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映画『スペシャル・オペレーション』ネタバレ感想 ブラジル怖い

スペシャルオペレーション
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スペシャル・オペレーション

ブラジル映画。ブラジルのギャングを描いた傑作と言えば『シティ・オブ・ゴッド』があるし、そうしたギャングの摘発に奮闘する映画には、『エリート・スクワッド』がある。本作もそれに似た系統の作品であった。これらを鑑賞して総じて言えるのは、ブラジル怖すぎってことである。ネタバレあり。

―2015年製作 伯剌 99分―

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内容紹介・スタッフとキャスト

あらすじ:リオデジャネイロの犯罪多発地帯。はりきるルーキーを始め、街を守ろうとする警官たちが蔓延する腐敗と戦う。だがあくまでタフなこの街。彼らは正義を貫けるのか。(Netflix)

監督:トーマス・ポルテーラ
出演:クレオ・ピレスマルコス/カルーソティアゴ/マルティンスファブリシオ/ボリヴェイラファビウラ・ナシメント

ネタバレ感想

どうやら物語の舞台はリオデジャネイロの近隣の街だったっぽい(間違えてたらゴメン)。その街には、幼い頃からギャングにならざるを得ないような貧民窟があるし、汚職警官が私腹を肥やしているし、その汚職警官と癒着した地元の名士や権力者がいる。そうした糞みたいな社会の中で、悪を正そうとまともな仕事をしている本作の登場人物たちには頭が下がる。

しかも主人公は女性。ホテル勤務だったのだがけっこう軽い気持ちで警官に転職してみたら、配属先が過酷な現場仕事だったという(笑)。しかし彼女は根性があるので、配属先で同僚の男たちにからかわれても、めげずに頑張る。

で、女性であることをうまくいかしつつ、上司や同僚から認められていくのだ。唯一、戦闘シーンではなかなか根性が座らないのか足でまといっぽくなっていたが、ラストに近づくにつれて、そうした場面でも彼女が成長していることが見て取れた。なかなか立派ですな。

ひとつ彼女に苦言を呈したいのは、化粧が濃すぎではないかということだ。もう少し薄化粧のほうが美人に見えると思うのだが(超余計なお世話だし好みの問題)。

最近は日本も治安が悪化している都市があるようだし、絶対訪れたくないなと思わせる地域もある。とはいえこうした映画を観てしまうと、まだまだ日本は治安がよく暮らしやすい国なんだなと思わせる。

仮に俺が中南米だったりアフリカのどこかで生まれ、治安の悪い過酷な環境が当たり前の中に生きざるを得なかったとして、何とかまともな道を歩んで普通の社会人として世に出ることができたとしたなら、日本人である今の俺と比べて、かなりタフな性格になっているんだろうなと思う。もちろん、今の自分の年齢まで生きられていない可能性も高まるんだろうが。

物語ラストのほうで、本作のオペレーションはいろいろあって頓挫してしまうことが描かれる。それでも登場人物たちは正義を貫き、めげずに犯罪を摘発しようと黙々と仕事を続ける。そして街には、日々の生活に希望を持って生きている普通の人たちもいる。ということは、クローズアップされている内容は過酷だが、登場人物たちにとってはそれが日常であり、俺の暮らす今の状況と、日常を生きているという意味では同じなのだ。

この作品はネットフリックスで鑑賞できます。

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