トレイン・ミッション
リーアム兄さん主演の『フライト・ゲーム』の舞台が電車内に移っただけのように感じていたら、監督が同じ人だった。閉鎖空間の中での犯人捜しという筋書きがよっぽどが好きなんだろうか。ネタバレあり。
―2018年公開 英=米 105分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:「ラン・オールナイト」以来となる主演リーアム・ニーソン×監督ジャウム・コレット=セラのサスペンス・アクション。会社をリストラされた60歳のマイケルは、帰宅途中の電車の中で、乗客の中からある人物を見つけてほしいと見知らぬ女から持ちかけられる。出演は、「ディパーテッド」のヴェラ・ファーミガ、「オペラ座の怪人」のパトリック・ウィルソン、「マイティ・ソー バトルロイヤル」のサム・ニール、「タイタンの戦い」のエリザベス・マクガヴァン、「ビバリーヒルズ・コップ」のジョナサン・バンクス、ドラマ『女刑事マーチェラ』のフローレンス・ピュー。(KINENOTE)
あらすじ:マイケル(リーアム・ニーソン)は、10年間勤勉に働き続けた保険会社を60歳でリストラされる。いつもの通勤電車で帰路につき、顔見知りの乗客に挨拶しながらも、頭の中は住宅ローンと息子の学費のことでいっぱいのマイケルの前に、見知らぬ女が座る。彼女は、乗客の中からある人物を見つけてくれれば10万ドルの報酬を払うと持ちかける。ヒントは、常連客ではない、盗品を隠したカバンを持っている、終点で降りる、プリンと名乗る、というもの。マイケルは高額の報酬に抗えず、元警官のスキルを駆使してその乗客を探し始める。しかし、さすがに無理だと諦めようとしたとき、妻と息子を人質に取られてしまう。やがて、“プリン”が重大事件の目撃者だと知ったマイケルが、あと数人まで絞り込んだとき、恐るべき陰謀が明らかになる……。(KINENOTE)
監督:ジャウム・コレット=セラ
出演:リーアム・ニーソン/ヴェラ・ファーミガ/パトリック・ウィルソン/サム・ニール/エリザベス・マクガヴァン/ジョナサン・バンクス/フローレンス・ピュー
ネタバレ感想
この作品のリーアム兄さんはアル中ではない。その代わり、序盤でリストラにあってしまってショボくれおじさんになってしまう。彼は家族を養うために、警官の仕事をやめて保険会社に勤めて10年頑張っていた。頑張っていたけど、ある日上役から「稼ぎが悪い」といきなり首にされてまうのだ。気の毒。
まぁしかし、彼が元警官であることがこの作品では重要なんであり、彼が警官であったことが事件に巻き込まれる要因なのである。
てなことで、警官時代の人の好さそうな元相棒が、主人公=リーアム兄さんをはめようとしていたパターンの作品。警官が組織立って、ある秘密の隠ぺいにかかるわけだが、ここまで大がかりな策を練って重要人物である「プリン」をリーアム兄さんに捜させる必要があったのか、よく考えてみるとそこが疑問である。そんなん言ったら作品が成り立たないのだが。
それなりに楽しめる内容だけど、『フライト・ゲーム』観ちゃったあとだと、二番煎じ感があるのは否めない。ついでに、『フライト・ゲーム』の記事でも触れたけど、今回のリーアム兄さんも自己開示をするシーンがあった。この監督、やっぱり今作でも同じことやりたかったんかなぁと思わずにはいられない(笑)。
コメント