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映画『バタフライ・エフェクト』与えられた場で覚悟して生きろ! 

バタフライエフェクト
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バタフライ・エフェクト (2004)

解説:過去に戻って現在、未来の出来事を変えることができる青年を描いたSFスリラー。『ジャスト・マリッジ』のアシュトン・カッチャー主演作。共演は『ラットレース』のエイミー・スマート。ノンストップで繰り広げられるストーリー展開と驚愕のラストは必見。(シネマトゥデイ)

あらすじ:幼い頃、ケイリー(エイミー・スマート)のもとを去るとき、エヴァン(アシュトン・カッチャー)は、「君を迎えに来る」と約束した。だが時は流れ、ケイリーとエヴァンは全く別の道を歩んでいた。(シネマトゥデイ)

監督:エリック・ブレス/J・マッキー・グラバー
出演者:アシュトン・カッチャー/エイミー・スマート

以下ネタバレあり

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最後まで楽しめる

この映画に対して「切ないハッピーエンド」なんてコピーをどこかで見たが、確かにそれが当てはまっている。タイムマシンのないタイムトリップ映画であり、やはりそうした映画につきもののおかしな点などはいくつかあるものの、娯楽的にいい作品。

バタフライ・エフェクトとはカオス理論とかいう難しい学問かなんかの用語らしいが、邦題をつけるなら『風が吹けば桶屋が儲かる』。…映画の題にはならんか。

真っ直ぐ生きろ!

作品から意味や教訓をいちいち読み取る必要はないのだが、あえて書くと、運命を変えようと力を尽くすよりもその宿命を受け入れ、「ありえないことなどない」という覚悟をすること、そして人生を肯定すること、存在を肯定することが大事なのであるということではなかろうか。ちなみに監督・脚本のJ・マッキー・グラバーは『デッド・コースター』の脚本も書いている人らしい。なるほど、運命好き。

別エンディングも見た

DVDを発売と同時に購入した。なぜなら別エンディングが見れるからだ。で、その内容。主人公はラスト、子宮内で自殺するのである。つまり生まれないことを選ぶ自己犠牲という結末だった。それはそれで素晴らしいけど、その行為の意図については誰にも知られることがないんだよね。まさに究極の自己犠牲である。

生まれたけども、母の胎内から出ないことを選択できる。存在をなかったことにする。確かにそうすれば、自分が存在したことで起こった他人の不幸は防ぐことはできるわな。でもねぇ、なんだかんだ言って、生きた上での痩せ我慢な、上映版のほうが俺は好きだな。

※この記事は2005年に書かれたものです

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