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映画『ザ・ホード 死霊の大群』ネタバレ感想 お前らのどこに家族の絆があるんだよ(笑)

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ザ・ホード 死霊の大群

本作のゾンビは耐久力高め。主人公たちはかなり絶望的なシチュエーションにおかれる。さらに、生きのびようにも反目し合ってお互いを抹殺したい奴らがやむを得ずチームを組むことになっているから…。そう考えてみるとなかなか面白展開が期待できる作品です。ネタバレあり。

―2010年公開 仏 102分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:“走るゾンビ”に骨太のアクションと愛憎劇を組み合わせたスプラッター・ホラー。ポルト国際映画祭で最優秀脚本賞と撮影賞、ジェラルメ映画祭でSCI-FI審査員賞を受賞。監督は本作でデビューしたヤニック・ダアン、ベンジャミン・ロシェ。出演は、「エディット・ピアフ~愛の讃歌~」のジャン=ピエール・マルタンス。(KINENOTE)

あらすじ:パリ北部、郊外のとある街。ギャングに仲間を殺された警官たちは、復讐を決心し、行動を起こす。仲間のことを第一に考える刑事ウィセム(ジャン=ピエール・マルタンス)、タフな紅一点の女刑事オロール(クロード・ペロン)らは、ギャングが潜伏する古い高層ビルに乗り込んでいく。警官たちとギャングの間で、激しい銃撃戦が始まる。しかし決着がつく前に、彼らの前に予期せぬ侵入者が現われる。それは、数え切れないほどのゾンビの群れだった。新鮮な人肉を求めて襲ってくるゾンビたちは、ビル内を血みどろの修羅場に変える。警官たちは大混乱に陥ったこのビルから脱出するために、やむを得ずギャングたちと協力して、ゾンビに立ち向かっていく。しかし極限状態のサバイバルのなか、新たな対立が生まれていく。(KINENOTE)

監督:ヤニック・ダアン
出演:クロード・ペロン/ジャン=ピエール・マルタンス/エリック・エブアニー/オーレリアン・ルコワン/ドゥードゥー・マスタ/アントワーヌ・オッペンハイム/ジョー・プレスティア

警察側が弱すぎて笑える

冒頭に書いたように期待が持てる内容。確かになかなか面白くラストまで観られるんだけども、けっこう突っ込みどころもあって満足感はさほど高くもない。まず、主人公の警察側、弱すぎだろ(笑)。

序盤でギャングのアジトに血気盛んに乗り込むものの、銃撃戦になる前にあっさり制圧されちゃう。しかも、一番イキッてたデカイ禿げが何の役にも立たずお陀仏(笑)。なんだったんだ、あの使えないジャイアンは。

俺はてっきりこのジャイアンがゾンビ化してチームを襲ってきて、警察側のやつらがいろいろ葛藤がありつつジャイアンを倒すシーンを予測していたのだが、そんな描写はない。ギャングに射殺されて以降は、ゾンビとして姿を現すこともなく、単なるキャラの無駄使いに終わっていて拍子抜け。

どこに家族の絆があるんだ、お前ら

そもそもこの警察チーム、俺たちは家族だ! 的な絆を強調するものの、そんな絆は一切ない。女刑事は不倫が云々とか、何の役にも立たない長髪野郎(確かトニー)が不倫女刑事のことを仲間に告け口したとか、描く意味があったようには思えぬ。

なぜなら、その描写が中途半端すぎて、生き残りゲーム中にいろいろと仲間割れ起こすんだけども、不倫女刑事の糞っぷりが強調されるだけなんである。そのおかげで、ラストの展開まで読めちゃう。

絆を強調したいならわざわざそんな設定にして仲間割れする描写いらないと思うんだが。警察側、ギャング側、それぞれが仲間を大事にしつつ、仕方なく手を組んでどうなるのかって話でよかったような。

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ドアの開閉で協力する以外、みんな1人で戦ってる(笑)

この作品の面白味は、反目しあっているチームが共闘せざるを得なくなり、お互いの仲間の人数によって、力関係が変わりながら死地を脱出しようとするところにあると思われる。だが、なかなかその面白味が、期待を持たせるだけで長続きしないんだな。

主人公と思われるウェス(KINENOTE解説だと読みはウィセム)は物語冒頭で「暴れてやるぜ」みたいなセリフを言ってタイトルがバーンと出てくるから期待をさせるものの、さしたる活躍はしない。確実にゾンビをしとめた描写は一つもなかったんではなかろうか(笑)。あったとするなら、彼の唯一の見せ場とも言える駐車場みたいなところでゾンビ軍団と1人で戦うところだろう。というかこいつ途中でいなくなっちゃうから、主人公ではなかったんだなぁ。

一番ゾンビを殺したのは途中から仲間になる元軍人のイカレ親父。あと見せ場があったのは、素手でゾンビ2匹と喧嘩をするギャング側の白人の兄ちゃん。こいつはこの喧嘩シーンまではなかなかキャラが立っててよかったんだけど、後半にかけてだんだん失速して予想通りの活躍(?)をして舞台から去る。にしても、不倫女刑事もだけど、素手でゾンビと戦うシーンがあって、そこはなかなか良かった。

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ともかく、どいつもこいつもお互いを信用してない部分があるので、協力し合うシーンなんてゾンビに追っかけられてドアを塞いだり開けようとしたりするシーンが何回かあるくらい。それ以外はみんな、ほとんど1人で戦っている(笑)。

ラストの展開にも意外性はない

ギャングのボスも雰囲気だけのキャラで、単なる間抜け。ラストのあれなんて、どう考えても予測つくだろ。もっと警戒しろや。で、不倫糞女刑事の行く末も、予想の範囲内。そこがまた、余計にムカつくのである。こんなん登場させるんなら、普通に強い男のキャラを出してた方が、物語がスッキリ分かりやすく進められたような気が。

なんだか非常にもったいない作品である。だけど、この手の作品が好きな人なら、楽しめるのではないか。決して何回も繰り返して観たいとは思わないだろうけど。

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