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映画 グレタGRETA ネタバレ感想 イザベルユペールVSクロエ+マイカモンロー

グレタ
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グレタGRETA

―2019年公開 愛=米 98分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:イザベル・ユペールとクロエ・グレース・モレッツがダブル主演を務めたスリラー。ニューヨークに暮らすフランシスは、忘れ物のバッグを届けたことから、未亡人グレタと親しく付き合うようになる。だが、次第にグレタの行為はエスカレートしていき……。監督は「ビザンチウム」のニール・ジョーダン。共演は「イット・フォローズ」のマイカ・モンロー。(KINENOTE)

あらすじ:ニューヨークの高級レストランでウェイトレスとして働くフランシス(クロエ・グレース・モレッツ)は帰宅途中、地下鉄で置き忘れられたバッグを見つける。持ち主は、都会の片隅でひっそりと孤独に暮らす未亡人グレタ(イザベル・ユペール)。自宅までバッグを届けたフランシスは、グレタに亡き母の面影を重ね、年の離れた友人として親密に付き合うようになる。しかしその絆は、やがてグレタのストーカーまがいの行為へと発展し、フランシスは友人のエリカ(マイカ・モンロー)とともに、恐るべき事態に巻き込まれていく……(KINENOTE)

監督・脚本:ニール・ジョーダン
出演:イザベル・ユペール/クロエ・グレース・モレッツ/マイカ・モンロー

ネタバレ感想

適当なあらすじ

クロエ扮するフランシスは、母を亡くしたショックで立ち直れない。ある日、地下鉄に置き忘れてあったバッグを、持ち主=グレタ(イザベルユペール)に届けてやった。グレタは未亡人で、一人暮らし。犬を飼いたいというので、フランシスは保健所にいる犬の引き取りに付き添ってやった。

以来、グレタは遠くパリにいる娘に会えない孤独を埋めるため。フランシスは亡き母を想う寂しさを埋めるため(そこまで考えてたかは不明だが)――に関係を続けているように見えたが、それは長くは続かなかった。

ある日、フランシスはグレタの家の箪笥に、自分が拾ってやったバッグと同じものが無数に収納されているのを発見してしまったのだ。しかもあろうことか、そのバッグ一つひとつに、女性の名前が書いた札がついている。そしてその中の一つには、フランシスの名前がーー。

戦慄するフランシス。急にグレタの問いにしどろもどろな反応しかできなくなり、恐ろしくなってグレタの家から逃げ出すように飛び出し、縁を切ることにした。ところが、グレタは執拗にフランシスに連絡を取ってくる。

そのうちにグレタはフランシスの家や、職場であるレストランにまで顔を出すようになり、グレタは同居人のエリカ(マイカモンロー)に相談し、警察に届け出るが、警察は腰をあげてくれない。グレタのストーキングは続き、彼女はフランシスに関係回復を迫るのだが、フランシスはこれを拒否。すると、グレタは吹っ切れたように態度を豹変させて、フランシスに捨て台詞を吐いて去っていく。

しかし、彼女がおとなしく引き下がるはずもなく、その危害は友人のエリカにもおよぶようになっていくのだ。果たしてフランシスは、グレタから逃れることができるのだろうかーーというのが適当なあらすじ。

主演が豪華なスリラーのネタバレ

イザベルユペールにクロエちゃんに、マイカモンロー。主演がなかなか豪華なスリラー作品。特に存在すら知らなかったんだけど、主演女優たちに魅かれてレンタルで鑑賞。上に書いたあらすじで、ストーリーの3分の2くらいかなぁ。続きをネタバレしていくと、グレタはフランシスを拉致し、自宅の隠し部屋に監禁するのである。

そんで、ラストまでの展開は、フランシスがこの部屋から脱出できるのか否かが物語の焦点になっていき、最終的に彼女は自力ではなく、他力で脱出するのである。それを実現してくれるのは、フランシスの父親が雇った探偵ではなく、友人のエリカであった。俺はエリカはどうせ途中でグレタに消されるんだろうなと予想してたので、なかなかにこの展開は意外であった。

ストーカーおばさんの狂気

まぁしかし、全体として見れば、ツッコミどころも結構多くあって、面白さとしては、可もなく不可もないって感じだったな。ただ、女優たちがなかなかの実力者であるからして、最後まで観られるというか。

特に、イザベルユペールはさすがな感じで、ストーカーおばさんの歪んだ狂気みたいなんが、端々に感じられた。でも、ちょっと耐久力高すぎだよなぁ。小指詰められてるのに、汗一つかかずにいられるし、薬を飲まされてるのに、眠らずに動けちゃったりしてるからね(笑)。

そもそも、カバンを置き去りにして届けてもらった娘を監禁するというグレタの手口。かなり無理があるんじゃないだろうか。普通だったら届けないでしょ。フランシスは最初、駅の預かり所みたいなところが閉まってたから自宅に持って帰ったわけで、普通なら駅に預けるからね。

で、そこがやってないなら、警察に持ってくと思うんだが。アメリカには派出所がないから、落とし物預かってくれないのかね、警察。まぁ、ともかく、落とし物をその人の住所に届けるってのは、なかなかないと思うだけどなー。

しかし、この作品においてはそういう親切な人がフランシスを含めて少なくとも2名はいたわけだ。最後のエリカがグレタを嵌めるためにカバンを届ける作戦も、かなり無理がある。どの電車のどの時間に乗車すればカバンが忘れ去られてるかなんてわからんのだし、かなり時間がかかりそう。

実際、フランシスは助け出されたときに、エリカにどのくらい時間が経ったかを聞いてて「かなり長い期間」とエリカは答えてたが、そこは具体的に応えてもらいたかったところだ(笑)。

グレタの背景が曖昧

ついでに、グレタは自分の娘を虐待してたっぽく、娘は精神的に不安定になり自殺をしたみたいなんだけど、それと死んだ彼女の旦那は何か関係があるのかとか、娘がいなくなってから、どうして他の女性を監禁するようになったのかとか、その辺の背景が描かれてないので、どうしてグレタがあんな女になっちゃったのかよくわからなくて、その辺にも不満が残る。

フランシスはフランシスで、脱出するチャンスを見計らっての抵抗が遅く、縛られてもいないのにご飯一緒につくったりしてた期間が少なくとも数日はあったっぽくて、その辺もようわからん。薬でも飲まされてたんかいね?

とかいろいろ思いつくままに書いてたら、文句ばっかになっちゃったけど、そんなにつまらないわけではない。

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