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映画『エクリプス』ネタバレ感想 ベロニカが大口開けるスペインホラー

ベロニカ
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エクリプス

最後までそれなりに楽しめる。しかし、特段怖いわけでもスプラッター描写があるわけでもない、いたって普通なホラーであり。不幸な少女の話でありました。ネタバレあり。

―2017年公開 西 106分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:「REC/レック」シリーズのパコ・プラサ監督によるホラー。特集企画『のむコレ』にて上映。(KINENOTE)

あらすじ:1991年、マドリッド。同級生たちと交霊用の文字盤を使い霊を呼び出そうとしたベロニカだったが、その日から周辺で不可思議な現象が起き始める。(KINENOTE)

監督:パコ・プラサ
出演:サンドラ・エスカセナ/アナ・トレント

ネタバレ感想

事実を基にしている?

この話って「警察が超常現象を認めたスペイン史上初の事件」とかの煽り文句で宣伝されていたけど、事実が基になっているんだろうか。それとも単なるフィクションなの?

あの刑事は霊現象というか超常現象みたいなところを目の当たりにしちゃったわけだから、報告書には、あったことをそのまま書いたというのはわからんでもないけど、警察組織としてそれを認めちゃうってのは大丈夫なんだろうか。まぁ、未解決な事件の報告書にはそういうものもあるのかもしれないけど。

ベロニカは気の毒ですね

という嘘か誠かという話はいいとして、それなりに楽しめる作品ではあった。…ではあったんだけど、なんかベロニカ気の毒すぎないかなってのが鑑賞直後の感想。冒頭からしてバッドエンドの予感満載で、そのままの展開で劇終を迎えた。

ベロニカは育った環境のせいもあって、あのように母親に代わって幼い妹たちや弟の面倒をみてやっている。で、自分の話は母親にはできない。父親に会いたいのに、死んでしまっている。しかも、いっしょに遊んでいた友達まで離れていっちゃう。そんな孤独な状況にある中で、自分の過失とはいえ、呼び寄せてしまった異形の輩に襲われるわけだ。

そんな八方ふさがりの状況から脱出できずに犠牲になってしまうエンドであるから、とうぜん、後味はよくない。何かいろいろ頑張っている感じは出ていたので、もう少し味方がいればよかったねぇとは思った。

ああいう結末になるのは仕方ないとも思える

とはいえ、彼女はあんまり頭がよくないのか、そもそも遊びで儀式をやっちゃったもんだからああいう結末を迎えたわけであり、自業自得でもある。友達を説得して何とかもう一度儀式を行おうとするくだりも、ストレートすぎてあれじゃあ断られちゃうだろと思わずにはいられない。

きょうだいと接する彼女を見ている限りでは大人っぽいのであるが、自分のこととなると、かなり子どもなんである。だから、ああしたオカルト雑誌に興味を持ち、雑誌に書いてあることを面白半分にやってみたら、そのプロセスや後始末が杜撰すぎて不幸な目にあってしまうという。こうやって考えると、ベロニカはまだまだ親に守られているべき年頃だったのであるなぁと思うのであり、やっぱり気の毒なのであった。

と、何だかどうでもいい話をしているので、感想は以上。特段怖いわけでもスプラッター描写があるわけでもない、いたって普通なホラーであり。不幸な少女の話でありました。それにしても、儀式直後に気絶しちゃったベロニカ。何かに憑依されたのか、あんなに口が開いちゃったら口角が裂けて血がドバドバでちゃいそうだが、大丈夫だったみたいだね。

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