ジョン・ウィック
7月に2作目が上映されるということもあって、再鑑賞。完全に内容を忘れていたので観ておいてよかった。リアリティとかを気にしなければ思ったより楽しく観られる娯楽作品だ。凄腕の殺し屋が組織をぶっ潰す系の作品って昔からあるし、最近も多いけど、その中でも本作は独自の設定みたいのがあって楽しめる。ネタバレ少しだけ。
―2015年 米 101分―
解説とあらすじ
解説:「スピード」や「マトリックス」シリーズなどキアヌ・リーブスを主演に迎え、亡き妻の忘れ形見を奪われた元殺し屋がたった一人でマフィアに向かっていく復讐劇を描いたアクション作品。ガン・アクションとカンフーを組み合わせたスタイル『ガンフー』や、フォード・マスタングやシボレー・シェヴェルでのカー・アクションといった目を引くアクションを、スタイリッシュに映していく。監督は「マトリックス」シリーズのスタントコーディネーターや「ウルヴァリン:SAMURAI」のアクションコーディネーターを手がけたハリウッドきってのスタントマン、チャド・スタエルスキ。共演は「プラトーン」のウィレム・デフォーほか。
あらすじ:ジョン・ウィック(キアヌ・リーブス)は裏社会にその名を轟かせた殺し屋だったが、愛に目覚め引退。しかし妻が死に、その忘れ形見はロシアン・マフィアの手により散ってしまう。ジョン・ウィックは怒りに身を任せ、たった一人、復讐に乗り出す。
予告とスタッフ・キャスト
(シネマトゥデイ)
監督:チャド・スタエルスキ
出演:キアヌ・リーヴス/ウィレム・デフォー/エイドリアンヌ・パリッキ/ブリジット・モイナハン/ジョン・レグイザモ/デイヴィッド・パトリック・ケリー/ケヴィン・ナッシュ
類似作品より優れている設定
「ガンフー」と呼ばれるらしい、銃撃と体術を駆使した近接戦闘用の殺人技。これは『リベリオン』のガン=カタに近い格闘術だ。あとは、殺し屋など裏家業の人間が使えるホテルとか、その筋のやつらのみに流通しているっぽい金貨とか、殺し屋社会の掟みたいのがあるなど、随所にオリジナリティのある設定が見てとれる。
この辺がトンデモな世界観と言えばそうなんだけども、そこがこの作品の良さになっているという意味では、細部の設定づくりがうまいんだなぁと思った。そういう部分を含むと、似たようなジャンルの『イコライザー』とか『ザ・コンサルタント』よりも好ましく感じたのである。
キアヌカッコイイ。犬がかわいいいいいい!!
あと、単純にキアヌがかっこいい。そして、亡き奥さんがジョン(キアヌ)にプレゼントしてくれるビーグル犬が、キュン死にしそうなくらい可愛い。序盤で殺されちゃうのは残念極まりない。あの犬を拝むだけでも、観る価値はある(笑)。
ジョンは伝説になるほどの強さか?
とは言え、突っ込みどころはある。5年ブランクがあるとはいえ、あんなチンピラに自宅を襲われちゃうのはどうなんだろうとか、あのチンピラどもも、あそこまでするならジョンを殺しちゃえばいいのにとも思った。それじゃあ作品にならんのだが。
あと、掟を破ってでもジョンを抹殺しようとしてた女殺し屋。あんだけしぶとく生き延びさせておいてジョンとは最終対決に至らず、掟を守る組織にあっさり殺されちゃう。せっかく美人な女優つかっているのに、その美人さがあんまり活きていない撮り方されているのも、もったいないなと思った。
さらに、狙撃が上手いウィレム・デフォーはジョンを支援してくれるわけだが、表向きはロシアンマフィアのボスに雇われて動いてることにしてるんだから、もう少し最後まで慎重に動けやと思った。あんな余裕綽々で家に帰ってくるなんて、おかしいだろ。よく今まで生き延びてこれたと思うのである。
という感じに、周囲の助けや間抜けさにも助けられているため、ジョンが伝説級の殺し屋キラー(殺し屋を抹殺する殺し屋)には見えないのは、どうなのかと思うところだ。これはブランクがあるせいなのか。そこんとこは続編に期待したい。何しろ続編はこの作品の数日後くらいの話らしいので、リハビリを終えて、だんだんと過去の強さを取り戻していくかもしれないからだ(笑)。
レグイザモは続編にも出てほしい
ついでに、ジョン・レグイザモが自動車整備工場を営んでいるのだが、個人的には好きな俳優なんで、もう少し活躍してくれたらよかったかなーと。序盤のチンピラの追い出し方とか、ボスに対する態度とか、なかなか毅然としていて、非常にイカす奴だった。個人的に観てきたレグイザモの出演作の中では、かなりイイ役所のように思った。だからもっと活躍してほしかったのである。
とは言え、全体を通して言うと、この手の作品が好きな方にはオススメしたい内容の面白作品です。続編もぜひ鑑賞したい! 再鑑賞のクセに初めて観たような感想だ(笑)。
鑑賞しました↓
7月までに公開される期待作↓
若い頃のキアヌ主演作品↓
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