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映画『バリー・シール/アメリカをはめた男』ネタバレなし感想

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バリー・シール/アメリカをはめた男

飛行機の操縦士として稀有な才能を持つ男が、その才を様々な組織から見込まれて成り上がっちゃうという、奇天烈でありながら事実を基にした物語。バリーの人生を追っていくだけでも楽しめるけども、80年代のアメリカとその周辺国の関係を垣間見られるという意味では、当時の歴史も学べる良作。ネタバレなし。

―2017年公開 米 115分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:「オール・ユー・ニード・イズ・キル」のダグ・リーマン監督とトム・クルーズが再タッグを組んだクライム・アクション。民間航空会社の敏腕パイロットからCIAエージェントとなり、一方で麻薬の運び屋でもあった実在の人物=バリー・シールの生涯を映し出す。共演は「エクス・マキナ」のドーナル・グリーソン、「恋するブロンド・キャスター」のサラ・ライト。脚本は『ドルフ・ラングレン ダブル・トリガー』のゲイリー・スピネッリ。(KINENOTE)

あらすじ:天才的な操縦技術を誇り、民間航空会社のパイロットとして何不自由ない暮らしを送っていたバリー・シール(トム・クルーズ)。ある日、CIAエージェントからスカウトされたバリーは、CIAの極秘作戦に偵察機パイロットとして加わることに。だがその過程で伝説的な麻薬王パブロ・エスコバルらと接触、麻薬の運び屋としても天才的な才能を見せ始める。ホワイトハウスやCIAの命令に従いながら、同時に麻薬密輸ビジネスで数十億円の荒稼ぎをするバリー。だがそんな彼の背後には、とんでもない危険が迫っていた……(KINENOTE)

監督:ダグ・リーマン
出演:トム・クルーズ/ドーナル・グリーソン/サラ・ライト

感想

最近、エスコバルに関する作品多いよね

狙っているわけではないんだけど、最近麻薬王パブロ・エスコバルに関わる映画作品をいくつか観ている。『潜入者』『パブロ・エスコバル楽園の掟』とか。これもそうした彼にまつわる関連作の一つとも言えそうだ。

その他にもドラマ作品や映画で彼を題材にしたり、彼に関わる作品は最近のだけでもいくつかあるみたいなので、いずれ鑑賞することになるだろう。

現在の麻薬組織と言えば彼の一大組織、メデジン・カルテルに代わった、カリ・カルテルてのが有名なようだが、ともかくエスコバルの築いた麻薬帝国は、アメリカをはじめとする周辺国にとって単なる犯罪組織ではなかった。

この作品の主人公たるバリー・シールはまさに、そんな犯罪組織と大国のアメリカ、そして周辺の国々の権力者たちに翻弄されていくわけだ。

バリーの右往左往ぶりが楽しい

本作の面白さは主人公たるバリーが、大きな組織の力に抗うことができず、されるがままに仕事を引き受けざるを得ないんだけども、その仕事をけっこう熱心に、楽しんでやっているところだろう。

だから、単に権力の犬として働かざるを得なかった男の悲哀が滲み出るわけではなく、その立場を享受しつつ、何とか自分とその家族を守ろうと奮闘する、パパの姿がコミカルに描かれている。

飛行機パイロットとして異能とも言える才を持つ男は、様々な権力者たちの道具に使われているわけで、本人はそれを望んでやっている部分はあるとはいえ、その末路はどう考えたって破滅に向かわざるを得ない。

にも関わらず、このバリー・シールという男は、野心こそあれ能天気なのか、ともかくやっていることに悲壮感がない。それは死ぬまでそうなのだ。

もちろんそれは作品としてそう描かれているからなのかもしれないが、ともかくこの男は、けっこう行きあたりばったりに物事をすすめちゃうから、金の洗浄ができずに、家の周辺に札束が溢れかえっちゃったり、奥さんのバカ弟をちゃんと考えもなしに自分の会社で働かせちゃったり、けっこう間抜けな奴なのだ。そこが小悪党ぽくて愛すべき部分ではある。

金は使わなければただのゴミ

ともかくバカみたいにお金は稼げるから湯水のごとく金を使おうと思えばつかえるんだけど、そういう暇すらないのか札束がゴミみたいになっていく。

これってけっこう皮肉がきいてて面白いシーンだよね。鑑賞後に思いだしたのは、以前に別の映画、『ダークレイン』の記事で触れた、藤子・F・不二雄先生の漫画、『モジャ公』だ。

その漫画のある登場人物に、超大富豪の娘がいるんだけども彼女のセリフに「必要以上のお金なんて、だたのゴミよ」というものがある。まさにそんな言がよく似合う、金の扱いっぷりであった。

映画『ダークレイン』ネタバレ感想 包帯に隠された顔に驚け(笑)
最後まで楽しく観られる良作。この作品で言及されている内容って、藤子・F・不二雄先生の漫画、『モジャ公』のエピソードにもあったよね。それは、種族が違う者同士が、各々の種族の個体の区別をつけられるのかという話であった。ネタバレ全開しつつ、その話題にも触れます。 ―2017年 墨 90分―

犯罪は一人でやるべきだ

てなことで最後に超個人的な感想を述べておくと、やっぱりこうした犯罪ってのは割にあわないなぁってことだ。

何らかの組織に関わって行う犯罪は、必ず信頼関係にほころびが出るもので、関わる相手が組織犯罪に属するものだろうが公僕だろうが、ともかく信用なんて一切できないのである。

だから、どんなにケチなものになっても、犯罪はやるなら一人でやったほうがいいと、俺は思う。

作品自体はコミカルな印象で面白いけども、本当はもっと、陰惨な話なんだろうね、きっと。

なぜ犯罪は一人でやるべきなのか↓

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ダグ・リーマン監督とトム・クルーズと言えばこれ↓

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飽きずに最後まで楽しめます。前半は主人公の死にっぷりでけっこう笑えるし。てなことで、前半はいつもみたいに作品についての話。中盤以降は作品を通じて、成長するとはどういうことなのかを考える話。最後は時間軸の扱い方など作品を通じて考えたことについて話したいと思います。

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