ファイナル・プラン
凄腕の爆破強盗が、知り合った女性に惚れちゃって結婚したくなったので過去の罪を清算しようとFBIに自首したら、相手が悪者だったせいで恋人にまで危害が及んでしまって、復讐するためにジタバタする話。ネタバレあり。
―2021年公開 米 98分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:「96時間」シリーズのリーアム・ニーソン主演によるリベンジ・アクション。現場には一切の痕跡を残さず、全米各地の銀行の金庫を破ってきた伝説の爆破強盗・カーター。ある日、アニーと恋に落ちた彼は、犯罪の過去を白状して再出発しようと決意するのだが……。共演は「ウォールフラワー」のケイト・ウォルシュ、「テッド・バンディ」のジェフリー・ドノヴァン。監督は『ファミリー・マン ある父の決断』のマーク・ウィリアムズ。(KINENOTE)
あらすじ:全米各地の銀行を襲い、あらゆる金庫を破ってきた爆破強盗・カーター(リーアム・ニーソン)。その現場には一切の痕跡を残さず、事件による死傷者はゼロ、彼の素顔は誰も知らなかった……。そんな全米犯罪史の伝説となった男が、ある日突然FBIに自首をする。彼は運命の女性アニー(ケイト・ウォルシュ)と出会い、自ら過去の罪を償い人生をやり直すことを誓ったのだ。しかし、カーターが盗んだ金を横領しようと企む2人の悪徳捜査官が彼を罠にはめ、さらにアニーにも危害がおよぶ。愛のため、そして過去を捨て新たな人生を踏み出すために、FBI捜査官への復讐を開始するカーター。爆発と戦闘のプロ、カーターが挑む“ファイナル・プラン”とは……。(KINENOTE)
監督:マーク・ウィリアムズ
出演:リーアム・ニーソン/ケイト・ウォルシュ/ジェフリー・ドノヴァン/ジェイ・コートニー/アンソニー・ラモス/ロバート・パトリック
ネタバレ感想
リーアムニーソン主演アクションって似たようなの多くね?
アマゾンプライムで見つけて鑑賞。今年公開されてたみたいだけど、存在すら知らんかった。
リーアム兄さんのアクション系作品ってそれなりの数あるけど、どれも似たような感じという印象。もともと戦闘のスペシャリストみたいな人が、窮地に立たされてジタバタするか、もともと凄腕だったのに今は落ちぶれちゃってる男が、ある事件をきっかけに過去の自分を取り戻そうと奮闘するとか。今作もその中の一つって感じかな。ということで、ネタバレ交えてあらすじ。
適当すぎるネタバレあらすじ
今回のリーアム兄さん=カーターは元海兵隊に所属してて、爆弾処理かなんかのスペシャリスト。退役後は父親が死んだきっかけになったある会社のCEОに一泡吹かせるために、自分の技術を駆使して金を奪っちゃう。
それから彼は、戦場で体験したのと同等のスリルを求めて爆破強盗を働くようになるのだ。しかし彼は、奪った金を使わずに、軍人時代のお金で生計を立てている。悪事は働きたくないからだ。
そんな彼がある日、レンタル倉庫でバイトしてる女性=アニーと恋仲になって、結婚したくなったので、過去の罪を清算するべくFBIに自首するのである。
ところが、担当した若手の2人組はこれまでも賄賂をもらうなど、小さな悪事を働いている奴らで、特にニベンス捜査官は、900万ドルもの金を隠してるカーターから、そのすべてを奪ったろうと画策し、しかしその策が行き当たりばったりすぎて、上司の捜査官を殺害するわ、裏を知ってるアニーを殺害しようとするわ、それをカーターの罪にしようとするわ、ともかくメチャクチャ。
アニーを暴行されたカーターは怒りに打ち震え、復讐のための行動を開始するのであるーーというのが適当なあらすじ。
ということで、特に面白くもないけども、糞ほどにつまらわないわけでもない、何とも言えぬ普通作品であった。そのうち鑑賞したことを忘れちゃうような内容。
悪役がショボすぎ カーターは車泥棒
まず、今作の悪役であるニベンスがショボすぎ。単なる不良捜査官だし、無能すぎるし、その相棒も最初からニベンスの悪事に乗っからなきゃよかったのに、バカなせいで殺されてるし。
もともと相棒として一緒に仕事してるんだから、ニベンスがとんでもない奴ってのくらいわかりそうなもんなんだけどなぁ。それが、途中までその悪事に便乗しときながら、ビビっちゃってるからね。
最後のシーンはカーターがもう少しうまいこと対応してれば死ななくてすんだように思わなくもないけども、まぁどうでもいいかというくらいの存在感しかない(笑)。
ニベンスは上述した通り、大した策もなく行き当たりばったりだから、自らの首を絞めるような感じでカーターの復讐にハマって自滅していく。こいつが悪役じゃあ内容もこの程度になっちゃうのも仕方ない。
一方、カーターは悪事を働いているとはいえ、人を殺してはいないし、盗んだ金を使っておらず清廉潔白(ではないんだけども)的なイメージの人物像になってるけども、そんな人いるかね?
900万ドルも手元にあったら、使いたくなっちゃうだろ、普通。というか、どうせ使わないで、自首して返却することになるんだったら、盗むたびに返してやりゃいいじゃん。足がつかないほどの凄腕ならそんくらいできるだろ。
しかもこういう高潔な強盗が、あろうことか復讐戦に入ったら、車の強盗しまくってるからね。あれもちゃんと修理して返したのか? たぶん返してないだろうなぁ。おかしくね?
ということで、何とも物足りない作品でありました。『ターミネーター2』でT‐1000を演じてたロバートパトリックがすぐに殺されちゃう捜査官演じてたけど、彼もだいぶ老けたねぇ。
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