ホワイト・バレット
解説:『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』などの鬼才ジョニー・トーが放つサスペンスアクション。ある救急病院を舞台に、重傷を負った強盗犯と彼を監視する警部、手術を拒む強盗犯を説得する医師の姿を、病院に忍び寄る強盗犯の仲間との攻防を交えて活写する。『レクイエム -最後の銃弾-』などのルイス・クー、『最愛の子』などのヴィッキー・チャオ、『モンスター・ハント』などのウォレス・チョンらが出演。病院内という限定された舞台設定が生み出す緊張感と、物語の展開に引き込まれる。
あらすじ:警察との銃撃戦で頭部に被弾した強盗団のメンバーであるチョン(ウォレス・チョン)が、救急病院に搬送されてくる。チャン警部(ルイス・クー)らは一味の情報を聞き出そうとし、医師トン(ヴィッキー・チャオ)は手術の準備を進めるが、チョンは人権を盾に手術を拒否する。やがてチャン警部は彼から一味につながる電話番号を聞き出し、トンも手術の同意が得られる。しかし、チョンは彼らの裏をかき、仲間と連絡を取ろうと画策。各者の思惑が交錯する中、チョン奪還を狙う強盗団が病院に迫ろうとしていた。(シネマトゥデイ)
ネタバレ感想
文句なしに面白いです(ジョニー・トー補正あり)
ジョニー・トー監督の作品は大好き。ということで、新宿武蔵野館に行ってきました。…これはすごいです。面白い! ジョニー・トー好きにはたまらん内容でした。序盤からラストまで、緊迫感溢れる展開。とは言えその合間、ラム・シュー演じるドジな刑事や精神病の老人を演じるロー・ホイパンといったジョニー・トー作品の常連が所々で笑わせてくれます。
これぞジョニー・トー映画!
圧巻は終盤! 何分くらいあるのかわかんないけど、長回しっぽい銃撃戦が繰り広げられます。ジョニー・トーのすごいところは、銃撃戦のある作品において、常に何らかの新しい演出を見せてくれること。個人的には、このシーンだけでも一見の価値アリな映画だと思いました!
インテリ強盗、やるね!
作中の強盗団の一員、チョンは哲学者ラッセルの言葉を引用するなど、なかなかのインテリですね。で、こいつにチャン警部は翻弄されっぱなしなわけですが、果たしてラストはどうなるのか…。
気楽にいこうぜ!
ということで、警部、医師、犯罪者、三者三様の思惑が交錯してラストにつながっていくわけですが、「人生はもっと気楽に構えていいんだ。仕事も根を詰めすぎず、余裕を持ってやろうや」とジョニー・トー監督に励まされているように感じました。面白かったなぁ。
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