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映画 ラストボーイスカウト ネタバレ感想 ヤサグレ探偵と薬中と生意気な子役

ラストボーイスカウト
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ラスト・ボーイスカウト

―1991年公開 米 105分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:私立探偵がフットボール賭博に絡む陰謀に巻き込まれるというアクション。脚本はシェーン・ブラックが執筆。製作はジョエル・シルヴァー、マイクル・レヴィ、監督はトニー・スコット、撮影はウォード・ラッセル、音楽はマイクル・ケイメン、編集はスチュワート・ベアード、マーク・ゴールドブラッド、マーク・ヘルフリック、美術はブライアン・モリスが担当。出演はブルース・ウィリス、ホール・ベリー、デイモン・ウェイヤンス、ノーブル・ウィリンガム、チェルシー・ロス、チェルシー・フィールドなど。(KINENOTE)

あらすじ:かつては輝かしい経歴を持っていたジョーだが、今では自暴自棄になり家庭も崩壊していた。護衛を頼まれていたダンサーのコリーが殺される。彼女の恋人ジミーはかつてはロサンゼルス・スタリオンのQBとして活躍していたが、賭博容疑で追放されてからは鬱屈した人生を送っていた。ジョーはジミーと手を組み、事件の真相を探り始める。スタリオンのオーナーのマーコーンは、フットボール賭博の合法化を狙って根回しをしていたが、それを知ったコリーにゆすられて殺害。さらに法案賛成の見返りに600万ドルを要求していたベイナード上院議員の暗殺を計画していた。スタジアムでフットボールを観戦中のベイナードを狙撃者が照明塔から狙うが、ジョーが死闘の末に倒し、その結果、妻と娘の愛と信頼を勝ち取り、自信を取り戻すのだった。(KINENOTE)

監督:トニー・スコット
脚本:シェーン・ブラック
出演:ブルース・ウィリス/デイモン・ウェイヤンス/ダニエル・ハリス/ノーブル・ウィリンガム/チェルシー・ロス/ハル・ベリー

ネタバレ感想

トニースコット監督作品

いろいろなアクション作品を撮っているトニースコット監督作の中では、『トゥルーロマンス』と並ぶくらい好きな作品。初見の頃は確か中学生で、ブルースウィリス主演作ということで鑑賞した。

過去は有能な要人警護官だった男が、クズ人間な護衛相手をぶん殴っちゃったことをきっかけに底辺の生活に追いやられ、自暴自棄になってしまい家庭も崩壊しちゃってるんだけど、ある事件を解決にむけてジタバタすることを通じて友人をつくり、家庭も円満になっていくという、端的に言っちゃえばありがちなストーリー。

しかし、ありがちだと思うのは、初見時から中年になるまでの間に数多くの類似作品を鑑賞しているからで、むしろ後発の作品がすべてこの『ラストボーイスカウト』の影響を受けているんではないかと思ってしまうくらい好きなのである。

でも、あんまり評価高くないんだよなぁ。何でだろうか。

バディームービー的面白さ

なんでこの映画がいいかというと、主人公の私立探偵ジョーとその相棒となる元アメフト選手のジミーが事件を通じて絆を深めていくバディムービー的面白さがあるところだ。この2人はどちらも輝かしい過去を持っているのに、ある時点で失敗をしちゃって未来を絶たれて、ヤサグれた生活をしている。

そんな二人がお互いに悪態をつき合いながら、事件に向き合うことで、過去の自分を清算して未来に向かって歩き出す様が描かれるのである。

序盤のアメフトの試合で八百長を迫られた選手が「人生はクソだ」と言って自分の頭を拳銃でぶち抜くという暗いスタートから始まるこの物語。その「人生のクソ」さ加減を知っているヤサグれ探偵のジョーと薬中ジミーの両人が、クソさを乗り越えて明るい未来の兆しを見せるラストがいいのである。

そして、そのプロセスの中で見せられる彼らのセリフにユーモアがあって笑えるし、その間に繰り広げられるアクションもハチャメチャで楽しめる。何度も何度も窮地に陥りながらも、ユーモアと機転で乗り切る様もカッコいい。

しかもこうした物語が短い尺の中でテンポよく進んでいくので、そこもまた心地よいのだ。繰り返すが、何でそんなに評価されなかったのか不思議でならぬ。ブルースウィリスのアクションで言えば、『ダイハード』には及ばないものの、『ダイハード2』には匹敵するくらいのレベルだと思うんだけどなぁ。

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