ステートオブグレース
現代アイリッシュ・ギャングの世界を、若い世代に焦点を当ててスタイリッシュな映像で描く。監督は、ライヴ映画「U2/魂の叫び」を撮ったアイルランド出身のP・ジョアノー。古巣に戻った元ギャングにS・ペン、いまだそこに留まり、今ではすっかり顔役気取りの旧友にG・オールドマン、その兄で組織の非情なリーダーにE・ハリス。(all cinema ONLINE)
※下記は2005年4月の記事を加筆訂正しました。
ネタバレ感想
潜入捜査モノの佳作!
主演はショーン・ペン エド・ハリス ゲーリー・オールドマン。ギャング映画で、潜入捜査の映画。エド・ハリスも瞳が青いのだが、レイ・リオッタほどの人間離れさはないのはなぜか。ゲーリーは『レオン』のときみたくトチ狂った役柄。ショーン・ペンは『カラーズ』と今作に比べると、『カリートの道』での変貌ぶりがなかなかすごい。
映画『カリートの道』ネタバレ感想 ラストに流れるエンディングテーマが切ない
数年に一度見たくなる作品。主人公、カリートの筋を通す生き方に、初見時は痺れたものだ。自分の生き方を「変えることができない」と語るシーンなんて素晴らしいと思うけど、その頑なさが彼を死地に向かわせることになる。ネタバレあり。
―1994年公開 米 144分―
とにかく三人が三様のキャラを持っていて(当然だが)特にゲーリー扮するジャッキーの頭の悪い直情型人間はあまり周囲に良い結果をもたらさないが、あの死んだ友人に対する情の厚さ、兄を決して疑わない信頼感などはそういうとこから来るのかもしれない、要はいい奴なのである。そして兄は兄なりに弟を大事に思い、ショーンが演じるテリーもそれは同じである。だからと言ってそれが必ずしも幸せな結果にならないというのが切ないわけだ。ラストの銃撃戦が印象的。
映画『レジェンド 狂気の美学』犯罪は一人で隠れて、孤独にやろう
トム・ハーディが双子の兄弟を一人二役で演じた映画。数ある犯罪組織ものの中で何か突出した部分があるわけではないけど、面白く見られる。今回は作品を通じて、犯罪映画がなんで面白いのかってことと、犯罪は一人でやったほうがいいのではないか、という話。
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