トゥルー・ロマンス
毎年一回は鑑賞したくなる好きな作品。てことで今年も観てしまった。何でこんな好きなのかっていうと、冴えない男の願望成就映画だからだろうか。個人的にはタランティーノの脚本をいじったトニー・スコット監督のエンディングで満足している。ネタバレあり。
―1994年公開 米 121分―
解説とあらすじ・スタッフとキャスト
解説:激しい恋に落ちた男と女が、暗黒街と警察を向こうに回し、逃亡を続けるさまを描いたラヴ・サスペンス。監督は「ラスト・ボーイスカウト」のトニー・スコット、脚本は監督作「レザボア・ドッグス」で注目されたクエンティン・タランティーノ。製作はサミュエル・ハディダ、「リーサル・ウェポン」シリーズのスティーヴ・ペリー、監督と長くコンビを組んでいるビル・アンガー。撮影は「トップガン」のジェフリー・キンボール、音楽は「アサシン」のハンス・ジマーが祖当。主演は「忘れられない人」のクリスチャン・スレイターと、「インディアン・ランナー」のパトリシア・アークェット。共演は「スーパーマリオ 魔界帝国の女神」のデニス・ホッパーほか。北米では上映分数が120分だったが、日本ではディレクターズカット版の121分で上映された。2014年12月13日にデジタルリマスター版が「ゥルー・ロマンス ディレクターズ・カット版」と改題され上映された。(KINENOTE)
あらすじ:デトロイトのコミック・ブック店で働くクラレンス(クリスチャン・スレイター)は、プレスリーとクンフー映画に夢中の若者。誕生日の夜、場末の映画館で千葉真一の映画3本立てを観ていた彼は、アラバマ(パトリシア・アークェット)というキユートな女の子と知り合う。ベッドの中で彼女は、実はクラレンスの店のボスから、「誕生日のプレゼントに」と頼まれたコールガールであることを明かす。だが、2人は激しく愛し合い、翌日には結婚した。クラレンスは、アラバマの元ヒモであるドレクセイ(ゲイリー・オールドマン)に話をつけに行くが殺されかかり、逆に相手を殺してしまった。あわてて持ち帰ったスーツケースには、大量のコカインが入っていた。翌日、クラレンスは元警官の父、クリフォード(デニス・ホッパー)に会い、妻のアラバマを紹介すると共に、警察の捜査状況を聞く。2人がロサンゼルスに向かった後で、ヴィンセンツ(クリストファー・ウォーケン)と名乗る男がクリフォードの元へ現われ彼を拷間し、2人とコカインの行方を突き止めようとした。シラを切るクリフォードを殺した男は、クラレンスたちの後を追う。クラレンスはヤクの取引きの話をまとめる。取引きの当日、ダイムス刑事(クリストファー・ペン)ら捜査陣と、デトロイトから追ってきた組織の男たちが現場のホテルに向かう。一同が会し、激しい銃撃戦が展間したが、クラレンスとアラバマは生き延びた。(KINENOTE)
監督:トニー・スコット
脚本:クエンティン・タランティーノ
音楽:ハンス・ジマー
出演:クリスチャン・スレーター/パトリシア・アークエット/デニス・ホッパー/ヴァル・キルマー/ゲイリー・オールドマン/ブラッド・ピット/クリストファー・ウォーケン/クリス・ペン/サミュエル・L・ジャクソン/トム・サイズモア
ネタバレ感想
この作品は世に出る前のタランティーノが脚本を書いている。それをいろいろあってトニー・スコットが監督することになり、ハッピーエンドのラストとして完成したものらしい。ということで、オリジナルだとクラレンス(クリスチャン・スレーター)とアラバマ(パトリシア・アークエット)は死に別れちゃうみたい。
俺はその結末でなくてよかったと思っている。初めて観たときはさほど印象に残らなかったが、何度が観ているうちにドンドン好きになっていった不思議な作品だ。
で、冒頭でも触れたようにこの映画がよいのは、冴えない男の願望が成就するところにある。命を懸けて添い遂げたいと思う美女に出会い、相手も自分のために身を捧げてくれる。なんともピュアな話であり、現実ではなかなかこうは行かないだろうという部分を、作品を通して疑似体験させてくれるところがいいのだ。少なくとも俺の場合はそうだ。
脇役たちも豪華だし、主演の2人を含め、どいつもこいつもイカレてて、まともな奴がいないところがまたいいのである。
今は亡きトニー・スコット監督と言えば、晩年はデンゼル・ワシントンを主演にした作品がいくつかあってどれも面白いが、俺はやっぱりこの作品と、ブルース・ウィリスがやさぐれた探偵を演じる『ラスト・ボーイスカウト』が断然好きである。
なんでかっていうと、10代の頃に鑑賞したからだろうねぇ。
たいしたオススメ記事になってないが、ぜひ未見の方にオススメしたい良作です。
90年代の良作たち↓
コメント