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映画『12モンキーズ』何をしても後の祭り

12モンキーズ
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『12モンキーズ』

エンディングの「What a Wounderful World」が印象的。監督はテリー・ギリアム。未来世界のゴチャゴチャした感じとか外の世界を歩き回るときのスーツとかは、同監督作の『未来世紀ブラジル』と似たような雰囲気があった。ラスト、主人公と少年のシーンを見て感じたことを紹介。ネタバレあり -1996年公開 アメリカ 130分-

解説:人類絶滅の危機を救うべく、22世紀から現代にやって来た男の姿をスペンスフルに描いた、時間旅行テーマのSF映画。仏の映像作家、クリス・マルケル監督の名作短編「ラ・ジュテ」(62)にヒントを得て、「ブレードランナー」「許されざる者」のデイヴィッド・ピープルズと妻のジャネットが脚本を執筆、監督には「未来世紀ブラジル」「フィッシャー・キング」のテリー・ギリアムがあたった。製作は「どんな時も」のチャールズ・ロヴェン、エグゼクティヴ・プロデューサーはゲイリー・レヴィンソン、ロバート・コスバーグ、ロバート・キャヴァロ。撮影は「バットマン(1989)」「永遠の愛に生きて」のロジャー・プラット、美術は「ダンス・ウィズ・ウルブズ」のジェフリー・ビークロフト、編集は「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」のミック・オーズレイ、衣裳は「テキーラ・サンライズ」のジェリー・ウェイス、視覚効果監修はケント・ハウストンがそれぞれ担当。音楽は「フレンズ」のポール・バックマスターで、バンドネオンの印象的なテーマ曲はタンゴ界の第一人者アストル・ピアソラ、エンドテーマ曲はサッチモことルイ・アームストロングの歌う『ワンダフル・ワールド』。主演は「ダイ・ハード3」のブルース・ウィリス、「バッド・ガールズ」のマデリーン・ストウ、「セブン」のブラッド・ピット。共演は「女神たちの季節」のクリストファー・プラマー、「インディアン・ランナー」のデイヴィッド・モース、「バットマン」のフランク・ゴーシン、「カリートの道」のジョン・セダほか。(KINENOTE)

あらすじ:20世紀末、突如発生した謎のウイルスにより人類の99%が死に至り、21世紀初頭の人類は汚染された地上を捨て、地下での生活を余儀なくされていた。その原因を探るため、科学者グループは服役中の囚人ジェームズ・コール(ブルース・ウィリス)をタイム・トラベラーに選び、過去の世界に送り込む。彼は子供時代に、目の前で1人の男が殺される光景を目撃し、その強烈な思い出を何度も悪夢に見ては繰り返しうなされていた。コールはまず地上に出ての調査を命じられ、荒涼とした街の廃墟で不気味な猿のマークを見つける。人類滅亡の元凶と見られる「12モンキーズ」という名称を教えられたコールは1996年の世界に旅立つが、機械の故障か、1990年のフィラデルフィアに来てしまった。その不審な言動から彼は逮捕され、精神病医学者のキャサリン・ライリー(マデリーン・ストウ)の立会いの下、精神病院に入れられた。そこで彼は、自分の父は神であると自称する入院患者ジェフリー・ゴインズ(ブラッド・ピット)と出会う。(以下略 KINENOTEより)

監督:テリー・ギリアム
出演:ブルース・ウィリス/マデリーン・ストウ/ブラッド・ピット

 

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運命は変わらない。でも見え方は変わる

上映当時に劇場で観ました。懐かしい。作品中の主人公が「俺たちの過去は映画を観るのと同じようなものだ。映画そのものは同じはずなのに、観る自分が変わって、違う映画に観える。違うことに気付く」なんてセリフを言う。で、そのあとそれを聞いたヒロインが、「でも起こったことは変えられない。あとの祭り」って答えるんですけど、この会話が、この作品に対する感想の全てとも言えそうであり、内容もそのものも表しているように思った。

てなことで、ラスト、空港で男の子が主人公の死を目の当たりにするわけだけども、自分で未来の自分の死を客観的に見るという、珍しい場面だ。でも、あれはどちらの人物にとっても、相手は自分ではないんだな。歳の異なる同一人物が同じ時間の中に生きているわけだから、彼ら2人は同一人物ではあるけど、存在的には別人なのだ。男の子が死ぬのはこの数十年後。主人公はこのラストシーン。同じ人間なのに、死ぬのは片方である。つまり、自分が死んでいるけども、それぞれは別人であり、それぞれが固有の存在ということだ。当たり前すぎることを言ってますが、これはけっこう謎めいたことである。

その謎について詳しく触れている記事は↓

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