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映画『誘拐の掟』ネタバレなし感想 ハードボイルドなリーアム兄さん

誘拐の掟
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誘拐の掟

リーアムニーソンが己の肉体と経験を駆使して悪と戦う映画ってなると、どうしても『96時間』を連想してしまうが、この作品はそこまで無敵なリーアム兄さんが拝めるわけではない。だが、ハードボイルドな内容でなかなか楽しめる作品であった。ネタバレなし。

―2015年公開 米 114分―

解説:引退した元刑事が知力と交渉テクニックを駆使し猟奇殺人鬼に誘拐された少女の奪還に臨む心理サスペンス。 ローレンス・ブロックのミステリー小説『マット・スカダー』シリーズの10作目『獣たちの墓』を映画化した。監督 ・脚本は、「ルックアウト/見張り」(未)などの監督のほか、脚本を手がけた「アウト・オブ・サイト」で第71回 アカデミー賞脚色賞にノミネートされたスコット・フランク。心に傷を抱える元刑事を「96時間」シリーズや「シン ドラーのリスト」のリーアム・ニーソンが演じるほか、ドラマ『ダウントン・アビー』のダン・スティーヴンス、キ ッズ・ラッパーとして注目を集めたアストロことブライアン・ブラッドリーらが出演。(KINENOTE)

あらすじ:1999年、ニューヨーク。誘拐殺人事件が続けざまに起こる中、隠居生活を送る元敏腕刑事マット・スカダ ー(リーアム・ニーソン)のもとに妻を誘拐した犯人探しの依頼が入る。犯人は身代金を奪った上に人質を変わり果 てた姿で返すような非常に残忍かつ狡猾な猟奇殺人鬼だった。新たに一人の少女が誘拐されてしまい、常軌を逸した 凶悪犯との戦いに臨む。(KINENOTE)

監督・脚本:スコット・フランク
原作:ローレンス・ブロック(「獣たちの墓」(二見文庫刊))
主演:リーアム・ニーソン/ダン・スティーブンス/アストロ/ダニエル・ローズ・ラッセル/デヴィッド・ハーバー

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ネタバレなし感想

アル中役と言えば、リーアム兄さん

原作小説があるらしく、それを映画化した作品だとか。敏腕刑事でありながらアル中だったスカダーは、ある事件の犯人と銃撃戦を行っている最中、通りすがりの少女を流れ弾で死なせてしまう。自分を許せない彼は、警察を辞め、今はモグリの探偵として糊口をしのぐ毎日。そして、グループワークみたいなアル中患者の更正プログラムに参加している。

何かこの感じ、どっかで観たなと思ったら、リーアム兄さんの別作品、『フライト・ゲーム』の人物と設定が似ている(笑)。リーアム兄さんが過去に何かあって、現在はショボクれオジサンになっている役柄を演じている作品は大体面白い。

ショボクれたリーアム兄さん万歳!

例えば、『沈黙(サイレンス)』も自分の信条を曲げて、転んじゃった元神父としてリーアム兄さんが登場してて、あれもショボクれているといえばそうなわけだ。そして、毛色は全く異なるけど面白い作品だ。

むしろ、『96時間』みたく無敵すぎる主人公を演じている彼よりは、個人的にはショボクれモードなリーアム兄さんのほうが好きだということに、本作を鑑賞して気付いた。

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カッコいいリーアム兄さんも拝めます

つまり、個人的にはハードボイルドタッチな本作を楽しんで観られたのである。ショボクれ親父とは言え、悪党と対峙するリーアム兄さんは冷静かつ冷徹な感じだし、ともかく頼れる男オーラが出まくっててかっこいい。そんなリーアム兄さんがきちんと事件を解決してくれるわけだから、楽しめないわけがない。

相手の猟奇殺人者どもが、麻薬取締局とどのくらいの関わりがあったのかというところがボンヤリしてて不満なのと、なんか終盤で更正プログラムの掟みたいのを反芻するシーンの意味がよくわからなかったが、それ以外の部分はきちんと説明がされているし、相棒役になる少年とのバディ感もなかなかよかった。

ということで、ショボクレたリーアム兄さんを拝みたい方には、おすすめ作品です。

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