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映画『エレクション 死の報復』ネタバレ感想 黒社会の血みどろ選挙運動

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エレクション 死の報復

前作で会長になったロク。側近には前回の選挙の騒ぎに乗じて彼の下についたジミー(ルイス・クー)、トンクン(ラム・カートン)、フェイ(ニック・チョン)らの実力者がいる。ロクは任期を終えても会長の座に居座り続けることを画策、他の3人もそれぞれに野心がある。では、今回の選挙はどうなるのかという話。ネタバレあり。

―2006年製作 香 92分―

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解説・スタッフとキャスト

解説:鬼才、ジョニー・トーが放つクライムアクション。会長選挙を前に、香港を牛耳る和連勝会に不穏な空気が流れ始める。次期会長候補が囁かれる中、会長のロクはその座を明け渡そうとせず、やがて身内同士の抗争によってかつての仲間同士が殺し合う。(KINENOTE)

監督:ジョニー・トー
脚本:ヤウ・ナイホイ/ウィップ・ティンシン
出演:ルイス・クー/サイモン・ヤム/ニック・チョン/ラム・カートン/ラム・シュー

ネタバレ感想

会長職を巡る抗争物語

本作において比較的大きな野望を持っているのは、ロクとジミーである。ロクは2年間で会長職の旨味を知ってしまったので、自分の代から和連勝会は世襲制にしてやろうと考える。で、次期会長になりたいと思っている武闘派トンクンや殺し屋のフェイを懐柔して、自分の味方として囲い続けようとする。

ジミーは会長になる野心はない。足を洗って、深圳で新たな商売をしようと目論んでいる。しかし警察に目をつけられ、商売をしたいなら会長職につけと命じられるのだ。なぜかというに、知性派のジミーが会長になって和連勝会をうまくコントロールしてくれたほうが、警察にとっては手間が省けるからだ。

てなことで、ジミーは仕方なく2年間だけ会長を務めるため、選挙に立候補することに。ロクとジミーはあの手この手と策を巡らせて会長職の座につくべく抗争を繰り広げることになっていく。

腹黒いロクと鬼畜のジミー

ロクは前作以上に腹黒いし二枚舌になっているし、前作ではある程度は穏健な人間に見えたジミーも本作では、自分の野心を達成するため鬼畜になり果てている。

ある男を雇ってロクの部下を無理やり自分の側に引き入れようとする際の惨殺シーンとか、マジで常軌を逸している。だが、ジミーは終始冷静に、その常軌を逸した行動をしてのける。このシーンはなんとも陰惨な印象を与える部分だ。

富や権力を求める男たちの末路

ロクもジミーも最終的には、ろくな末路にはならない。そういう意味では富や権力に魅せられた人間を皮肉っているという観方もできそうだ。

トンクンとフェイも会長職を目指したが、彼らはどちらかというと人に使われることで輝くタイプの人間である。てなことで、今作でも使われるだけ使われて、最後は行方をくらますことになる。でも、また出直しできるという意味では、ジミーほどには八方塞ではないので、むしろ良かったんではなかろうか。

ジミーが雇ったこわもての用心棒みたいなやつ。滅茶苦茶強いと思わせておいて、トンクンにぶっ殺されているのは笑った。

前作と併せて鑑賞するとより味わいが深まる、おもしろい犯罪映画です。

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