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映画『AUTOMATA オートマタ 』ネタバレ感想 バンデラス主演のSFサスペンス

オートマタ
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AUTOMATA オートマタ

バンデラス主演のSFサスペンス。人類がつくりあげた人工知能を搭載したオートマタという人型ロボットが、人類を脅かさないように予め施されていた制御機能(プロトコル)を超えた動きをし始める。その謎を追う主人公が見た光景とは? ネタバレあり。

―2016年公開 米・西・加・布 109分―

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解説とあらすじ・スタッフとキャスト

解説:アントニオ・バンデラス主演による近未来SF。人類が存亡の危機を迎え、人間に代わる労働力としてA.I.搭載ロボット“オートマタ”が共存する2044年。制御機能が破られた改造ロボットが現れ、地球は人工知能の時代が始まろうとしていた……。共演は『ファイティング・ダディ 怒りの除雪車』のビアギッテ・ヨート・スレンセン、「サバイバー」のディラン・マクダーモット、「シェイド」のメラニー・グリフィス。監督・脚本は『シャッター ラビリンス』のガイ・イバニェス。(KINENOTE)

あらすじ:2044年、太陽風の増加により砂漠化が進んだ地球。人類が存亡の危機を迎える中、「生命体に危害を加えてはいけない」「ロボット自身で、修理・修繕をしてはけない」という二つの制御機能が組み込まれた人工知能搭載ロボット“オートマタ”が共存していた。彼らは、人間に代わる労働力として砂漠化を防ぐための巨大防御壁の建設や、機械式の雲を作っていたのであった。そんなある日、オートマタを製造・管理するハイテク企業に務める調査員ジャック(アントニオ・バンデラス)は、絶対に変更不可能とされていた制御機能が破られた改造ロボットの存在を知る。やがてロボットの心が覚醒し、その一方で人間のモラルが崩壊。地球は人工知能の時代が始まろうとしていた……。(KINENOTE)

監督・脚本:ガベ・イバニェス
主演:アントニオ・バンデラス/ビアギッテ・ヨート・スレンセン/ディラン・マクダーモット/メラニー・グリフィス/ロバート・フォスター

ネタバレ感想

これは一種のディストピアものの作品だろうか。ラスト、街に戻ることができなくなったバンデラスと奥さんは、海の見える場所に車を走らせる。バンデラスにとってはそこで生きることは望んでいたことではあるのだが、果たして妻子とともに平和に暮らせるのか…。

いっぽう、オートマタのクリオは、人工知能を持つロボットたちの安住の地をつくるべく、崖の向こうの人間たちが住めない世界へと旅立っていく。

人類は自分たちの種を生き残らせるためにAIを搭載したロボットたちをつくり、彼らに環境保全をさせていたわけだが、技術的特異点(シンギュラリティ)を恐れて、2つのプロトコルによって、オートマタを制御していた。

しかし、初期型のオートマタはプロトコルを設定されておらず、自由に自己を改造できたらしい。なので、初期型によりプロトコルの制御から脱したクリオらが、オートマタの世界をつくるために旅立つことになる(ということだと思われた)。

要するに、人類は人口も減少してるし、環境汚染の範囲が広すぎて行動できる範囲も狭いため、自分たちの生存のためにつくったロボットに、次代を託すことに。自分たちはいずれ種としての役割を終えて、次第に滅びていく運命を選ぶ――選ぶというか、そうならざるを得なくなったことを、あのラストは示しているのだと思った。

なかなか示唆的な内容ではあったが、起伏の少ない物語展開で、少々退屈な作品であった。

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