を実写で違和感なく面白く見せることに成功しているすごい作品。ネタバレあり。
映画 最強殺し屋伝説国岡 完全版 ネタバレ感想
阪元裕吾監督が京都で最強と言われる凄腕の殺し屋、国岡という男の仕事の日々を追ったモキュメンタリ―作品。日常の中に殺し屋という職業が当たり前のように機能してる感じが新鮮だし、ユーモアも感じられる、なかなか楽しめる作品。ネタバレあり。
映画 ハングマンズノット ネタバレ感想 コミュ障の柴田VS暴力ヤンキー影山兄弟
いい意味でぶっ飛んだバイオレンス映画。序盤の勢いそのままにラストまで押し切る力強さを感じた。主要人物を演じる役者たちも良い。ネタバレあり。 ―2018年公開 日 87分―
映画 ある殺し屋KILLER FRANK ネタバレ感想
孤児院で虐待を受けながら育ちったフランクは、黒社会で殺しと強盗を請け負っている。犯罪をしている瞬間だけが彼の生きがいだ。そんな孤独な男がある女性と知り合ったことをきっかけに、日常の中にも幸福を見出していくことになるのだが――ネタバレあり。―2015年制作 米 98分―解説とあらすじ・スタッフ
映画 殺し屋1 ネタバレ感想 全員イカレてる!
原作は未読なのでどこまで忠実に再現されてるかは分からん。にしても、予想以上にぶっ飛んだ変態映画で驚いた。結構グロいし、出てくる人間にまともな人がほぼいないので好みが分かれそうな内容だ。俺は楽しめた。ネタバレあり。 ―2001年公開 日=香=韓 128分―
映画 砂漠のアウトロー ネタバレ感想 殺し屋の2人がいい!
面白くなってくるのは、ヒロインが雇った殺し屋が現れてから。この2人が主役を食うぐらいに個性的で、一人はバカで全然使えないお笑いキャラなんだけど、最初の唐突な登場シーンにはマジで度肝を抜かれて笑った。

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました