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映画『ターミネーター2』ネタバレ感想 疑似的な父と息子の物語

ターミネーター2
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ターミネーター2

俺は前作のほうが好きなんだけど、もちろん本作も面白い。描かれる内容は前作の流れとほぼ同じ。同じではあるが、前作のターミネーターが主人公らの仲間になることと、襲ってくる新型が前作以上の戦闘力を有すること。そして破滅的な未来を招く要因となるある人物に接触を試みること――この3点の新要素を加えたことで、全く新しい話としての面白さを持つ作品に仕上がっている。ネタバレあり。

―1991年公開 米 137分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:未来から送り込まれたサイボーグと人間との戦いを描いた「ターミネーター」(84)の続編。製作・監督・脚本は前作同様、「アビス」のジェームズ・キャメロン、エグゼクティブ・プロデューサーも前作に引き続いてのゲイル・アン・ハードと、今回新たに加わつた「トータル・リコール」のマリオ・カサール、共同脚本はウィリアム・ウィッシャー、共同製作はB・J・ラックとステファニー・オースチン、撮影は「ゴースト ニューヨークの幻」のアダム・グリーンバーグ、音楽は前作と同じブラッド・フィーデルが担当。出演はアーノルド・シュワルツェネッガー、リンダ・ハミルトン、エドワード・ファーロング、ロバート・パトリックほか。後に16分のシーンが追加された「特別編」が製作されている。2017年8月11日より、3D化された「ターミネーター2 3D」が公開される(配給:キノフィルムズ)。(KINENOTE)

あらすじ:あれから10年後の1994年、人類滅亡の日は3年後に迫っていた。表面上は平和に見えるロサンゼルスの街に、未来から2体のターミネーターが送り込まれてきた。1体は未来社会を支配しているミリタリー・コンピューター、スカイネットにより送り込まれたT1000型(ロバート・パトリック)。未来の指導者となるべく運命づけられた少年ジョン・コナー(エドワード・ファーロング)を抹殺するという使命を与えられたT1000は、形状記憶擬似合金で構成されていて、触れることでどんな物体にも変化でき、しかもその戦闘能力は以前の101型をはるかに上回っていた。…以下略(KINENOTE)

監督:ジェームズ・キャメロン
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー/リンダ・ハミルトン/エドワード・ファーロング/ロバート・パトリック/アール・ボーエン

ネタバレ感想

筋が同じでも面白い

ターミネーターが過去にやってくる。奴には標的(主人公)がいる。標的を守るために未来からもう一人がやってくる。最初はどっちが味方でどっちが敵かわからない。その中で戦闘が繰り広げられる。主人公はどちらが敵でどちらが味方かを理解する。一緒に逃げる。敵は執拗に追ってくる。倒したと思ってもなかなか死んでくれない。絶望的な気分で工場に逃げる。そこで何とか敵を倒すことができた。

――という前作と同じ内容を繰り返すのが今作の大筋。だけど、冒頭の要素を加えたことで、非常に面白い物語展開を堪能できる。

人の感情を理解したサイボーグは人と同じだ

特によいのが、前作では非情な殺人マシーンだったターミネーターが味方となり、少年との交流を通じて人間味を持つ存在になっていくことだ。彼は父親を知らない少年の、父代わりのような存在になっていくのである。

ラスト、溶鉱炉に沈んでいく彼は、サイボーグではありながらも、人間と変わらぬ存在になっている。人の感情を理解したサイボーグは、人間と同様、ある意味ではそれ以上の愛を知ってこの世から消えていくのである。素晴らしい。

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