クレイジーズ
ジョージ・A・ロメロ監督作品のリメイクで、本作では彼が製作総指揮をとったらしい。ホラー映画として上質な出来だと思った。感染者の行動に一貫性がないのでその辺には不満があるものの、最後までハラハラドキドキできる。ネタバレあり。
―2010年公開 米 101分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:ゾンビ映画の巨匠ジョージ・A・ロメロが73年に発表したホラー「ザ・クレイジーズ/細菌兵器の恐怖」を、「ダイ・ハード4.0」のティモシー・オリファント主演でリメイク。墜落した飛行機から流出した細菌によって人々が狂暴化、平和な田舎町がパニックに陥る。監督は「サハラ 死の砂漠を脱出せよ」のブレック・アイズナー。(KINENOTE)
あらすじ:アイオワ州ピアス郡ののどかな田舎町オグデンマーシュ。保安官デヴィッド(ティモシー・オリファント)が、同僚のラッセル(ジョー・アンダーソン)とともにパトロールの途中に野球観戦していると突然、銃を持った男ローリーが現れる。指示に従わず、銃口を向けてきたため、デヴィッドは彼をやむなく射殺。もともと酒乱気味だったが、遺族によると、最近は酒を飲んでいなかったという。デヴィッドの妻ジュディ(ラダ・ミッチェル)は町の医療センターに勤める医師。同じ日、様子がおかしいという家族の訴えを聞き、ビルを診察するが、異常は見当たらない。だがその夜、ビルは自宅もろとも家族を焼き殺してしまう。そして翌日。森の奥の沼でパイロットの死体を発見したという話を聞き、デヴィッドとラッセルは川を探索。1週間前に墜落した大型飛行機が沈んでいるのを発見する。この川の水は町の飲料水として使われ、最初にその水が届くのはローリーの家だった。積み荷から毒素が流出したのではないかと考えたデヴィッドは、給水を遮断する。事務所に戻ると、狂暴化したビルに襲われる。すでに携帯もネットも不通。町には人の姿がなく、異常事態は明白だった。デヴィッドは自宅に戻るが、突然ジュディとともに防護服の集団に拘束される。バスに乗せられ、高校のグラウンドへと連れて行かれる町中の人々。上空にはヘリが飛び交い、ガスマスク着用の軍隊が人々を仕分けてゆく。検温の結果、妊娠中で高温のジュディは隔離され、デヴィッドは町外れに搬送されてしまう。町は軍隊によって封鎖されていた。だが、妻の身を案じたデヴィッドはラッセルとともに町へ戻ることを決意。間一髪でジュディと助手のベッカ(ダニエル・パナベイカー)を救出する。だが、人々が狂暴化した原因は依然として不明。彼らは、封鎖された町から脱出できるのか……?(KINENOTE)
監督:ブレック・アイズナー
製作総指揮:ジョージ・A・ロメロ
出演:ティモシー・オリファント/ラダ・ミッチェル/ジョー・アンダーソン/ダニエル・パナベイカー/クリスティー・リン・スミス/ブレット・リッカビー
ネタバレ感想
面白リメイク作品
最初から最後まで緊迫感があるストーリーで、嫌~な感じが味わえるホラー映画の良作だと思った。面白いです。それを踏まえた上で腐したいこともあるので、下記はそんな内容。でも、面白い映画です。ロメロが監督したオリジナルも機会があれば観賞してみたいと思った。
感染者について謎が多い
冒頭に書いたように、この作品の感染者は、理性を保ったままに見える人もいるし、そうでない奴もいるし、その辺の基準があいまいなので、例えば主人公の相棒なんかも、人間のままだったのか、感染者になっていたのか俺にはよくわからなかった。
蔓延してるのは人間の心が不安定になり暴力的になってまうウィルスらしい。潜伏期間は48時間。
主人公とその妻は自分たちがその時間を過ぎていることについて安心しているシーンがあるのだが、だとしたら、一緒に行動した前述の相棒は、もっと早く凶暴化していると思うのだが。なんで最後まで結構まともでいられたんだろうか。やっぱ感染してなかったのかな?
あと、結局あのウィルスは空気感染だったのか、ウィルスが溶け込んだ水道水だったのか、どっちかよくわからん。仮に空気感染だったら主人公たちも感染しているはず。
あと、何で主人公の奥さんと、彼女の同僚は感染しなかったのかも、体温がどうとかいってたけど、よくわからん。
最終的に軍は、核爆弾? みたいので街を吹っ飛ばして感染拡大を防ぐってのはよしとして、それなら感染者を隔離して殺したり、感染してない人は検査した上で逃がしたと思いきや、街の住人を全員殺そうとしたりする必要、なかったんじゃないのかね。最初から爆弾で一掃しておけよ。と思わずにいられない。
スリリングな展開で楽しめます
面白いとか言ってるくせに突っ込みや疑問点挙げるばっかでほめてないんだけども、内容は面白いです。一難去ってまた一難。スリリングな展開に、最後までドキドキしながら観賞した。だったらそこについても書けよと思うかもしらんが、そこは観て確かめてください(笑)。
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