ザ・コンサルタント
解説:『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』でバットマンを演じたベン・アフレックが、複数の顔を持つアンチヒーローを体当たりで演じるアクション。夜な夜な巨悪に鉄槌を下す片田舎の会計士が、裏社会で壮絶なバトルを繰り広げる様子を映す。『ピッチ・パーフェクト』シリーズなどのアナ・ケンドリックや、『セッション』などのオスカー俳優J・K・シモンズらが共演。複雑なストーリー展開に手に汗握る。(シネマトゥデイ)
あらすじ:小さな町で会計士として働くクリスチャン(ベン・アフレック)のもとに、ある日大手企業からの財務調査のオファーが寄せられる。調査を進めるうちに彼は重大な不正を発見するが依頼は突然取り下げられ、それ以来クリスチャンは身の危険を感じるようになる。実は、彼は闇の社会の会計士として各国の危険人物の裏帳簿を握るすご腕の暗殺者だった。(シネマトゥデイ)
以下、ネタバレあり!
新しい殺人マシーンもの誕生
平凡な生活を送っていると思われた男が、実はメッチャ強いやつだった! そういう作品ってけっこういっぱいあるよね。最近のだと『アジョシ』とか、デンゼル・ワシントンの『イコライザー』とか、『ドント・ブリーズ』も系統は違う作品だけど、そうだった。で、今回主人公の会計士は、軍人の父親に鍛えられ、自分も軍歴のある男です。
天才会計士であり、しかも超人的に強い
彼の超人的な強さは子供の頃から父親に厳しく訓練されたのが大きいけど、それに加えて彼は数学的才能が素晴らしく、会計士としても超有能。そのずば抜けた能力、彼が先天的な障害を抱えていることが一つの要因になっている。こういう人物がアクション作品の主人公ってけっこう珍しいと思うけど、どうだろうか。そして、この特徴がうまく活かされていることが、この作品の面白さにつながっていると思われる。
例えば、あの冷酷ぶり
この主人公って疾患のせいか、本人も自覚しているようにだいぶ他の人とはズレている。ただ、その部分がけっこう殺しの場面では活かされていて、ともかく、マシーンのように冷酷無比に相手の息の根を止めていきます。倒れた敵に必ず2発目をぶちこむとかなんかは、まさにそうだよね。
社会的な必要悪とか知らん
社会に貢献しているけども悪人。こういう輩って殺すか殺さないか葛藤しちゃいそうだけど、彼はそんなことはない。ためらいなく眉間ぶち抜きます。とは言っても、そうではないシーンもなくはない。その線引きがどの辺にあるのかは、彼にしかわからないのかも。そもそも彼が会計士として裏社会とつながっているのも、彼のこうしたパーソナリティと関連があるんだろうなと想像させられる。
アクションもいいです
てなことで面白いです、この映画。もう一回みれば細部がもっとよくわかると思う。単純なアクションとしても魅せるので、難しく考えず楽しめるですな。ベン・アフレックてなんかモッサリしたイメージあるけど、この作品で見せる殺人術シラットはなかなかのもんでした。本家インドネシアの『ザ・レイド』ほどではないにしても。あと、使用される銃器がすべてかっこいい! シリーズ化されたらまた見たいですね。
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