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映画『ザ・ウォッチャー』と消えた少女の話をします

ザウォッチャー
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ザ・ウォッチャー(2001)アメリカ

キアヌさん主演の『ザ・ウォッチャー』の話です。でも、途中で余談を入れますので、よろしくお願いします。むしろ余談のほうが長いです。

解説:非情な殺人鬼とFBI捜査官の駆け引きを描くアクション・スリラー。監督はこれがデビューとなるジョー・シャーバニック。脚本はクレー・エアズ。撮影は「6デイズ/7ナイツ」のマイケル・チャップマン。音楽は「スクリーム」シリーズのマルコ・ベルトラミ。出演は「リプレイスメント」のキアヌ・リーヴス、「トゥー・デイズ」のジェームズ・スペイダー、「ハート・オブ・ウーマン」のマリサ・トメイ、「クロウ 飛翔伝説」のアーニー・ハドソン、「遠い空の向こうに」のクリス・エリスほか。(KINENOTE)

あらすじ:FBI捜査官のジョエル・キャンベル(ジェームズ・スペイダー)は、デイヴィッド・アレン・グリフィン(キアヌ・リーヴス)という名の連続殺人鬼の横行に悩まされていた。グリフィンは孤独な女性ばかりを狙い、追いつ追われつのゲームを楽しむかのように殺すやり方。そしてついに、キャンベルの愛人を殺害。彼女を救えなかったことで心に傷を負ったキャンベルは、ロスからシカゴに転任を願い出る。しかし、グリフィンの挑戦はまだ終わらない。同様にシカゴまでやってきた彼は、再び連続殺人に手を染め、キャンベルを翻弄する。否応なくゲームに巻き込まれたキャンベルは、ホリス刑事(クリス・エリス)らのチームを率いて必死の捜査を開始した。だがグリフィンは、予告していた女性を殺害。またも無力感にさいなまれるキャンベルだが、その間にも、グリフィンは次のターゲットを物色し、キャンベルのかかりつけの精神分析医ポリー(マリサ・トメイ)に、患者になりすまして近づいていく。しかしキャンベルは、とうとうグリフィンを追い詰めた。そして格闘の末、グリフィンは窓から落ちて命を落としてしまうのだった。(KINENOTE)

監督:ジョー・シャーバニック
出演:キアヌ・リーヴス/ジェームズ・スペイダー/マリサ・トメイ

ネタバレしてます。そして、この記事は2005年2月に書かれた内容をリライトしたものです。

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作品の感想

この殺人者の目的って何?

この物語の連続殺人犯は快楽殺人者なのだろうか。だとすると殺しがあっさりし過ぎている。もし俺が彼の立場ならもっと美人を狙ってだな…、あーしてこーして、ウヒョヒョなことはもっとできるはずなんだが(かなりゲス発言)。

まぁ、身元が分かりづらい孤独な女を狙うって意味ではあのくらいが適当とは言えるが…。しかし、警察がマスコミに情報を流しても写真だけでは被害者の身元を判明できないってとこにリアリティをあまり感じない。でも、垂れ流しの情報を心にとどめる人がどれだけいないのかってことを考えるとあながち虚構だからと言えない恐ろしさもある。

以下、垂れ流しの情報を心にとどめることに関連して、少し別の話になります。終わったらまた、作品の話にもどります。

「消えた少女のはなし」

行方不明だった女性が発見された

確か2002年か2003年の夏頃の話だ。高校生の女の子が行方不明になったというニュースが報じられた。テレビは彼女が消息を絶った時点の情報などを紹介していた。しばらくそれらの報道が続いた数日後、彼女は発見された。

なんと彼女は、富士の樹海だったかどこだか忘れたが、とにかく森の中から現われたのだ。発見者はこれもうろ覚えだが、森の中にある道を車で通りがかった男性だったと思う。路上に倒れている彼女は「助けて」だとかなんとかその男に言ったとか言わなかったとか。

とにかく彼女は衰弱していたらしい。男は彼女を車に乗せて病院に運んだそうだ。メディアは彼女が収容された病院前に殺到し、その容体やら発見時の状況などを報じる。命に別状はなかったようだが、話せる状況にはないので、彼女の回復が待たれる…。

で、そのあとどうなった?

てな内容のニュースだった。恐ろしいのはその後だ。あのあと、いったい彼女はどうなったのだろう。俺は未だにそれを報じるニュースに出会っていない。俺は報道番組が好きではないし、時事問題にもほとんど関心がないのでたまたまニュースを見なかっただけなのかもしれない。

だが、家族と住んでいることもあって、夕食時は必ずと言っていいほどテレビのチャンネルはニュース番組に合わせられている。それでもその後を報じたニュースには触れていない。そしてインターネット。ヤフーのトップには新しいニュースが見たくなくても目に付くようになっている。それでも続報は目にしなかった。

普通に日常生活を送るだけで、世間で起きていることは嫌でも目に入ってくる。しかし、彼女のその後を俺は知らない。うろ覚えになってしまったので、それがあったのかどうかも今となってはわからない事件なのだが、記憶を探ってみると、彼女が病院に収容されて2週間ほどのち、俺は家族にそのニュースのことを尋ねたことがあったはず。家族はそういえばそんな事件もあったが、その後は知らない。と答えたと思う。家族もその事件がどうなったのかを知ってはいなかった。

ただ消費されるためだけの情報

彼女の不幸は、ただ情報として消費され、結末すらもどうでもいいものとして、俺の人生から消えた。そして、それが報道される情報であり、消費される情報である。全ては消費されるためだけの、他人の不幸すらも消費するだけの対岸の火事なのである。

ということで、話を戻します。

再び作品の感想

残念なマリサ・トメイが拝めます

この作品の連続殺人犯が快楽殺人者でないとすれば、孤独な、友だちが欲しかった人ってことになっちゃうので、それだとストーリーが矛盾する。というよりは支離滅裂になる。要するに駄作である。

最初から正直内容は期待してなくて、マリサ・トメイが目当てで見たのだが、彼女がなんかドッサリとした長髪になってて、『オンリー・ユー』の時の短髪の可愛げがなくなってて、ただのトホホなオバサンに見えてしまったので余計にガッカリである。前者は綺麗なトメイ、後者は汚いトメイ。

「いえ、もっときたないの。」いつ見ても笑える

最後に一つ。入院中の主役のとこにマリサ・トメイがお見舞いに行くシーン。あそこなんて恋愛が始まる前の腹の探り合い的会話がうまく描かれてて、そこはすごいなと思った。探り合っているけど実はお互いにすでに恋心が芽生えてるんだよな。いいねえ。でもラスト以降どうなったのかね。ちょっと厳しいかも。特殊な体験しちゃったから、彼女。

映画『黒い家(1999)』ネタバレ感想 凶器はボウリング球(笑)
勝手にサスペンスだと思っていたので、終盤の展開でやっとホラー映画だったことに気付いた(笑)。サスペンスにしては適当すぎて、ホラーにしては殺人鬼が普通すぎて何の驚きもない。個人的には作品の質と関係ないところで感慨深い作品である。ネタバレあり。 ―1999年 日 118分―

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