THE QUAKE/ザ・クエイク
以前、一家全員で津波災害から生き延びた経験のある地質学者。彼がいろいろ調べていると、大地震の予兆が。そして、実際に大地震が起きてまう。地質学者は家族を救うことができるのか――というディザスターパニック作品。ネタバレあり。
―2019年公開 諾 108分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:ノルウェー映画として2018年に同国内でNo.1ヒットとなったディザスター大作。地質学者のクリスチャンは、3年前の巨大津波で多くの人を失った経験から、家族と離れて単身、研究に没頭していた。ある日、彼は新たな地殻変動の予兆を察知するが……。巨大津波の恐怖を描いた「THE WAVE/ザ・ウェイブ」の続編に当たる。主演は「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」のクリストファー・ヨーネル。(KINENOTE)
あらすじ:ノルウェーのガイランゲルを襲った巨大津波災害から3年。地質学者のクリスチャン(クリストファー・ヨーネル)は、家族の生活拠点を首都オスロに移していた。しかし、津波を予測して多くの人々を救いながらも、それ以上に救えなかった人々への自責の念に苦しむクリスチャンは、独りガイランゲルに残り、地質研究に没頭する日々。その代償として、離れて暮らす家族との間には、すきま風が吹いていた。そんなある日、知人の研究者が不慮のトンネル崩落事故で死亡。お悔みに彼の自宅を訪れたクリスチャンは、部屋に残された研究データから、新たな地殻変動の予兆を察知するが……。(KINENOTE)
監督:ヨン・アンドレアス・アナスン
出演:クリストファー・ヨーネル/アーネ・ダール・トルプ
ネタバレ感想
ノルウェー産のディザスターパニック作品。本国ではかなりヒットしたらしい。という宣伝文句に釣られてレンタルしてみたら、確かにパニック作品としては一定の水準以上と言ってもいい感じの内容だった。それは普段、俺がこの手の映画では酷いのばかりを好んで見ているからなんだけども(笑)。いずれにせよ、けっこう楽しめる作品です。
地震が起こるまではやや退屈だ。だが、いざ大地震が起きてからは、かなりのハラハラドキドキ展開を楽しめる。それ以前に、地震の描写がすごい。CGだと思うけど、ビルの屋上から街全体を俯瞰しているような視点で描写されて、それがスペクタクル感あってすごい。「これは誰も生き残れねぇだろう」と思わせる迫力。
ディザスターパニックの作品は、このカタストロフ的な状況をいかにそれっぽく、激しく描写できるかがとても大事だというのが俺の持論。駄作はこれができていないケースが多い。――という意味では、この作品はかなりの大地震が起きている感がよく伝わってきて、作品の見せ所になっていると思う。
その後の展開は、主人公家族がいかにして窮地を脱するかという話になる。で、大学生の息子以外は、みんなが同じビル内にいるので、彼らがその中でジタバタと生き残りを図る様が描かれる。で、最後の最後のみせどころが、「ビルの窓ガラス割れたら落下して死亡」状態をいかに脱出するかというハラハラドキドキ展開。あんなことが本当に可能なのかはおいておいて、かなり緊迫感があるシーンが鑑賞できる。ちなみに、ジュラシックパークの確か2作目にもあんな感じのシーンあったよね。あっちは車の中だけど。
という意味では危機的状況シーンとしてはありがちなシチュエーションでもある(他にもこういう状況に陥っちゃう映画、他にもあったような気が)けども、楽しめる部分であるのは間違いない。
ただ、その危機を脱出すると、あっさりと物語が終わっちゃうのには少し拍子抜けしたんだけども(笑)。
で、この記事書くためにあらすじとか引用してる最中に初めて知ったのが、この作品、津波に襲われるパニック映画、『ザ・ウェイブ』の続編だったのである(笑)。マジか! と思いました。主人公の地質学者が、数年前の津波体験を生き残っている云々的な描写があるので、そうした過去のフラッシュバックシーンがあるだろうと思ってたら、この作品にはない。なぜなら、過去のそうした体験はすでに作品になっているからだったのだ。続編だったのである。それを知ってから、前作の内容を少しずつ思い出し、自分が記事を投稿していることも思い出し(笑)、読んでみたら、ああ、あの家族のその後を描いた続編だったのかと(笑)。
前作の家族の頑張りを覚えていれば、今作はさらに楽しめた可能性は高い。てなことで、まずはそちらを先に鑑賞しておくと、この作品はより楽しめると思います。もちろん、俺みたいに気付かないアホもいるくらい、本作のみでもきちんと作品としては成り立っているので、未鑑賞でも大丈夫。
コメント