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映画『コールド・ウォー 香港警察 二つの正義』見どころは高速道路の銃撃戦

コールドウォー
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『コールド・ウォー 香港警察 二つの正義』

登場人物が多めなんで、ある程度は役者の顔を識別できたほうが、話の筋を追いやすい。てなことで、香港映画好きじゃない人が見るにはその点がちょっときついかも。面白いんだけどね。少しだけネタバレ

―2013年公開 香港 102分―

解説:誘拐や汚職事件に揺れる香港警察の内部事情をリアルに描くサスペンスアクション。監督・脚本は、本作が初監督となるリョン・ロクマンとサニー・ルク。出演は、「エレクション」のレオン・カーファイ、「風雲 ストームライダース」のアーロン・クォック。第32回香港電影金像奨最優秀作品賞、監督賞ほか主要9部門受賞。(KINENOTE)

あらすじ:ある晩、香港最大の繁華街・旺角で爆発事件が起こり、5人の警察官が車両ごと消える事件が発生する。香港警察長官が海外出張中のため、行動班を率いる副長官・リー(レオン・カーファイ)が捜査の指揮を執ることになる。しかし、車両の中に一人息子・ジョー(エディ・ポン)がいることを知ると、各組織の人員を総動員した前代未聞の人質救出作戦“コードネーム:コールド・ウォー”を香港警察のプライドを懸けて遂行する。リーとともに次期長官候補である保安管理班を率いる副長官・ラウ(アーロン・クォック)は、非常事態レベルを上げるリーの公私混同ともとれる捜査方法に疑問を持ち、リーと激しく対立する。やがて、犯人の身代金の提示に対し、ラウ自ら取引現場に向かうが、その結果、事態は一層混乱する。さらに、密告者により汚職捜査機関が介入し、リーとラウにも容疑がかかる。マスコミが騒ぎだすなか、複雑に絡み合った事件の真相と黒幕が明らかになっていく……。(KINENOTE)


監督:リョン・ロクマン
出演:エディ・ポン/レオン・カーファイ/アーロン・クォック/アンディ・ラウ/ラム・カートン/チン・ガーロウ/アンディ・オン

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豪華キャストが入り乱れてコソコソ動く作品

レオン・カーファイが出てるの久しぶりに見た。これって役柄のために髪を剃ってるんだよね? 最初だれだかようわからんかった(笑)。

香港警察の副長官を演じるカーファイさんが、もう一人の副長官、アーロン・クォックと事件の指揮権を争いつつ権力を奪い合う作品かと思ってみたら、もう少し複雑な内容でした。最終的には2人が協力するような展開になっている。なんか予告とかで煽ってた割には展開が違う方向に行くことには拍子抜けせんでもない。

内容自体は分かりづらさはありつつも、落ち着くところには落ち着いた。でも、続編を匂わせちゃってるせいでスッキリしない部分もある。

基本的に登場人物はそれぞれに思惑があるので、各人がコソコソと動いている。そういう腹に一物抱えた人たちの動きが、最終的にどうなっていくのか――。これを追っていくのが大筋。ということで、静かな展開が多いんだけども、要所でアクションを交えた動的なシーンが入ってくることで物語にメリハリをもたらし、最後まで楽しめる作品に仕上がっていると思う。

警察組織がずっと内輪もめしている作品

カーファイのほうは現場経験豊富。アーロンは事務職出身らしい。でその対象的な部分が、物語がラストにつながっていく大きな伏線になっているのである。要は、一緒に血を流してくれる親分か、本部で知性を働かせて自分は血を流さない上司、どちらに出世してほしいのかってこと。

てなことで、この2人は最終的に和解してわかりあって終わるんだけども、事件を起こしたほうにしてみれば自分たちの望まないほうが長官になっちゃうわけである。

で、結局この映画ってなんなんでしょうね。描かれる犯罪者も全部関係者なわけだから、全て香港警察およびその周辺機関の内輪のできごとだったという。権力争いのつまらなさを見せてくれると言う意味では、よいんじゃないでしょうか。

見どころは高速道路上での銃撃だな。あそこはよかった。見応えがある。事務系の割にはアーロンもだいぶ戦闘力高いじゃん(笑)。

映画『コールド・ウォー 香港警察 堕ちた正義』ネタバレ感想
警察内の権力争いを描いた前作の結末と、今作をあわせて、ようやくラウ(アーロン・クォック)とリー(レオン・カーフェイ)の戦いに決着がついた感じ。個人的には今作のほうが面白く感じた。ネタバレあり。 ―2017年公開 香=中 110分―

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トニー・ジャーのひざ蹴りの推進力はすごいですなぁ(笑)。本作は『SPL/狼よ静かに死ね』の続編なんだとか。正直、続編である意味がよくわからないし邦題も変なんだけど、格闘アクションとして高水準な娯楽映画。だから観終わった後は、無性に身体が動かしたくなって帰れる素敵な作品です!

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