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映画 イースタンプロミス ネタバレ感想 かっこいいヴィゴモーテンセン

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イースタン・プロミス

劇場公開で鑑賞して以降、何度繰り返して観たかわからんが、ともかく面白い作品。何がいいって、ヴィゴモーテンセンが演じるニコライがいいのだ。ネタバレあり。

―2008年公開 英=加 100分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:ロンドンのロシアン・マフィアの世界をリアルな映像で描いた人間ドラマ。監督は「ヒストリー・オブ・バイオレンス」のデイヴィッド・クローネンバーグ。出演は「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのヴィゴ・モーテンセン、「21グラム」のナオミ・ワッツ。2007年トロント国際映画祭観客賞受賞、2008年アカデミー賞主演男優賞ノミネート。(KINENOTE)

あらすじ:ロンドン。助産婦アンナ(ナオミ・ワッツ)が働く病院に妊娠した少女が運び込まれ、出産後息絶える。アンナは身元を知るため彼女の日記を読む。日記はロシア語で書かれ、あるロシアン・レストランのカードが挟まっていた。ロシア語が読めないアンナはカードを頼りに店へ行く。オーナーのセミオン(アーミン・ミューラー・スタール)は少女のことは知らなかったが、日記を翻訳しようと申し出る。店の前でアンナはニコライ(ヴィゴ・モーテンセン)と出会う。アンナはセミオンに日記のコピーを渡しに行き、再びニコライと会う。彼は、ロシアン・マフィア“法の泥棒(ヴォリ・ヴ・ザコネ)”の後継者キリル(ヴァンサン・カッセル)の運転手だった。バイクが故障したアンナをニコライは車で送っていく。恋人の子供を流産した過去があるアンナは母親ヘレン(シニード・キューザック)と同居し、その家にはロシア人で自称・元KGBの伯父ステパン(イェジー・スコリモフスキー)が出入りしていた。ステパンは日記を読み、少女が14歳の娼婦でレイプの末妊娠した事実を知り、アンナに深入りするなと忠告する。セミオンが病院を訪れ、キリルの残忍な行為が記された日記を返せば少女の住所を教えると言う。実はセミオンはキリルの父親で、“法の泥棒”のボスだったのだ。取引の場にニコライが現れる。アンナは伯父や母親と共にレストランで日記を返すが、少女の住所はわからなかった。実は少女をレイプしたのはセミオンだった。セミオンはステパンの殺害をニコライに命じ、ステパンはアンナたちの前から消える。キリルはチェチェン人マフィアを殺害し、セミオンに責められる。セミオンは切れ者のニコライを正式な一員に迎える。ニコライは会談に出掛けた大衆浴場で、彼をキリルと間違えたチェチェン人マフィアに襲撃される。それは息子を思うセミオンの罠だった。負傷したニコライはアンナの病院に運ばれる。ニコライは彼女に、伯父は保護されていることを教え安心させる。そのとき警察がニコライとの面会を求めてくる。(KINENOTE)

監督:デヴィッド・クローネンバーグ
出演:ヴィゴ・モーテンセン/ナオミ・ワッツ/ヴァンサン・カッセル/アーミン・ミューラー=スタール/シニード・キューザック/イエジー・スコリモフスキー

ネタバレ感想

クローネンバーグ監督とヴィゴモーテンセンが組んだ映画と言えば、この作品の一つ前の『ヒストリー・オブ・バイオレンス』があって、あれも暴力映画としてはとても楽しめる内容。でも、俺はこっちのが好き。現時点で、俺がヴィゴ・モーテンセンの主演作で最も好きなのが本作で、次点が『インディアン・ランナー』である。

ともかく今作のヴィゴ演じるニコライは、切れ者で仕事ができるし、冷静沈着に死体処理ができる酷薄そうな一面がありながら、他人に対してはそこはかとなく優しさを持って接する男で、出で立ち、立ち居振る舞いを含めて全てが渋すぎるかっこよさなのだ。

であるから、ロシアンマフィアのボスであるセミオンの息子、キリルの付き人運転手でありながら、彼よりもぜんぜん有能。というか、キリルがボンクラすぎるという見方もあるが、そのボンクラに対しても、「やれやれだぜ」と思いながら、そのダメさを愛してやっているように見えなくもない。彼には、キリルのコンプレックスなどがよくわかるので、ときには子どもを見るような目線で接してやることができるのだ。特にラストの展開なんかはそう。

で、彼がどうしてこんなに有能なのかというと、FSB(ロシア連邦保安庁)の人間で、セミオンの組織に潜入している捜査官だから。要するに、その辺の育ちの悪いチンピラではなくて、学があってきちんと訓練された人間なのだ。それがどういう経緯で潜入中にあれだけのタトゥーを彫ることになったのかは語られないけども、キリルの下につくまでも、さまざまな組織に入り込んでいたんだと思われる。

そして彼はセミオンの組織で、罠だとは言え幹部になったし、さらにはセミオンを捕まえるきっかけもつくったわけで、上司に報告していたようにあの組織のボスの座につくことになるだろう。

自身は犯罪をしたいわけでもなさそうなのに、組織を潰すために自分の手を血に染めるニコライは、潜入捜査官の鑑みたいなやつだ。そして、彼がボスに君臨すれば、内部から組織を崩壊させられる可能性もあるわけで、その仕事のためには自分の幸せを後回しにして、やせ我慢をしながら生きられる男であり、そういう意味で、この作品はかなり優れたハードボイルド映画なのである。渋いぜ。

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